2019-06-26

日産自動車(7201):株主総会レポート

Grüß Gott / Hello

6/25 注目の日産自動車(7201)の株主総会に行ってきました。

会場は横浜みなとみらいでした。

  目 次



  日産自動車(7201):第120回定時株主総会


  • 日時:2019年6月25日(火) 10:00
  • 場所:パシフィコ横浜


  • 展示:自動車のショールーム
展示されていたスポーツカー

  • サービス:
    - お~いお茶の紙パック1個
    - NISSANのボールペン

  • 株主総会の模様は日産自動車の YouTube に掲載されています。

  株主総会の雑感


会場で直に感じたことを中心に思ったところを書きとめておきます。

開始10分前に会場に入るとほぼ満席で空席を見つけるのも大変なくらいでした。

各エリアの通路側には一定間隔で関係者の席が配置されており、日産サイドの警戒モードの度合いを感じました。


YouTube の映像ではマイクの拾う音に限界があるようですが、実際の株主質疑では録画の音声以上に株主間の怒声が何度か会場に響き渡りました。

でも、そのほとんどは経営陣に対するものではなく、質問者の株主さんに対するものなのです。

株主側にもそれぞれの立場といいますか、日産愛から株を保有している人、20年前の窮地を知る人、投資家としてドライに保有している人などなど・・・

それぞれの立場でルノーやアライアンスに対する考え方、距離感にも温度差があり、経営陣との対立以前に株主間での対立を強く感じてしまいました。

限られた質疑時間の浪費からくる苛立ちも大きかったように思われますが、怒声のほとんどは突き詰めればルノーに対する不信感から来ているものとわたしは受け留めました。


質問者は事前に整理券が配られていたようでその順番どおりなのだけど、議長の目で判断しての指名の方が良かったんじゃないかなと思いました。

うまく表現できないのですが、会場にいた方ならなんとなくその気持ちをわかってもらえると思います。


最大のクライマックスはやはりルノー(RNO.PA)会長であるジャンドミニク・スナールさんの発言場面だったと思います。

彼が立ち上がり話しだす直前の緊迫感はなかなかのものでした。

謝罪と弁明とも思える必死の演説が長く続いたことで、スナールさんにも少々の罵声が飛んでいました。

ルノー(RNO.PA)とフィアット・クライスラー(FCAU)の統合白紙について、スナールさん自身が残念に思っているという点は投資的には注目すべきだと思いました。


あと、一点不安に思ったのは、ある株主さんから「日産がどんな車を作るべきか理解していない取締役がいる」というような指摘をされた時、西川CEOが彼の左手、壇上向かって右を指し、「どんな車を作るかはこちらの人たちの仕事です」と答えたこと。

たとえ技術的なことであっても、「日産がどんな車を作るべきか」に壇上の右も左もないんじゃないかな? これが日産(7201)の長年の弱点かと正直思いました。


そんなこんなで収拾つかない最悪の事態になることはありませんでしたが、長い質疑が終わった後の西川CEOはぐったりしたように見えました。。。おつかれさまでした。


日産(7201)の株主総会に参加したのは初めてなので例年こんなかんじなのかわかりませんが、趣向をこらしてイベント性を高める最近の株主総会の傾向からは、日産の召集資料とプレゼンは簡素でイベント性は少ないと思います。

イベント性が高ければ良いというものではありませんが、投資のヒントに繋がるようなイベント性は歓迎です。

  わたしの投資計画


わたしと日産(7201)の相性の悪さは以前も記事にしたのでここでは語りませんが、基本的にホールド分は諦めて放置しています。

日産(7201)の業績予測に新たに感じたこととしては、脱ルノー(RNO.PA)支配をあまりに意識しすぎて、結論ありきの業績予測だったのかなとすこし疑っています。

つまり、ルノー(RNO.PA)への配当=献上金を嫌い、結論ありきで配当性向を算出するための投資増なのかなということ。

そう疑うなら売ればいいのですが。。。



というわけで、ルノー(RNO.PA)に40%の株式を握られている以上、日産(7201)の舵取りには難しい問題があるようですね。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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