3/4(BMO) キャンベルスープ(CPB)がQ2.2020の決算を発表しました。
11~1月期実績に心配されたコロナウイルスの影響は見えず、通期ガイダンスも強気を維持です。
先週から吹き荒れた暴落相場に対し、生活必需品セクターの主力たちがディフェンシブの本領を発揮でしょうか? この局面で急騰している銘柄さえあります。
目 次
逆風に強い生活必需品セクター
1月下旬から世界的規模で感染拡大したコロナウイルスの影響が、ハイテクを中心とする製造業、サービス業の業績見通しに出始めているのに対し、生活必需品セクターの業績には今のところ深刻な影響は出ていないようです。
先週からの暴落相場の中、生活必需品セクターの多くがS&P500のパフォーマンスを大きく上回っています。
特に日用品、加工食品メーカーに強さを確認でき、逆行高で急騰している銘柄さえあります。
日本ではパニック的に日用品、食料品の買い占めが発生しましたが、ヨーロッパやアメリカでも同じ現象が生じており、それが株価にも反映されているのかもしれません。
📰 ニュース元:Bloomberg News
➤米加工食品株が上昇、消費者に買いだめの動き-新型ウイルスに備え
➤米加工食品株が上昇、消費者に買いだめの動き-新型ウイルスに備え
この現象が一過性なのか、ある程度続く傾向なのかは企業の通期ガイダンスに注目するところです。
2/18にアップル(AAPL)が実質下方修正を発表し、2/20には生活必需品セクターの代表格であるP&G(PG)も同様の声明を出しました。
ところが1月実績を含み3月に決算を発表したJMスマッカー(SJM)とキャンベルスープ(CPB)はいずれも通期ガイダンスを維持しました。
キャンベルスープ(CPB)については先週の暴落相場を受けての発表なのでガイダンス維持の好印象が際立ちました。
化粧品などインバウンド影響がある日用品メーカー、外食産業との取引が多い食品メーカーはコロナウイルスの影響を受けると思われますが、事業構成で感染防止関連の日用品と一般消費者向けの加工食品が多くを占める企業にとっては、コロナウイルスの影響がもたらす事情が却って売上増につながるかもしれません。
先行きを占うのは、2月実績を含む四半期決算を再来週(Mar.18 予定)に控えたゼネラル・ミルズ(GIS)だと思います。
ゼネラル・ミルズ(GIS)の通期ガイダンスが万一、コロナウイルスの影響で"下方修正"とでもなれば、生活必需品セクターにも下落の流れが来てしまうかもしれないですね。
そうならないこと祈りたいです。
その他のセクターでは以下の企業が2月実績を含む四半期決算予定です。
- Mar.12:アドビ(ADBE)
- Mar.17:フェデックス(FDX)
- Mar.24:ナイキ(NKE)
短期的には適度な配当利回りと適度なFwdP/Eでまだ反応していない生活必需品セクター銘柄にチャンスがあるように思います。
(投資は自己責任で)
キャンベルスープ(CPB):Q2.2020決算発表
📌 Q2.2020
- 11-1月期実績にコロナウイルスの影響は見られない
📌 Full.2020 Guidance
📚 情報元:Campbell Soup Company - Investor Center
➤Campbell Reports Second-Quarter Results
➤Campbell Reports Second-Quarter Results
- 発表後の株価は最大+10.34%,終値+10.11%と急騰
過去1年の決算発表と株価の反応
📈 CPB:株価1年チャート
📍 CPB:過去1年の決算発表と株価の反応
(●がQ2.2020)
(🔎グラフはクリックすると大きくなります)
いつもマーケット予測をBeatし株価の反応も安定しています。
ガイダンスを控えめに提示する傾向があるようにも見えますが、株価の反応が良いので短期的なトレードには向いているかもしれません。
業績と株主還元
📍 売上と営業利益
📍 配当実績
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配当利回りの割りには増配率が低く、インカム投資としての魅力には少々欠けるかも。
アメリカ生活必需品セクターの今決算傾向
生活必需品セクターの今四半期決算が出揃いました。
📍 生活必需品セクターの今決算傾向(Dec.2019-Feb.2020 Earnings Call)
マーケット予測,株価の反応も今決算期はセクター全体で安定していました。
※参考
📍 Sep-Nov.2019 | 📍 Jun-Aug.2019 | 📍 Mar-May.2019 |
というわけで、生活必需品セクターの底堅さが支えてくれると期待したいです。
LINK
Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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