2019-04-23

キンバリー・クラーク(KMB):Q1.2019決算発表はマーケット予測を上回る

Grüß Gott / Hello

4/22(BMO) キンバリー・クラーク(KMB)のQ1.2019決算発表がありました。

前年同期比で減収減益(EPS:Non-GAAP)もマーケット予測をBeatし株価は上昇しました。

  目 次



  キンバリー・クラーク(KMB):Q1.2019決算発表


Q1.2019
実績
前年同期比対市場予測
増減前年Surprise市場
売上$4.63B-2.11%4.73BBeat+2.21%$4.53B
EPS$1.66-2.92%$1.71Beat+7.79%$1.54
- 為替影響を除く純売上では値上げ効果とコスト削減により+3%
- 売上量は-2%と減少

Full.2019会社予測修正前回予測対市場予測
売上+2%UP+1~2%Beat$18.31B
EPS$6.50~$6.70-$6.50~$6.70Met$6.6
- 通期売上ガイダンスの下限を引き上げ



- 発表後の株価は最大+7.22%(終値+5.42%)の上昇


💬 チキンハート(CH)が心配していたこと

4/16にインターナショナル・ペーパー(IP)がダンボール需要の減少懸念からメリルリンチ(BAC)にDowngradeされ株価が大幅下落、日本の王子製紙(3861)、日本製紙(3863)も連れ安しました。

もし、製紙業のコスト増要因もあったら、キンバリー・クラーク(KMB)の決算にも影響が出るかなと心配していましたが、とりあえず、その心配は杞憂だったようで良かったです。


  業績推移と配当実績


🔎 グラフはクリックすると大きくなります。

📍 売上と営業利益

📍 事業別売上比率

📍 キャッシュフロー

📍 ROAと配当性向

- 売上は一定水準を維持するも伸び悩み気味
- ヘルスケア部門は2014に分離→ハリヤード・ヘルス(旧HYH)
  (HYHはその後OMIとAVNSに事業分離統合)
- 配当性向はもう少し安定してほしい

📍 配当実績

  • 配当利回り
    - 5年間平均:3.13%
    - 配当落日の最高:3.82%
    - 配当落日の最低:2.68%
  • 増配率
    - 2018-2019:3.0%
    - 5年間平均:4.17%
  • 連続増配
    - 47年連続増配中
  • 自社株買い
    - 2018:1.79%
    - 5年間平均:2.50%

  わたしの投資計画


わたしのポートフォリオのコアのひとつです。

連続増配も配当王資格の50年が見えてきました。これからも目安とする配当利回りで確実に買い増していきたいです。

人々の文明生活が向上するほど、ティシューやトイレットペーパーという生活紙は無くならないもののひとつだと思っています。

生活必需品の中でも生活紙は食料品や化学品と比較して事故も少なく、消費率も高い商品だと考えます。

その生活紙の中で "Kleenex" など絶対的なブランド力を持つキンバリー・クラーク(KMB)に魅力を感じます。

他の大手製紙会社がビジネス紙、工業紙を扱うのに対し、キンバリー・クラーク(KMB)は生活紙しか扱っていません。

生活紙にほぼ特化している点も、わたしがキンバリー・クラーク(KMB)に投資する理由でもあります。


キンバリー・クラーク(KMB)のグローバル戦略は同社単独の現地法人ではなく、現地製紙会社と手を組み、商標を託すロイヤリティ戦略に近いです。

現地法人を設立するP&G(PG)ユニリーバ(UL)とは大きく戦略が異なる点だと思います。

グローバル戦略において、収益力は劣りますが、リスクコントロールという点ではロイヤリティ戦略は賢いやり方だと思います。

P&G(PG)やユニリーバ(UL)とのリスク分散という目的ではピッタリの存在だと思います。

(投資は自己責任で)


  📖 読み物:NTTコムウェア (www.nttcom.co.jp)
      - ➤ニッポン・ロングセラー考:クリネックス・ティシュー



というわけで、家庭でも外出先でも気がつけばキンバリー・クラーク(KMB)の商品に囲まれています。

LINK

Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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