8/13 アメリカ政府の"対中追加関税の一部延期"というニュースが伝わった瞬間、NYダウは目の覚めるような上昇に転じました。
悲観する時も楽観する時もちょっと過剰な反応になりつつあり、危ういものを感じます。
目 次
8/13のマーケットから
《8/13 マーケットの動き》
- NYダウ:株高 最大+529.26 終値+392.48
- ドル円:ドル高 $1=105.19 → 106円台 (~106.97円)
- 米債券:2Y/10Y/30Yともに価格下落=利回り上昇
- 2Y債が大きく売られる - 金価格:下落(-0.60%)…変動幅は小さい
- 原油:$56台に上昇(+3.64%)
NY寄り付き前に発表された消費者物価指数は予測を上回る結果もマーケットはこれをほぼ無視、NYダウは軽いマイナスで始まっていました。
欧州市場、日経先物もマイナスに染まっていましたが、寄り付きから30分もしない時間帯に突如為替がドル高に向かい、NYダウが強烈に上昇しました。
アメリカ政府発表の"対中追加関税の一部延期"というニュースが発端のようです。
NYダウは一時+529.26と急騰、終値でも+392.48の大幅高でした。
ついこの間の流れをふりかえる
7/31にFRBが-0.25%の利下げを発表しました。
多くの市場関係者、アナリストたちが望んだ結果です。
しかし、残念ながら利下げした途端に株価は大きく下落しました。
そこから株価の下落トレンドが始まってしまい、ここまで続いているわけです。
FRB利下げに至るまでの面白い現象は
- 良い経済指標が出ると利下げ期待後退で株価が下落する
- 悪い経済指標が出ると利下げ期待前進で株価が上昇する
FOMC後もさらなる利下げを促すようにマーケットは動いてきました。
おかしな現象でしたが、マーケットの動きは一貫していました。
一貫性のない乱高下が始まったら要注意
昨日はアメリカ政府の"対中追加関税の一部延期"に関する発表を好感し為替と株式が大きく反応した、というのが大方の見解のようです。
ちなみに"延期"というのは12月までということで、何かが解決したわけではありません。
ニュースをそのまま受け取るなら、株価の反応はちょっと過剰とも思います。為替の方がさらに過剰だったかも。
過剰と思う裏づけのひとつは金(Gold)がそこまで呼応(下落)していないからです。
納得できる理由を無理やり探すとすれば、トランプ大統領の次期大統領選を睨んだ思惑、つまり「最終的にトランプは株価を壊すことはしないだろう」を大きなお金を動かす人たちが確信したことによるもの。
そんな思惑を株価上昇の理由に挙げるアナリストもメディアも今のところは見当たりませんけど。。。
先月までの論理であれば、経済にとって良い指標、ニュースは今後の利下げ期待が後退するのでドル高&株安でした。
それが昨夜はドル高&株高という異なる傾向を見せました。
良いニュースで株高となるのは正常化で好ましいことですが、過剰なのは困りますよね。
「そこまで良いニュースなの?」と疑いたくなります。
今後、株価が過剰に乱高下し、アナリストたちの日替わりの見解に矛盾が生じ、出るニュースとマーケットの動きに一貫性を欠いてきたら、これはもう危ない兆候だと思います。
悲観と楽観を過剰に繰り返した時、いずれドカンと来るのが過去の歴史です。
一刻の楽観に誘われ、無理な後追いだけはしないよう注意したいです。
自分自身の投資方針をしっかり守りたいと思います。
(投資は自己責任で)
というわけで、いつも危ないと思ってマーケットと向き合う方がいいです。
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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