おそらく世界一つまんない投資先と思われているだろう日本の公益株についてのお話です。
地味で目立たない存在だからこその魅力もあると思うのですが。。。
目 次
- 日本の公益株の一覧と配当実績
- 《電力》《ガス》 - 電力・ガスの自由化について
- わたしの投資計画
- 過去記事:アメリカの公益株
日本の公益株の一覧と配当実績
📌 日本の公益株と配当実績
《電力会社》
東日本大震災の福島第一原発事故以降、原発を稼動できなくなった電力会社は軒並み減配(無配)に陥りました。
中国電力(9514)だけは東日本大震災を乗り越えて18年間減配していません。
原発を保有していない沖縄電力(9511)と建設中で稼働実績のないJ-POWER(9513)も減配していません。
東京電力(9501)はしばらく無理として、他の電力会社は徐々に復配を果たしており、一旦復配を開始すると無配に陥る前の配当額を目指すでしょうから高い増配率が期待できます。
ただし、原発問題は今後も続き、世論的にも影響が大きい点が投資上は注意しなければいけないと思います。
《ガス会社》
配当は安定しており、主要な都市ガス会社は30年以上減配していません。
配当据え置きが多いので増配率は低いと思いましたが、5年平均で換算してみると意外と堅実だと思います。
広島ガス(9535)は記念配当で次年度減配となる年がありますが、実質の減配はしていないと思われます。
その広島ガス(9535)と東邦ガス(9533)、北海道ガス(9534)は株主優待も魅力です。
電力・ガスの自由化について
2016年に電力、2017年にガスが自由化されました。
現在までの状況を見ると、電力自由化の方が参入しやすく、ガス自由化は参入が難しいようです。
ガスは一定の供給基準を満たすのが高度であること、また、送電網が全国に整っている電力事業に比べて、配管網が限られている都市ガス事業の参入は事業的にも参入メリットが低いのかもしれません。
送電網やガス配管網は大手の電力会社、都市ガス会社の管轄なので、参入するには管裡料を上乗せしなければいけませんが、素人的に考えてもガスの配管網の整備と管裡の方が大変そうで、新規参入事業者の経済的な負担も大きそうな気がします。(わたしのイメージです)
2020年には電力網、2022年にはガスの配管網の分社化などが予定されており、より公平な競争環境が整う計画になっているそうです。
東京ガス(9531)のパイプライン事業がスピンオフしたら、持ち株はどうなるのかな?
メモ
💬 電力・ガスのセット料金に思うこと
いろんな会社から営業が来ますが、ケータイと同じで結局みんな似たり寄ったりになると思う。日本という国は横並びが好きな国民性なのか自由化も難しい背景がありますね。
いろんな会社から営業が来ますが、ケータイと同じで結局みんな似たり寄ったりになると思う。日本という国は横並びが好きな国民性なのか自由化も難しい背景がありますね。
わたしの投資計画
わたしは今のところ複数の都市ガス会社を保有しています。
昔は東京ガス(9531)がメインでしたけど、総合エネルギー会社に変貌して配当利回りが2%を割ってるので、今は地方の都市ガス会社さんを買い増しています。
利回りとリスクのバランスから、公益株はまずまず安心して預けておける投資先だと思っていますが、キャピタルで利益を得ようとは思っていませんし、必要以上の高配当、好増配を期待しているわけでもありません。
元本ローリスクを重視するなら国債や優良社債ですが、日本のこの低金利ではおやつ代にもならないし、目減りリスクの方が気になります。都市ガスに投資している理由は目減りリスク回避の意味合いの方が強いかもしれません。
電力会社の方はやはり原発問題が気になるので保有していません。
J-POWER(9513)だけはウォッチしています。
建設中の大間原発がもし見送りとなったら、株価は下落すると思うのでそのタイミングを狙いたいです。
アメリカの公益株のことも記事にしてます。興味があればご覧ください。
というわけで、日本で年利回り2%くらいでまずまず安心できる投資先となると"都市ガス"しかないのかなぁ。。。
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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