今日はちょっと気分を変えて、突然ですが『枕草子』のお話です。
※エル・ブランズ(LB)の決算メモもあります。
目 次
- 今も心に刻まれている枕草子
- 年齢を重ねるごとに理解できる清少納言の生き方
- 決算メモ
- エル・ブランズ(LB)
今も心に刻まれている枕草子
春はあけぼの
やうやう白くなり行く 山ぎはすこしあかりて むらさきだちたる雲のほそくたびきたる
10代の頃、試験勉強のために文学作品の冒頭分を嫌々ながらひたすら暗記したものです。
もうほとんどは忘れてますけど、今もリズムよく浮かぶように心に刻まれているのがこの枕草子です。
理屈では説明できないフィーリングがこの「春はあけぼの~」にはきっとあるんだと思います。
枕草子には平安当時の生活、自然、四季を通して人の目と心に映る繊細な空気感が、服飾、雑貨、インテリアなどのアイテムなどと絡まり色彩豊に表現されています。
年齢を重ね、折に触れるたびに、新しく共鳴するものを枕草子の中に発見してしまうというか不思議な魅力があります。
💬 う~ん、これが「いとをかし」なのでしょうか。
学術的な詳しいことはよくわからないですけど、枕草子は古典作品の中でも過去の作品にとらわれていない個性的な文章のようです。
頭の堅い人は「文法的に稚拙で間違いが多い」などと指摘するみたいですけど、流行の最先端を走るものっていつの時代も辛い評価を受けるものです。
もしかすると、枕草子こそ世界最古のファッション雑誌なのかなと思ったりもします。
平安時代の日本に"VOGUE"や"ELLE"が存在していたかと思うととても誇りに思います。
年齢を重ねるごとに理解できる清少納言の生き方
言わずと知られる枕草子の作者=清少納言は一条天皇の中宮定子に仕えました。
定子さんから当時は貴重だったいう"紙"を贈られた清少納言は何を書こうか考えた末に枕草子をしたためます。
そこには政争に巻き込まれ波乱の生涯を送った悲劇のヒロインともいえる定子を一貫して聡明に美しく、優しい人柄で表現しています。
作者自身の自慢話は特権の範囲として、間違いなく枕草子は中宮定子を敬い、励ますための作品であったと思います。
歴代皇后の中でも中宮定子が際立った存在感で輝いているのは、この枕草子によるものでしょう。
1000年の時を超えて、清少納言は女房としての仕事を全うしていると思うのです。
同時代に源氏物語を書いた紫式部は一条天皇のもう一人の中宮彰子に仕えましたが、源氏物語は彰子さんのために書かれたものとは思えません。
あくまで紫式部自身の抜きん出た才能と文学者魂が表れたのが源氏物語だと思います。
10代の頃には、"セイショウナゴン"というどこか武骨な響きより、"むらさきしきぶ"という可憐な響きの方に根拠もない好感を持ちましたが、年齢を重ねそれなりに物事を受け止めるようになった今、わたしとしては、求められた仕事を全うした清少納言の生き方に好感を持つようになりました。
サロンとしても、長い恋愛ドラマで語り合うより、ファッション雑誌片手におしゃべりするサロンの方がいいかな。
決算メモ
《 8/21 AMC》
- エル・ブランズ(LB)
- Victoria’s Secretの売上は-6%の減収
- 通期売上,EPS見通しに修正なし
- 発表後の株価は時間外で-0.89%と下落
※市場予測は1週以内のものを引用していますが、日々変わりますので注意。
※正確な決算は各企業のIRページからご自身でご確認ください。
というわけで、枕草子をまた読んでみようかなと思う今日この頃です。
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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