フィリップモリス(PM)との合併話も破談に終わり、株価低迷中のアルトリア(MO)を見直してみます。
目 次
アルトリア(MO)を見直す
このご時勢では常にネガティブなニュースに晒され、その度に株価急落を繰り返すアルトリア(MO)への投資は躊躇するところがあります。
高配当と利益率の良さが将来的にどこまで続くのかという不安と、JUUL(MOが買収)などの新規参入があるようにアメリカでは必ずしも規制に遮られた(守られた)事業とは思えないこと、この辺がフィリップモリス(PM)や日本のJT(2914)とはちょっと異なる事情があると思うのです。
また、90年代に同社自身が訴訟問題をめぐり破綻懸念を匂わす発言が出た過去があり、特に米民主党政権になった時には注意が必要です。
現在の株価急落トレンドも弾劾報道をはじめトランプ大統領(共和党)の再選予測が弱まった動向と無関係ではないように思います。
📉 アルトリア(MO)の長期チャート
しかし、それでも+5%の四半期増配を決定し配当利回りは8%超え、S&P500の時価総額$10bin以上の大企業ではトップです。
コカコーラ(KO)をはじめ生活費需品セクターの増配率が軒並み低下傾向にあるアメリカ株においてはアルトリア(MO)の株主還元の強さは際立ちます。
ちなみにフィリップモリス(PM)の四半期増配は+2.63%、JT(2914)は+2.67%ですから、同セクターと比較しても強いです。
短中期的には割安度を見計らって投資したい衝動に駆られます。
過去の暴落
📍 アルトリア(MO)の過去の暴落データ
アルトリア(MO)の過去の暴落では2000年を除くと高値から40%~50%の下落、3年移動平均線との乖離は30%~35%の範囲で底を打っており、現在の株価位置に当てはまります。
配当利回りも2003年の底値時を上回りました。万一、50%減配しても原資に対して5年間平均の4%を取れる計算になります。
期間的には1974年の18か月が過去最長の下落期間でしたから、27か月続く現在の下落トレンドは過去に無い下落期間に達しています。(これはこれで恐いけど・・・)
十分参戦しても良いタイミングなのかなと思います。
長期的には「見切る時は見切る」という決断力がより必要となる銘柄だと思うので、チキンの私にはちょっと向かない銘柄だと自覚はしています。
配当実績
- 配当利回り
- 5年間平均:4.18%
- 配当落日の最高:7.71%
- 配当落日の最低:3.48% - 増配率
- 2018-2019:9.33%
- 5年間平均:10.46% - 連続増配
- 50年連続増配中
(確認可能な記録) - 自社株買い
- 2018:2.03%
- 5年間平均:1.24%
📍 配当推移 |
というわけで、アルトリア(MO)への参戦を密かに考え始めています。
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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