2018-10-04

グッドイヤータイヤ(GT):アイルトンセナが目の前を走り抜けた日

Grüß Gott / Hello

今週、鈴鹿サーキットで『F1日本グランプリ』が開催されます。

この季節が来るたび、アイルトンセナが目の前を走り抜けた日のことを想い出します。



  セナが乗るマクラーレン・ホンダがつけていたタイヤ


セナがワールドチャンピオンを決めた1991年の鈴鹿サーキット。

彼の走りが見たくて、彼の音を聞きたくて、なけなしのお金をはたいてようやく手にした鈴鹿のチケットを握り締め、セナに旗を振り続けた。。。

Ayrton Senna in SUZUKA, 1991
Ayrton Senna in SUZUKA, 1991

あの時の想いを蘇らせてくれる、『F1』にまつわる米国株銘柄がひとつあります。

グッドイヤータイヤ (GT)
The Goodyear Tire & Rubber Company

セナが乗るマクラーレン・ホンダがつけていたタイヤです。

  世界の主要なタイヤメーカーとシェア


『タイヤ』というのは単なる『ゴム素材』と思われがちですが、その技術は想像以上に高度なものらしいです。考えてみれば、群雄割拠の自動車メーカーと比較して、タイヤメーカーの世界上位は長期に渡り顔ぶれが変わってないです。

世界の主要なタイヤメーカーとシェア
No.CompanyCountryTickerM.ShareMemo
1BridgestoneJP510814.70%
2MichelinFR-14.00%
3GoodyearUSGT9.00%
4ContinentalDE-7.10%
5PirelliIT-4.20%
6SumitomoJP51104.00%<Dunlop(UK)

消耗品の側面もあることから、自動車の新車販売台数や飛行機の新規発注機数よりも、「タイヤの販売数こそ先に動く景気指標」と注目するアナリストもいるくらいです。

自動車がEVになっても、自動運転になっても、中古車でも、『タイヤ』が無いと車は走りません。

  グッドイヤータイヤ(GT)


グッドイヤータイヤ(GT)は1930~1999年まで実に70年にわたりダウ採用銘柄でした。しかし、1990年代に経営不振で株価が低迷、2000年代前半には『連邦破産法第11条』申請の可能性まで懸念される深刻な状況に陥りました。

奇しくも、わたしがITバブル崩壊で退場寸前まで追い込まれた時期(➤パーム(PALM):夢と消えたわたしのITバブル崩壊の記憶)と重なり、二束三文のIT銘柄をすべて売り払い、藁をもつかむ思いで一か八か乗り換えた先がこのグッドイヤータイヤ(GT)だったのです。

きっと「アイルトンセナが目の前を走り抜けた日」がなければこの賭けはなかったと思う。

幸運にもグッドイヤータイヤは窮地を抜け出し、わたしのITバブルの損失をすべて取り返してくれました。保有株のほとんどは利確してしまいましたが、少しですが感謝の気持ちをこめて永年保有しています。

ここ5年は復配もしてくれて何気に増配率も凄いのですよ!
原価で考えたら・・・「全部持ってても良かったかな」なんて調子良すぎの勝手なことを思ったりします。(この心境を「逆チキン」と呼びます)

  おまけ:アイルトンセナでポートフォリオを作ってみたら


最後にアイルトンセナが乗ったマクラーレン・ホンダにまつわる銘柄を挙げてみますが、結構バランスのとれた高配当なポートフォリオになるかもしれません。
CompanyCountryTickerDiv.YMemo
HondaEngineJP72673.23%
Royal Dutch ShellFuelNLRDS.B5.25%
GoodyearTireUSGT2.36%
Altria GroupSponsorUSMO5.26%Marlboro


というわけで、「セナのタイヤ」も「アポロ11号の月面を走ったタイヤ」もフライングシューズの  GOOD*YEAR  です。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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