アメリカの大統領選は目まぐるしく変わる戦局の末、どうやら民主党のバイデン候補が勝利しそうな雰囲気です。(まだいろいろ揉めているけど)
今回のアメリカ大統領選に思うことです。
目 次
アメリカの大統領選と株価(先物)の動き
まずは、アメリカ大統領選前後のマーケットの動きをちょっと振り返ってみます。
📈 NYダウ先物:株価1か月チャート
先週(Oct.26-30)は大統領選前の様子見ムード漂う中、週後半には原油が崩れたことも手伝い株価が大幅下落しました。
明けた今週、大統領選の前日(Nov.02)、民主党バイデン候補の優勢が継続する中、株価は突如反発&大幅上昇を開始しました。
Nov.03 開票が始まった直後(おそらく前日までの郵便投票分の集計)は事前報道どおりにバイデン候補が優勢、株価(先物)は高い位置を保ちます。
しかし、各地の投票所開票が進むと徐々にトランプ現大統領が巻き返し、勝敗の行方がわからなくなりました。株価(先物)は一旦マイナスに下振れします。
大票田のテキサス、フロリダ、行方を左右するオハイオを含めたRust Beltでもトランプが優勢に転じると、下げられていた株価が一転上昇に転じました。
トランプ勇み足の勝利宣言も事態はこれで終わらず・・・話題の郵便投票当日到着分が加算されだすとバイデンがオセロような逆転劇。
バイデン優勢の大勢が見えはじめると株価(先物)と原油は一段上昇しました。
NYダウは投票日を挟んで4日連騰(Oct.02-05)となる+1,888.58を記録しました。
とまあこんな具合。
結局、マーケットの方はトランプさんだろうがバイデンさんだろうが、大勢が判明すれば株価上昇を企んでいたようです。
あくまで短期的な現象ですので、お金をいっぱい動かす人たちがこれからどうするのか、既にトラップをかけている最中なのか、それはわかりません。
原油(WTI)が$40手前で抑えられたこと、債券が買われたこと、つまりリスクオフ状態なのに株価だけ釣り上がる。これを追いかけるのはちょっと。。。
もつれたのはポンコツなメディアと識者が原因かも
前回の大統領選で予測を大外ししたメディアと識者でしたが、今回も似たようなもので彼らの予測のポンコツぶりは酷かった。
当日到着分の郵便投票がなければ勝てていない状況で、よく「バイデン優勢」なんて伝えたと思う。
もつれた原因を"隠れトランプ"のせいにしているけど、本当の原因はメディアと識者の予測が、"調査"ではなく"希望"に偏っているからではないでしょうか。
一昔前なら彼らの"希望"で世論を扇動できたかもしれないけど、今はもう無理。
わたしは思うのだけど、もし、この左巻きのポンコツなメディアと識者がいなければ、バイデンさんがあっさり勝っていたようにも思います。(もっと言えば4年前のヒラリーも)
メディアと識者が見え見えの肩入れをすることで必要以上にバイデンが左寄りに見えちゃうのよね。
ニューイングランドのまともな民主党支持者も迷惑していると思う。
あと、ニューヨークやカリフォルニアあたりに多く生息している自称リベラルの偽善者連中。
あの存在も地方票がトランプに流れてしまう理由のひとつじゃないかしら。
自称リベラルの人ほど実は排他的で、いざという時にはヒステリックに暴力的になるのよね。正直恐いわ、あの人たち。。。(東京にも最近多いけど)
郵便投票で揉めているのは民主党知事の州
今回、コロナの影響もあって、話題の"郵便投票"が勝敗を左右したようです。
この"郵便投票"のしくみについては、いろいろ不備を疑われるのだけど、報じられている極端な事象を見るととてもIT立国のそれとは思えない。
一番重要なところでITによる監視が機能していない。ご都合主義のアメリカらしいといえばアメリカらしい。
面白いのは、"郵便投票"をめぐって揉めているのはほとんど民主党知事の州で、アメリカの縮図とされる当日結果発表のオハイオ(共和党知事)などとはまるで票配分の傾向が異なる点。
トランプ陣営はこの"郵便投票"をめぐって提訴するらしいですが、もう「後の祭り」というか、これで結果が覆るならそれも国として問題ありと思います。
落ち着き先としては、「バイデン大統領で上院は共和党が勝つ」、それで良いのかもしれません。
バイデン大統領になるならそれに沿って物事を考えればいいだけの話。
投資的に買い場を待ちたい側としては、短期的な混乱で株価が落ちるのは歓迎なので「トランプさん、気が済むまでおやりなさい」と思っています。
(投資は自己責任で)
というわけで、日本なら絶対ありえないことがアメリカで起きています。
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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