2021-04-24

キンバリー・クラーク(KMB)のQ1.2021決算発表:下方修正…特需収束か

Grüß Gott / Hello

Apr.23(BMO) キンバリー・クラーク(KMB)がQ1.2021の決算を発表しました。

COVID-19特需収束のサインかのような同社の減収減益、通期ガイダンスも下方修正です。

  目 次



  キンバリー・クラーク(KMB):Q1.2021決算発表


📌 Q1.2021
Q1.2021
実績
前年同期比対市場予測
増減前年Surprise市場
売上$4.74B-5.39%$5.01BMiss-4.63%$4.97B
EPS$1.80-15.49%$2.13Miss-6.74%$1.93
※参考
増減前々年
2.38%$4.63B
8.43%$1.66
- 減収減益,マーケット予測を大幅に下回る
- Consumer Tissueの収益が急減に悪化,特需収束で在庫増が影響
- 特需が無かった前々年比では増収増益

📌 Full.2021 Guidance
Full.2021
会社予測
前年予測
対市場予測
Guidance
売上3% to 5%
down
4% to 6%
本源0% to 1%1% to 2%Miss$19.98B
営業利益-5% to -3%down2%
EPS$7.30 to $7.55down$7.75 to $8.00Miss$7.75
- 売上,EPSともに下方修正
- 営業利益はマイナス成長に下方修正
- 株主還元の継続,ファンダメンタルの健全はアピール

  📚 情報元:Kimberly-Clark - Investors
      ➤Kimberly-Clark Announces First Quarter 2021 Results


- 発表後の株価は最大-6.28%,終値-5.86%と急落

  過去1年の決算傾向と株価の動き


📈 KMB:株価1年チャート

📍 KMB:過去1年の決算傾向と株価の動き

*Change(%)はS&P500比
(🔎グラフはクリックすると大きくなります)

- 発表直後の株価の反応はQ3.2020レベル



  業績と株主還元データ


📍 売上と営業利益

  📍 キャッシュフローと配当性向

📍 配当実績

 
  • 配当利回り
    - 5年間平均:3.22%
    - 配当落日の最高:3.51%
    - 配当落日の最低:3.00%
  • 増配率
    - 2020-2021:6.54%
    - 5年間平均:4.39%
  • 連続増配
    - 49年連続増配中(確認可能な記録)
  • 自社株買い
    - 2020:1.54%
    - 5年間平均:1.90%

  わたしの思うところ


Consumer Tissueの収益悪化で大幅な減収減益を記録しました。

発生した在庫増は特需収束のサインと受け止めていいでしょうか。

結局、通期ガイダンスのすべてを下方修正するという冴えない決算発表となりました。


一方で、パンデミックが無かった前々年のQ1.2019比では増収増益となっており、また、Q4.2019時点の減収を予測されたQ1.2020予測値は上回っています。

長期的にはそこまで悲観することはないと思います。

ホテルなどに供給する K-C Professionalは回復しておらず、今後はこちらの業績回復が待たれます。


💸 投資計画
今回の決算を見た瞬間は、株価が10%近く叩き落されるのではないかと思いましたが、想像したよりは落ちなかったですね。

つまり、わたし的にはもうすこし落ちると疑っています。。。

当然この後、一段~二段の落ちが来るなら、しっかり買い増したいと思っています。

(投資は自己責任で)


  生活必需品セクターの決算傾向


キンバリー・クラーク(KMB)の悪決算を受けて、クロロックス(CLX)チャーチ・アンド・ドワイト(CHD)といった日用品がこの日のS&P500上昇に反して下落しました。

📍 生活必需品セクターの決算傾向

- プロクター・アンド・ギャンブル(PG)の堅実さが際立っています。

※参考:前四半期





というわけで、特需収束のサインを思わせるキンバリー・クラーク(KMB)の決算発表でした。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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