日本経済を復活に導く令和維新とも呼べる出来事は起きるでしょうか。
昨日に引き続きわたしの妄想です。
目 次
予想Ⅱ:大型M&Aの可能性
まずは、平成に起きた日本の大型M&A(業界再編を含)をちょっとふり返ってみます。
《金融セクター》
昭和時代の都市銀行はひとつも原形では残っていません。すべてメガバンクとして統合されました。
また、三井住友銀行(8316)の誕生を発端に同系の旧財閥間の統合が《素材・内需》など幅広いセクターに及びました。
《小売セクター》
業界をリードしてきた企業が次々と経営破綻し、それらを吸収したイオン(8267)とコンビニ数社の全盛時代となっています。
《自動車メーカー》
日本経済の中核を担う自動車業界でも、トヨタ(7203)連合、ルノー(RNO.PA)・日産(7201)連合と称されるように、EV、自動運転と進化する競争環境に対し、世界的な巨大グループを組んで立ち向かうようになっています。
《医薬品・石油セクター》
平成後半には外資からの干渉が目立つようになり、合併の動きが見られたと思います。
さて、令和の時代にはどんな大型M&Aが起きるでしょうか。
電機メーカー
自動車同様に『ものづくり日本』の象徴的存在である電機メーカーですが、既にシャープ(6503)、三洋電機などが外資に吸収されてしまいました。
このまま何も変わらなければ、いずれ次々と外資に食べられちゃうのではないかと思います。(それはそれで一概に悪いこととは言い切れないけど)
📍 日本の主要な電機メーカー
想像を超えるような大型M&Aが令和経済で起きると予想してみます。
どちらが仕掛けるか、あるいは対等合併かは置いておいて、たとえば、
🔔 《 ソニー(6758)+キヤノン(7751)+パナソニック(6752) 》
この3社は創業事業とは違う細かいところで重なり合って三巴で競争しています。
- Sony:金融、カメラに進出
- Canon:映像、医療に進出
- Panasonic:金融、医療に進出
でも、この3社の時価総額を合計しても13兆円ほどにしかならず、S&P500のTop30にも入らないのです。
この先、世界で渡り合うには自動車メーカーのように大型連合か、ダウ・デゥポン(DOW+DWDP)のような事業統合分離に迫られサプライズなんてことがあるかもしれません。
他にも事業的にありえるパターンとしては、
🔔 《 日立(6501)+東芝(6502) 》
🔔 《 NEC(6701)+富士通(6702) 》
日本の中でごちゃごちゃやり合っている場合じゃない、これくらいのレベル、令和維新とも呼べるようなM&Aが求められるのではないでしょうか。
食料品メーカー
あいかわらず変わらないわね・・・と思うのが日本の食料品メーカーです。
📍 日本の主要な食料品メーカー
時価総額上位の企業はそれなりに積極的なM&Aを展開していますが、びっくりするようなM&Aはほとんどないです。
時価総額の小さい森永製菓(2201)と森永乳業(2264)は同系グループでもホールディング化を拒んだのですから、M&Aには抵抗がある業界なのでしょう。
でも、医薬品セクターで起きたように、食料品セクターでも外資の食指をきっかけに、大型のM&Aをせざるを得ない状況が来ると予想します。
余談ですけど、みんなの大好きなポテチのカルビー(2229)は既にペプシコ(PEP)の配下です。
🔔 《 JT(2914)+ [アサヒ(2502)orキリン(2503)orサッポロ(2501)] 》
かつてのアルトリア(MO)がそうしたように、JT(2914)が酒類、食料品に大型M&Aを仕掛けることはあるかもしれないですね。
武田薬品(4502)やソフトバンクG(9984)の買収規模を見れば、JT(2914)が大手ビール会社をM&Aしてもまったくおかしな話ではありません。
あとびっくりするとしたら、
🔔 《 味の素(2802)+キッコーマン(2801) 》
🔔 《 日清食品(2897)+東洋水産(2875) 》
本業が土俵上(どん兵衛vs赤いきつね)なのでさすがにこれはないかな・・・
大型M&Aの正否
一方でアメリカ型のM&Aが長期的に正しい道なのかはまだ結論は出ていないと思います。
たしかに売上上昇&コスト削減での利益率効果はあると思いますが、のれん代の問題とか、時間対価と考えても、会計上の爆弾をどんどん抱えていくように見えます。
M&Aに積極的なP&G(PG)、グラクソ・スミスクライン(GSK)、クラフト・ハインツ(KHC)などの業績推移には特に注意していきたいと思います。
前段でちょっと触れましたが、ダウ・デゥポンの一度合併してから事業分割した手段[DOW+DP→DWDP→DOW+DWDP]は、これからのM&Aのひとつのモデルになったように思います。
というわけで、明るく元気な令和になることをお祈りします。
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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