2020-04-08

緊急事態宣言が発出されて思うこと

Grüß Gott / Hello

4/7 日本、緊急事態宣言が発出されました。

ここのところいろんなところで都合のいいポジショントークが飛び交っているように思います。

  目 次



  緊急事態宣言とセーフティネット


昨夕(4/7)、正式に緊急事態宣言が発出されました。

その前日に7都府県に予告が出ていたこともありますが、先週から医師会はじめ各方面で発出すべきとの指摘が強まっていたので昨夕の発出そのものは驚くべきことではありませんでした。

むしろ、緊急事態宣言の発出と同時に問われるセーフティネットの在り方をめぐり、都合のいいポジショントークがヒステリックに飛び交っていることに呆れてしまいます。

それぞれの立場に立てば気持ちはわからなくはないのだけど、特にニュース番組やテレビのタレントさんたちが必要以上に話題にしている姿にはちょっと恐いと感じるレベル。


というわたし自身もポジショントークなのかもしれませんけど。。。


国、そして多くの国民が救いたいのは可能性のある企業であり、個人事業主です。

一か月の休業で本当に経営が成り立たなくなるようなら、一般的には投資価値など無いと判断されてしまいます。

そのような企業や個人事業主には誰もお金なんか貸してくれませんし、ましてや国民の血税を投入するなどありえないことだと思います。

常日頃の経営リスクの管理など、この状況が起きる前にどのような経営をしてきたかを問われるのは当然のことだと思うのです。

客観性に欠ける自己満足的な経営を続けてきた結果、この状況になって「早く補償しろ!」と俺さま的に申されても。。。

無利子の融資、税金免除策だってあるのですから、将来の可能性のある企業、個人事業主ならば速やかに利用しているはずではないでしょうか。

まさか貰えることだけを期待しているってことないですよね?


個人へのセーフティネットについては、生活レベルの維持が目的ではなくて、生きるための支給ですよね。

少なくとも、スマホを5G通信に切り替えたり、ご贔屓のクラブに出掛けたり、お子様のハイソなお習いごと、お持ちのメルセデスにハイオクを給油するためのものではないということです。

一世帯30万の支給でひと月ふた月も持たないってどういう生活をしてきたのかしら。

身の丈に合わない生活やローンを抱えているなら、資産を売却するなり、生活レベルを落とすなり、仕事を変えるなり、あらゆる手段で対処するのは、この有事においては当然のことではないでしょうか。


また、リーマンショックでのばら撒きマネーの多くは個人の貯金に回っただけです。

お金に困ったと言う割りに東日本大震災ではガソリンスタンドに長蛇の列、今回もトイレットペーパーを買い占める。クレージーな価格のマスクでさえ買う。

残念ながら、これまで国民がしてきた、あるいは放任してきた都合のいい行動の結果が今回のセーフティネットの在り方、スピード感の欠如と無関係ではないと少なからず考えます。


だから、自分があるいは内輪が補償の対象から外れることにヒステリックになってもナンセンス、世の中的には迷惑な存在になるだけでしょう。

ばら撒くお金があるなら、最前線で闘っている医療関係者やインフラ、物流を支えている人にこそ手当てをあげるべきとも思います。


直接お役に立てないわたしなんかは、せめて足を引っ張らずに巣篭もりに徹します。

「欲しがりません、勝つまでは」。。。です。

  投資の世界もポジショントーク


投資の世界もポジショントークが目立っていますが、こちらは既にヒステリックなステータスから総悲観、そして絶望感に移行してきたかもしれません。

ニューヨークのアナリストたちからは、「失業者は1000万に及ぶ」「原油は$10を割る」「反発している株価がおかしい」「これは世界大恐慌だ」と極端な不安を暗示し、希望的観測をほとんど聞かなくなりました。

この追い詰められた状況では、下手に希望的なことを言って今より悲惨な結果が待ち受けていたらどう罵られるかわからないですから、アナリストたちに守りの気持ちが強くなってきたように思います。

ある意味、雪が降るか降らないかの天気予報に似てきた。。。とりあえず"雪"って出しとけみたいな。

彼らの言う悲惨な世界も想像しておかなければいけませんが、一方で、ニューヨークの感染者が減少に転じたかもしれないこと、いつの時代も正しいのはアナリストではなくマーケットであったという事実に希望を持ちたいところです。

ニューヨークの今がピークなら、スペイン風邪との比較では既に転換しているはずなんだけど。。。

(投資は自己責任で)


🔖 このブログ内の関連記事
  ➤100年前のスペイン風邪とNYダウの動き


余談
《昨夜のテレビのこと》

昨夕19:00から緊急事態宣言発出の首相会見が組まれると、民放主要四社がすぐさま特番に番組表を差し替えました。

日本テレビとテレビ朝日は19:00以降すべてニュース番組に変わりました。

公共放送を自負する某局は19:00を過ぎても番組表は入れ替わらず、20:00からは歌番組、BSはスポーツ名場面のままでした。

通常の19:00ニュースが終わる頃にようやく某局の番組表もニュースに切り替わった。

ここのところ連日のように感染者急増のニュースが出る中でも、いっぱいお金を掛けたのでありましょう質が高いと自慢するドラマやドキュメンタリーを垂れ流す。

これが公共放送ならやっぱり要らないかな。民放あれば、ネットがあれば事足りると思いました。

以 上



というわけで、"不要不急"か判断できないものは"不要不急"です。他人に聞くことではないでしょう。

LINK
コロナウイルスの感染状況 (gisanddata.maps.arcgis.com)
  ➤Coronavirus COVID-19 Global Cases

Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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