2019-02-15

コカコーラ(KO)のQ4.2018決算発表:気になる増配率の鈍化

Grüß Gott / Hello

コカコーラ(KO)のQ4.2018決算が発表されました。

来期2019年の弱気なガイダンスを嫌気され、めずらしく単独で下落しています。

  目 次



  コカコーラ(KO) Q4.2018 決算発表


Q4.2018実績前年同期比対市場予測
売上$7.06B-5.99%Beat$7.03B
EPS$0.43+13.20%Met$0.43

Full.2018実績前年比
売上$31.85B-10.05%
EPS$2.08+8.90%

Full.2019会社予測前年比対市場予測
売上$33.12B+4%Miss$33.28B
EPS$2.06~$2.10 -1%~+1%Miss$2.22
- 為替影響は6%~7%
- 売上成長率低下

- 発表後の株価は最大-8.62%(終値-8.44%)の下落



  コカコーラ(KO)の業績推移


以下は米国基準での業績推移グラフです。

📌 営業利益率推移


どう見ても売上はだだ落ち、しかも悪化しているように見えます。

反面、営業利益(Operating Income)は減少しておらず、必然的に営業利益率(Operating Margin)は上昇しています。

この企業努力がコカコーラ(KO)への絶対的な評価なのでしょう。

さすがのコカコーラも昨年値上げに踏み切ったようですが・・・

  気になる増配率の鈍化


予定通りであれば来月の配当期に5%ほどの増配をすると思われます。

米国基準の2018通期EPSは1.51なので、いずれにしても配当性向はまた100%を超えることでしょう。

📌 2018年時点 (vs PEP)
TickerROAROIPay.RDiv.YYrs.DGR5Y-DGR
KO3.11%12.50%229.80%3.42%565.4%6.9%
PEP6.30%15.90%99.20%3.30%4615.3%10.4%
※Pay.Rは配当性向, Yrs.は連続増配年数, DGRは平均増配率


📌 増配率推移(vs PEP)


📌 キャッシュフロー推移


コカコーラ(KO)は「キャッシュ・フローが優れているから配当は大丈夫」という説が定着していますが、ここのところのキャッシュ・フローの推移と現実の増配率の鈍化を見ると、この説には少々疑問を持たざるを得ません。

問題は投資キャッシュフローが減少しているのにフリーキャッシュフローが減少していること、明らかに良い傾向ではないと思います。

  わたしの投資計画


コカコーラ(KO)は今現在は1株も保有していません。

コカコーラ(KO)は大好きですし、食品メーカー唯一のNYダウ採用銘柄であり、56年連続増配を継続している配当王です。

ポートフォリオの中に組入れておきたいことは山々なのですが、鈍化する増配率に現在の配当利回りも飛びぬけて魅力的なものではないので、投資対象としては他に魅力のある銘柄に目が行ってしまうのです。

しかし、久々にコカコーラ(KO)が単独で下落する光景を見て、昨日はコカコーラ(KO)に指値をしました。増配期待分込みで配当利回りが3.75%近辺です。

「さすがにここまでは落ちて来ないよね」というふざけた指値なので掛かるわけはないのですが、それでも朝起きて「コカコーラ(KO)、ひどく落とされてる・・・」とは感じました。

昨日発表された米国小売売上高が予想を下回ったことなどマーケット全体の調整が入り、納得するところで拾えたらいいなと思っています。

今日2/15はペプシコ(PEP)の決算発表なので、ペプシコ(PEP)も内容が悪くて落とされるようならそっちに行っちゃうかもしれません。

好きなのはコカコーラ(KO)だけど、投資対象としては今はペプシコ(PEP)の方が魅力を感じています。



というわけで、コカコーラ(KO)さん、もうちょっとだらだらしていて・・・と密かに願うチキンハート(CH)です。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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