2019-07-24

キンバリー・クラーク(KMB)のQ2.2019決算発表と英国次期首相決定後のマーケットの動きなど

Grüß Gott / Hello

7/23(BMO) キンバリー・クラーク(KMB)がQ2.2019決算を発表しました。

マーケット予測をBeat All, 通期ガイダンス上方修正も株価の反応は薄かったです。

この日は英国次期首相が事実上決定しました。マーケットの動きを検証します。

  目 次



  キンバリー・クラーク(KMB):Q2.2019決算発表


Q2.2019
実績
前年同期比対市場予測
増減前年Surprise市場
売上$4.60B0.00%$4.60BBeat+0.44%$4.58B
EPS$1.67+5.03%$1.59Beat+3.73%$1.61
- 売上は前年同期比で微減 (為替影響5%含)

Full.2019会社予測修正前回予測対市場予測
売上-1%(up)-2%~-1%Met$18.41B
EPS$6.65 to $6.80up$6.50~$6.70Beat$6.72
- 通期売上ガイダンスは下限を上方修正
- 本源売上は3%増を見込む(前回予測の2%増から上方修正)
- 通期EPSを上方修正,下限でも前年比増益

  📌 情報元:Kimberly-Clark - Investors
      ➤Kimberly-Clark Announces Second Quarter 2019 Results


  株価の動き


📈 KMBの株価チャート

- 発表後の株価は最大+1.70%(終値+0.59%)の上昇、高値は寄付直後で場中前半は-1.50%まで売られる局面もあり

💬 キンバリー・クラーク(KMB)も好決算→反応薄(≒利益確定売り)の今四半期決算に見られる流れに飲み込まれました。

📍 KMB:去去1年の決算と発表食後の株価の反応


  その他企業の注目決算発表


この日はBMOにコカコーラ(KO)、ユナイテッド・テクノロジー(UTX)、トラベラーズ(TRV)、ロッキード・マーチン(LMT)、AMCにビザ(V)の四半期決算発表がありました。

📍 NYダウ構成銘柄の決算と株価の反応 (~Jul.23)
(🔎 グラフはクリックすると大きくなります)

- 今四半期決算の勝ち組はコカコーラ(KO)とIBM

  • ユナイテッド・テクノロジー(UTX)とロッキード・マーチン(LMT)

    両社ともにQ2.2019は好決算でしたが株価の反応は寄付の瞬間だけで小幅高に終わり、場中は前日比マイナスに振れる局面さえありました。

    📌 ロッキード・マーチン(LMT)の決算内容
    Q2.2019
    実績
    前年同期比対市場予測
    増減前年Surprise市場
    売上$14.42B+7.61%$13.40BBeat+1.55%$14.20B
    EPS$5.00+23.46%$4.05Beat+4.82%$4.77

    Full.2019会社予測修正前回予測対市場予測
    売上$58,25B – $59,75Bup$56.75B - $58.25B$58.08B
    EPS$20.85 – $21.15up$20.05 - $20.35$20.57

    📍 LMT:過去1年の決算と発表食後の株価の反応


  • コカコーラ(KO)

    決算発表後の株価は最大+6.66%(終値+6.07%)と力強い急騰で新高値

    Q2.2019の売上,EPS、通期ガイダンスともにマーケット予測には応えたものの、この株価上昇幅もたらすような好決算には見えなかったのですが、わたし自身はKOに完敗です。。。

    (★コカコーラ(KO)の決算については後日単独記事にまとめたいと思っています)

  • トラベラーズ(TRV)

    Q2.2019は売上こそ増収&マーケット予測をBeatしたものの、EPSは前年同期比減&マーケット予測を大きくMiss、株価は-1.48%下落しました。他社の好決算が続く中ではちょっと弱さが目立ちました。

  • ビザ(V)

    AMCにQ3.2019の安定した好決算を発表しましたが時間外株価は±を行き来しており、優良成長銘柄を代表するビザ(V)を以ってしても今四半期決算の反応薄相場には勝てないようです。

    FOMCの結果が出る7/31まではこんなかんじが続くのでしょうか。

💬 チキンハート(CH)の思うところ

《決算書を見る意味》

多くの決算書を見続けていると眼も頭も痛くなります。たびたび BUFFERIN のお世話にもなっています。

でも、アナリストたちの記事だけを鵜呑みにすると結果的に"カモ"にされることもあるので絶対自分で目を通した方が良いと思います。

自分の判断と合致しない時にこそ実は投資のチャンスが隠れているように思います。


※正確な決算発表内容はご自身でもご確認くださいね。


  英国次期首相決定後のマーケットの動き


7/23 ブレグジットの行方を左右する英国保守党党首選はボリス・ジョンソン氏が勝利し事実上次期首相が決定しました。

強行離脱派で知られるボリス・ジョンソン氏は"英国版トランプ"とも称されています。

同氏の次期首相就任で合意の有無に関わらず英国の10月EU離脱が濃厚となり、今なお残留に誘導したい層、とりわけシティ関係者と空論理想家ジャーナリストにとっては面白くない展開となりました。

一方、党首選の結果(BST-12:00 JST-20:00)が伝えられた直後のマーケットはポンド高&FTSEは上昇しました。

その後はポンドもFTSEも徐々に落ち着きましたが失望売りにはいたりませんでした。

またしてもアナリスト、ジャーナリストたちの大方の予測とは逆に動いたことになりますが、彼らは彼らの頭の中から論理的説明が引き出せないのか今のところシェル(貝)になることを決めこんでいるようです。

マーケットの動きからは離脱か残留かはどうでもよく、明確な結論を求めているということだと思います。



というわけで、今夜はボーイング(BA),キャタピラー(CAT),AT&T(T)などの決算発表がBMOに予定されています。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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