Jul.29(TYO-AMC)に集中した電力各社のQ1決算発表で衝撃の悪決算が続出しました。
燃料高に圧され減益はおろか半数以上が赤字に転落、東北電力(9506)と沖縄電力(9511)は年間無配を発表しました。
目 次
- 電力各社のQ1.2022決算発表
- 電力株に激震
- 株価回復と復配の可能性
- わたしの投資計画
電力会社:Q1.2022決算発表
📌 電力各社のQ1.2022決算まとめ
電力株に激震
Jul.29(TYO-AMC)に発表された電力各社のQ1決算は9社中7社が減益,内6社が赤字に転落しました。
もともと燃料高による業績悪化懸念はあったものの、この前日Jul.28(TYO-AMC)に発表された中部電力(9502)のQ1決算が思いのほか営業利益増(最終減益も黒字)だったため安堵ムードが広がりましたが、 金曜引け後に発表された他社の決算はあいつぐ赤字転落=悪決算の連発でした。
中でも東北電力(9506)と沖縄電力(9511)は年間無配、北陸電力(9505)も中間無配に陥りました。
沖縄電力(9511)は電力会社では最長だった"33年間減配なし"がストップすることになります。
配当銘柄として物色される傾向が強い電力株だけにインカム投資家にとっては最悪の結果となりました。
📍 悪決算の要因
- COVID-19で始まった金融緩和によるインフレーション
- ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機
- 四半世紀ぶりの円安レベル
燃料価格はCOVID-19パンデミック前の比較で、原油と天然ガスが≒2倍、石炭が≒3倍に膨らんでいます。
残念ながら、値上げ上限に達していた電力各社は燃料高に有効な対策を打てなかったようです。
株価回復と復配の可能性
おそらく、電力各社は『料金値上げの上限撤廃』を申請するものと思われますが、この状況では配当など出せないのも仕方がないですね。
もし『上限撤廃』が許可されれば株価の方は一定の回復が期待できます。
しかし完全復配となるには、この国の消費者心理に配慮すると単純に黒字化だけではなく、"燃料費の低下(=値下げ)"も条件となるように思います。
いずれいつかは戻るとは思いますがそれが何年後なのかは投資判断の分かれ目になるでしょう。
参考までに、東日本大震災後、無配に陥った電力会社は7社(東電,中部,関西,東北,四国,九州,北海道)ですが、現在も無配の東電(9501)はもちろん、他6社も震災前の配当額には戻っていません。
ちなみに株価の方は東電(9501)をのぞき、他6社は4年後に震災前レベルに戻っています。
あえて希望的なことをひとつ探せば、決算発表した各社とも売上だけは25%以上の増収です。
売上減の業績悪化での無配よりは復配期待は高いと思います。
わたしの投資計画
ちょっとショックですね。。。
わたし個人は沖縄電力(9511)とJ-POWER(9513)に投資していました。
燃料高の業績悪化で多少の減配は想定内と覚悟していましたが、ま、まさか無配とは。。。
同社決算短信の配当予定額の"0"が、"未定"ではなく"無配"だと理解するのにちょっと間が必要でした。
う~ん、無配ですか~
沖縄電力(9511)は配当収入の≒4%を占めていますから結構な損失になります。
今後のことは考え中ですが、極端に偏った行動は取らないと思います。
ある程度の期間を掛けながら保有比率を下げることは間違いないと思います。
(投資は自己責任で)
というわけで、J-POWER(9513)さんの方は大丈夫かな。。。
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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