カリフォルニアで今月8日に発生した山火事の被害が拡大しています。
災害発生時における保険セクターの株価は特徴的な動きをするように思います。
災害時のパニック売り
大きな災害が発生すると、関連するセクターにパニック売りが起き、マーケット全体に影響を及ぼすこともあります。
特に保険セクターは準備金を上回る多額の保険金支払の発生を懸念され、一気にリスクオフに動き株価が急落しがちです。
また、保険会社が現金を用意するだろうと見込まれるのか、その国の通貨が高くなるという、常識的には考えられない為替の動きが生じることもあります。
日本では今年9月、大型台風21号の上陸で関西空港が甚大な被害を受け、空港に続く高架橋にタンカーが接触する事故がありました。
この保険会社がMS&AD(8725)だったため、同社の株価は8%超下落しました。
被害状況が明らかになると急騰
災害被害が徐々に明らかになると、保険セクターの株価は反発急騰する傾向があります。
もちろん、被害規模が保険会社の準備金の範囲内であったことなど、影響が明らかになった上での話なのですが、先のMS&AD(8725)の例では、市場全体が高値をつけたことも後押しして、パニック売りの底から20%近く上昇しました。
2018年台風21号上陸前後のMS&AD(8725)の株価
普通に想像すると、準備金があったとしても資金を取り崩すわけですから、業績に影響が出るように思うのですが、なぜか急騰することが多いのです。
おそらく、大きな災害が起きると新規の保険契約の増加が見込めるからなのかなと想像します。
保険セクター銘柄
日本でもお馴染みの米国企業と並び、日本企業も引けはとらない配当実績だと思います。
東京海上(8766)とMS&AD(8725)(:旧三井住友海上から継承)はリーマンショック、東日本大震災を乗り越えて減配をしていません。
MEMO
2018.Q3 のバークシャー・ハサウェイのポートフォリオにはトラベラーズ(TRV)が新たに追加されました。
➤DATAROMA
- Warren Buffett - Berkshire Hathaway' Portfolio
➤DATAROMA
- Warren Buffett - Berkshire Hathaway' Portfolio
カリフォルニアの山火事のこと:公益セクター
今月8日に発生したカリフォルニアの山火事の原因として、電力会社のPG&E(PCG)が所有する機器が疑われています。
PG&E(PCG)の株価は山火事発生後、48%下落しています。
もし、PG&E(PCG)が所有する機器に原因があった場合、最悪PG&E(PCG)破綻の危険が懸念されているようです。
アメリカの公益株は安定した高配当ですが、「夏季のハリケーン」と「カリフォルニアの山火事」のリスクは常に頭に入れておく必要があります。「原発」のリスクも無視できません。
(投資は自己責任で)
LINK
➤東京海上ホールディングス - 株主・投資家情報
➤日本経済新聞 - マーケット - 東京海上HD
➤MS&ADホールディングス - 株主・投資家情報
➤日本経済新聞 - マーケット - MS&AD
➤The Travelers Companies, Inc. - Investors
➤Morningstar - Stocks - The Travelers Companies, Inc.
➤PG&E Corp - Investor Relations
➤Morningstar - Stocks - PG&E Corp
➤日本経済新聞 - マーケット - 東京海上HD
➤MS&ADホールディングス - 株主・投資家情報
➤日本経済新聞 - マーケット - MS&AD
➤The Travelers Companies, Inc. - Investors
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➤PG&E Corp - Investor Relations
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