2019-02-26

トランプ大統領の発言で原油急落:再びの株価下落を警戒

Grüß Gott / Hello

2/25 07:00(ET)頃、トランプ大統領「原油価格が高すぎる」とTwitterで発言しました。

トランプ大統領が原油価格に干渉してくる理由とマーケット(株価)への影響を考えてみます。

  目 次



  トランプ大統領のTwitter発言で原油価格が急落


2/25 07:00(ET)頃、トランプ大統領が「原油価格が高すぎる」と指摘



📈 原油(WTI)チャート


$57台にあった原油価格(WTI)はこの発言の直後から激しく反応し急落しました。

今のところ$55台をキープしていますが、原油のボラティリティが大きくなり再び$50を割ってくるようなら株価への再びの影響も心配されます。

トランプさんの意図は様々でしょうけど、反発を続けてきたマーケット(株価)に冷や水を浴びせる結果になるかもしれません。

原油価格の動きに要警戒です。

  トランプ大統領の原油干渉発言を整理


  💬 情報元:トランプ大統領の原油に関するTwitter発言
      ➤twitter.com - from:realDonaldTrump "oil"

トランプ大統領はたびたび「原油価格が高い」と指摘してきましたが、昨年9/20の発言までは原油価格への直接の影響は小さかったと思います。

昨年11/12に、なにやら意味深な発言がありました・・・

偶然かもしれませんが、状況が変化したのはサウジアラビアのジャーナリスト殺害事件に対するムハンマド皇太子の関与の責任は追求しない、とトランプ大統領が表明した11/20以降の発言からです。


原油価格(WTI)の$54台下落を歓迎、もっと下がると良い、原油価格の下落は減税と同じ効果がある、と発言します。

その後、一時$50を割るところまで下落が進みますが、一旦下げ止まり$55近辺まで反発の気配を見せるとすかさず、

「原油の上昇は見たくない!」という発言後、原油価格の反発気配は封じ込められます。

トランプ大統領の原油干渉が本気モードでサウジアラビアが呼応していることをマーケットが受け留めた結果とも取れます。

もしかしたら、FOMCの利上げ政策を前にインフレ直結の原油価格の下落をマーケットも望んだ動きがあったかもしれません。

そして、FOMCの前日12/17から原油価格(WTI)の激しい下落が始まります。

その先にクリスマスクラッシュも待ち受けていたわけです。

  トランプ大統領の希望する原油価格


原油価格(WTI)が$54台ならOKを出しているわけですから、おそらく上限は$55においているのではないしょうか。

今回も$55を突き抜けてから干渉しています。

個人的には現在の原油価格(WTI)は$55~$65が理想なのかなと思っていて、最悪$50を割らなければ株価への影響は少ないと思っています。

でも、トランプさんが$10くらい下のレンジ(~$55)に拘りがあるのであれば、マーケットはそれを織り込んで動くでしょうから、投資家も$50を割るのが当たり前と覚悟して備えておく必要があると思います。

つまり
  • 原油価格(WTI)が$55を超えたら大統領が干渉してくる
  • $50を割れば原油に引きずられて株価も下落の警戒域となる
ということです。

  原油干渉は策が尽きた減税政策の表れ?


トランプ大統領のちょっと気になる発言としては

11/25の「原油価格の下落は減税と同じ効果がある」

トランプさんは大統領就任以来、様々な減税政策を進めてきたと思いますが、そろそろ財政的に減税政策も尽きてきたのかなと疑ってしまうような発言です。

原油価格で減税と同じ効果を求めるのは、どこか他力本願的ですし、そこにサウジアラビアさんとの駆け引きが介在するならなおさらです。



アメリカの財政面不安も膨らむ一方で、遠くない先に彼らの80年代のような財政状態が待っていなければ良いですけど・・・

長い目でアメリカ偏重の投資は過信すべきではないと思っています。


(投資は自己責任で)


というわけで、今日の日経、NYダウ先物の下落要因も原油だと疑うチキンハート(CH)です。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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