昨日のホームデポ(HD)でNYダウ採用全企業の今決算が出揃いました。
一連の決算発表をふりかえって思うことです。
目 次
今決算の傾向と株価の動き
(🔎 グラフはクリックすると大きくなります)
📍 NYダウ採用銘柄の決算傾向
📍 参考:ディフェンシブ系 | 📍 参考:NYダウ-前四半期 |
全体的にマーケット予測に対しサプライズ幅は小さく、株価の反応も弱い決算期だったと思います。
NYダウ採用企業よりディフェンシブ系(左下)のチャート分布の方が良く見えます。
(小売,食料品では一部の決算発表がまだ残っています)
《好感された銘柄》
- シスコ(CSCO)
トランプ発言後の発表だったこともあり、対中追加課税の影響が限定的、かつ、ファーウェイの件は逆にプラスに働くと好感されました。 - アップル(AAPL)
- JPモルガン(JPM)
前四半期が嫌気された分、マーケットの好感が大きかったようです。
(アップル(AAPL)については米中貿易協議の暗礁でその後は下落しています)
※決算自体は悪くはなかったゴールドマン・サックス(GS)はJPモルガン(JPM)の好決算後で先行買いがあったからなのか反動売りと思われます。
《嫌気された銘柄》
- スリーエム(MMM)
なんといってもスリーエム(MMM)の悪決算とブラックマンデー以来の暴落が一番のサプライズでした。 - ウォルグリーン(WBA)
今年に入って軟調な印象が強いヘルスケアでしたが、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ),ファイザー(PFE),メルク(MRK)といった医薬品はそんなに悪い反応ではなく、ウォルグリーン(WBA),ユナイテッドヘルス(UNH)といったサービス系が強く嫌気されたようです。 - インテル(INTC)
四半期連続での決算嫌気なので、半導体は苦しいトレンドが続いているようです。
《その他の銘柄から》
- エクソンモービル(XOM)
悪決算の割りに株価の下落は小さく、前四半期(好決算で株価の上昇は小さい)とはまったく逆の結果でした。
シェブロン(CVX)とは同日の決算発表なので先行して動くわけでもないでしょうし、よくわかりませんがエクソンモービル(XOM)に特有の動きがあるのかもしれないですね。こういった特徴的な動きの理由を調べておくことは後々メリットがあると思います。
今後の下方修正に注意
ほとんどの企業がトランプさんの「対中追加関税発言」より前に決算を発表しました。
なので、米中貿易協議の行方とその影響によっては、次四半期での悪決算と下方修正を覚悟しておいた方が良さそうです。
5/6の週でどこまでそれを折り込んだかですが、少々パニック売りの様相でしたので論理的な折り込みはこれからではないでしょうか。
直接的な影響ではキャタピラー(CAT)、ボーイング(BA)、スリーエム(MMM)、アップル(AAPL)、インテル(INTC)などが挙げられており、既に株価にも影響が出ています。
マーケットが読み切れない設備投資の縮小ペース、消費者心理の悪化など間接的な影響は遅れて出てきますから、この下落局面で強かった銘柄にも注意が必要かと思います。
嫌気された企業にこそ次回は注目
前四半期に嫌気された銘柄が巻き返す好決算を出した時に株価が大きく反応することを覚えておきたいところです。
好い好いと言われていた企業が予想通りの好決算を出してもマーケットの反応は拍子抜けするくらい薄いもので、悪い悪いと言われていた企業が普通の決算を出しただけで予想以上に好感されることがあります。
そして、株価が割安になるのは、悲しいかな嫌気された時か大きなリセッションに見舞われた時だと思います。
嫌気された理由が赤字転落とか減配とか買えない悪材料なら話は別ですが、恐怖に立ち向かい勇気を出さなければ掴めない「買い時」や「入れ替え時」というのはあると思います。
長期投資であっても同じで、投資余力には限りがありますから、どんなに周囲の評価が高く欲しい銘柄であっても自分が納得するところを待って計画的に買いたいです。
(投資は自己責任で)
というわけで、次の四半期決算はすぐに来ます。投資生活を続ける限りはその繰り返しです。
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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