2020-04-22

コカコーラ(KO)のQ1.2020決算発表:慎重なガイダンス

Grüß Gott / Hello

4/21(BMO) コカコーラ(KO)がQ1.2020の決算を発表しました。

売上,EPSともにマーケット予測をBeatもQ2以降のガイダンスはCOVID-19の影響を懸念しています。

  目 次


  • コカコーラ(KO):Q1.2020決算発表
  • 過去1年の決算傾向と株価の反応
  • 業績と株主還元

  コカコーラ(KO):Q1.2020決算発表


📌 Q1.2020
Q1.2020
実績
前年同期比対市場予測
増減前年Surprise市場
売上$8.60B-1.04%$8.69BBeat3.86%$8.28B
EPS$0.516.25%$0.48Beat15.91%$0.44
- EPSは前年同期比増益確保,マーケットの減益予測を大きく覆す

📌 Full.2020 Guidance
Full.2020
会社予測
対市場予測
Guidance前回予測
売上
(mid single-digit)
down
8%Met$35.66B
(本源 5%)
EPS
--$2.25$2.02
--6.64% 
- 通期売上予測は慎重とも曖昧ともとれる提示で実質下方修正
- 通期EPS予測は未提示
- Q2は(4%to5%)の減収予測:外食向け4月売上が急減(-25%)
- アメリカ企業らしく社会的支援活動はしっかりとアピール

  📚 情報元:Coca-Cola - INVESTORS
      ➤Financial Results

💬 わたしの思うところ

売上減にもかかわらずEPSが前年同期比,マーケット予測を大きく上回ったのはアメリカ人より日本人の方が予測できていたように思います。

COVID-19の最初の影響は日本の方が早く、外食産業への影響に反して家庭用の需要増で増益と出るのはキリン(2503)アサヒ(2502)の業績が示していました。

おそらく、メーカーにとっては家庭用の方が利益率が断然良いのではないでしょうか。

人一人が吸収する食品や飲料の絶対量は移動を制限しても変わらないでしょうし、特に商用飲料はメーカーも限られているので当然の結果なのかもしれません。

COVID-19の影響がQ2以降どのように表れるかはコカコーラ(KO)も慎重ですが、売上減予測に対しEPS予測は未提示だったことを興味深く受け止めました。


余談になりますが、消費者にとっても"ウェブ飲み"の方が時間も自由でお金もお得、いまどきの若者の生活スタイルにも合うとなれば平時に戻ってもこの傾向は続くかもしれませんね。

外食というサービスそのものが新しい視点で淘汰される分岐点に立ったように思います。


  過去1年の決算傾向と株価の反応


📈 KO:株価1年チャート

📍 KO:過去1年の決算傾向と株価の反応

* Q1.2020のChange(%)はS&P500比
(🔎グラフはクリックすると大きくなります)

- ここ最近ではマーケット予測を大きくBeat,コロナ鍋の予測は難しいようです。


  業績と株主還元


📍 売上と営業利益


📍 配当実績

 
  • 配当利回り
    - 5年間平均:3.17%
    - 配当落日の最高:3.38%
    - 配当落日の最低:2.89%
  • 増配率
    - 2019-2020:2.50%
    - 5年間平均:4.49%
  • 連続増配
    - 59年連続増配中
      (確認可能な記録)
  • 自社株買い
    - 2019:0.00%
    - 5年間平均:0.86%


というわけで、コカコーラでも飲みましょうか。

LINK

Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

0 件のコメント:

コメントを投稿