米国リーバイ・ストラウスが2019年1~3月に上場の計画があるとのニュースが報じられました。
MモンローやRストーンズ、そしてあのSジョブズが愛したリーバイスのお話です。
34年前の上場廃止の真実
『リーバイ・ストラウス』という会社は1853年のゴールドラッシュ時代の創業以来、数々の逸話と美談のある会社です。
34年前の上場廃止のことも、わたしが聞いていた逸話と今回の時事通信さんの報道では内容が異なっています。
時事通信さんのニュースでは、「(1984年に)経営悪化に伴い株価が低迷したことから」と報じられていますが、わたしが昔聞いたお話では「リーバイ・ストラウスは社会貢献に積極的なため、その活動をめぐり株主と衝突したことで上場廃止を決断した」ということでした。
どちらが本当なのかはわかりません。
上場廃止以降もリーバイ・ストラウスは毎期決算発表を実施しており、アパレルのリーディングカンパニーとして、その決算内容は小売セクターの指針として注目されています。
米国リーバイ・ストラウスのホームページには、現在も➤"Investors"ページが掲載されています。
MモンローやRストーンズ、そしてあのSジョブズも
ゴールドラッシュ時代のジーンズ誕生の逸話に始まり、100年後の1950年代~70年代には『リーバイス』は若者アイテムの中心に存在していました。
映画の中のマリリン・モンローも、ローリング・ストーンズのレコードジャケットでも、リーバイスの"501"が登場しています。
さらに50年経った2000年代、現代ITのシンボル的存在のスティーブ・ジョブズ氏が「これしか持っていないの?」と思われるくらい愛用していたのも"501"でした。
コカコーラ(KO)、ディズニー(DIS)とも並ぶ、絶対的なブランド力をひっさげてアメリカ市場にリーバイ・ストラウスが再上場するなら、やっぱり気になる銘柄です。
スティーブ・ジョブズさんがご存命であれば、IPOで買い占めているかもしれませんね。
ちなみに、ジェームズ・ディーンが穿いていたのは"501"ではなく"Lee"=VFコーポレーション(VFC)の方です。
日本でのみ上場しているリーバイス(9836)
頑なに再上場しなかったリーバイ・ストラウスですが、日本の子会社リーバイ・ストラウス・ジャパン(9836)だけが日本市場(JASDAQ)で上場しています。
現在は無配状態が続いていますが、かつては配当利回り5%を超える高配当銘柄でした。
2000年前半頃までは外資系の上場企業に高配当銘柄が多かったように記憶しています。リーバイ・ストラウス・ジャパン(9836)の他、ケンタッキーFC(9873)や日本オラクル(4716)などです。
いつの頃からかロイヤリティ支払が上納金に変わったのか、高配当銘柄ではなくなってしまいました。
米国リーバイスの再上場ニュースが伝わった日のリーバイ・ストラウス・ジャパン(9836)の株価は出来高急増、最大+8.88%(終値+7.60%)の急騰でした。
というわけで、リーバイス再上場のニュースには少々びっくりのチキンハート(CH)です。
LINK
➤Levi Strauss & Co. - Investors
➤Levi Strauss Japan - IR INFORMATION
➤日本経済新聞 - マーケット - Levi Strauss Japan
➤Levi Strauss Japan - IR INFORMATION
➤日本経済新聞 - マーケット - Levi Strauss Japan
Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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