2020-06-01

日経225採用銘柄の配当動向をチェック

Grüß Gott / Hello

日本企業の2020年1-3月期の決算発表もほぼ終了しました。

日経225採用銘柄の配当動向をチェックしてみました。

  目 次



  日経225採用銘柄の配当データを更新


まずは配当データ更新のお知らせです。

データ
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  📝 日経225採用銘柄の配当データ
    (Japan NIKKEI225 Dividend Data)
    ・連続増配年数
    ・減配をしていない年数
    ・来期予測/1/3/5/10年間の平均増配率
    ・1/3/5/10/20年間の平均利回り
    (Last Updated 31.May.2020)

  配当動向の考察


📌 日経225採用全銘柄の配当動向(2020-03末時点)


日経225採用銘柄の24%にあたる53企業が減配もしくは無配となりました。

配当を据え置いた企業でも次期未定とした企業は44にのぼり、実質全体の43%が減配を懸念される状況と思います。

"日本ダメ論者"が喜びそうなデータですが、過去の株主還元実績に注目して対象を絞ってみるとまったく違う状況が見えてきます。


📌 日経225採用中10年以上減配していない銘柄の配当動向(2020-03末時点)


チェックの対象を10年以上減配していない67企業に絞り込むと、対象の61%にあたる41企業が増配しており、内16企業(24%)は次期も増配の予測も提示しました。

この16企業(後述リスト)については最低でも18年以上減配していない企業であるという特徴がありました。

また、増配を発表した企業の平均増配率は10.88%次期予測も6.36%とアメリカの配当銘柄にも負けない好増配率のレベルを維持しています。

一方、減配を懸念される配当を据え置いて次期未定とした企業は8企業にとどまり、対象の12%にとどまっています。

(ちなみに減配の1企業は期末の利益配分が恒例の東宝(9602)…期初は必ず減配予測になる)


正直、COVID-19の影響で世界的に減配リスクが高まる中、株主還元に消極的と評価されがちな日本企業などは真っ先に減配するのではないかという不安がありました。

しかし、過去の株主還元実績を重視すれば、楽観は禁物ですが今のところ日本企業もそれほど悲観的な状況ではないようです。

  おまけ


📌 日経225採用中10年以上減配していない銘柄で今期増配&次期増配予測
CompanyCodeE.P.Div.YYrs.eYrs.Incr(%)Next(%)
コムシスHD172132.6772525.006.67
日清製粉G200231.777246.252.94
アサヒGHD2502122.0112301.016.00
キリンHD2503122.6442233.331.56
ニチレイ287131.3753131.254.76
日産化学402132.258279.766.67
協和キリン4151121.6331820.004.76
花王4452121.4430328.337.69
アステラス450332.328215.265.00
塩野義製薬450731.908319.572.91
ユニファミマ802821.6823111.1120.00
東京海上876633.738185.565.26
住友不動産883031.2562616.678.57
東急900531.218315.009.52
NTT943233.509205.565.26
KDDI943333.5818269.524.35
* E.P=期末,Yrs.=連続増配年数,eYrs.=減配していない年数(普通配当のみ,特別配当は除く)

💬 コムシスHD(1721)などは事業的にも面白いですね。

💬 気になるのは・・・

結局のところ、JT(2941)武田(4502)キヤノン(7751)の配当動向が一番気になるんですけどね。。。


(投資は自己責任で)


というわけで、まだまだ不安は続きそうです。

LINK
日本株の配当データがわかるサイト
  ➤IR BANK (irbank.net)

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