7/31 14:00(EDT) FRBは-0.25%の利下げに踏み切りました。
この日のNYダウは-333.75、パウエル議長発言が下落要因にされていますが、いつもながらこのような理由は後付けでしょう。
目 次
- FRB:FF-0.25%の利下げを決定
- 利下げ後の株式急落について
- 今後の見通しと心構え
- この日の注目企業の決算
- GE,CHD,D,SO,QCOM,ES
FRB:FF -0.25%の利下げを決定
7/30-7/31に開催されたFOMCの結果、FRBはフェデラルファンド(FF)を2.00-2.25%に誘導、大方の予想どおり-0.25%の引き下げを実施しました。
利下げは10年ぶりになります。
NYダウは発表直後に最大-478.40と急落、その後ちょっと持ち直し-333.75で終えました。
7/31のマーケットの動きをまとめてみると
- 為替
- 円安:$1=108.50-109.00 - 米債券
- 金:下落
- 原油:下落
- 株式:下落(出来高は上昇)
2年もの米債券と金が売られたことから、普通に考えれば短期的なリスクオンに動いたように見えます。
これに反して急落のNYダウはこここのところの利下げ期待による逆転相場のままです。出来高の方は7月一番のボリュームに達しておりひとつのピークとも言えるでしょうか。
利下げ後の株式急落について
利下げ決定後の株式が急落した理由について、「パウエル議長が今回の利下げを『予防的』と強調したことで年内の追加利下げの期待が後退したから」などと報じられています。
わたし的にはこれらの下落理由はすべて後付けと受け止めています。
今回は利下げ幅が-0.25%でも-0.50%でも、パウエルさんがハトでもタカでも、この日の株式急落のシナリオは大きなお金を動かす人たちの中では最初から決まっていた、と思っています。
理由などは後からどうとでも付けられるものです。
もし、パウエルさんの発言がハト寄りで株価が急落していた場合は、「景気減速は避けられない現実」などと理由を付けたことでしょう。(こっちのパターンの方がはるかに深刻な事態です)
マーケットはイベントが大きいほど大きなお金を動かす人たちが方向を決め、アナリストたちはもっともらしい理由を後から持ってくる、そう考えるのが一番辻褄が合うと思います。
💣 トランプさんの発言
昨年後半からのトランプさんのFRB、原油に対するたびたびの干渉は、結局、対中強行姿勢に向かうための言い訳作りだったのかなとも思っています。
FRBに利下げを要求し、原油価格を下げろと要求する、現実とは乖離しているのではとも思える強い要求を示すことで、もし、株価が下落することがあれば、その原因は対中強行姿勢ではなくFRBや原油のせいだと言える。
このFOMC中も-0.25%利下げが大方予測の中で「利下げ幅が弱すぎる」とか騒いでましたよね。
下落した時の犯人さがし=原因付けがみんな好きだから、今回も「パウエル議長の発言が~」とか、案の定すぐさま理由付けが探されました。
トランプさんにしたら作戦成功というところでしょう。
もちろん、トランプさんの対中強行姿勢の背景にあるのは次期大統領選なのでしょうけど。。。
昨年後半からのトランプさんのFRB、原油に対するたびたびの干渉は、結局、対中強行姿勢に向かうための言い訳作りだったのかなとも思っています。
FRBに利下げを要求し、原油価格を下げろと要求する、現実とは乖離しているのではとも思える強い要求を示すことで、もし、株価が下落することがあれば、その原因は対中強行姿勢ではなくFRBや原油のせいだと言える。
このFOMC中も-0.25%利下げが大方予測の中で「利下げ幅が弱すぎる」とか騒いでましたよね。
下落した時の犯人さがし=原因付けがみんな好きだから、今回も「パウエル議長の発言が~」とか、案の定すぐさま理由付けが探されました。
トランプさんにしたら作戦成功というところでしょう。
もちろん、トランプさんの対中強行姿勢の背景にあるのは次期大統領選なのでしょうけど。。。
今後の見通しと心構え
パウエルさんは利下げが今回限りなどとはまったく言ってませんので、引き続き経済指標とFOMCの日程に合わせて「金利当てゲーム」のレンジ相場が続くと予想されます。
ドル円が当面どの程度に落ち着くかが利下げ観測、金価格が株式に対する強気弱気を示すのではないかと思います。
今後、年内利下げ見送りとなれば、経済は悪化していないということですから、利下げ期待裏切りの瞬間的なショック売りはあれどレンジを上抜け高値を追っていくのではないかと期待します。
逆に、本格的に利下げサイクルに陥るようなこと(極端な円高$1≒106円に向かう)があれば、いずれ耐え切れずレンジを割ってのリセッション入りを警戒します。
アメリカ企業のここまでの四半期決算を見ると、一部の製造業と小売業に減収が目立ちます。
ハイテクは落ちてはいなけど高いP/Eに見合う成長は鈍化しているのでリセッション時には注意が必要かと思います。
対中業績に目が向きがちですが、欧州経済の減速の方が企業決算の数字に表れているように見えます。
合意なき離脱も辞さない英国の行方をきっかけとして大きな変動相場が待っているかもしれません。
買いたい銘柄をどのポジションで迎えにいくか、そろそろ決めておいた方が良いと思っています。
この日の注目企業の決算
《7/31 BMO》
- ゼネラル・エレクトリック(GE)
- のれん代償却:$0.09 per share
- 通期見通し売上,EPSともに上方修正
- 発表後の株価は前場+も最大-4.47%(終値-0.67%)と下落
* FOMCの影響など関係ない株価の動き
💬 通期増収予測って本当なの?
- チャーチ・アンド・ドワイト(CHD)
- 通期売上見通しを上方修正, マーケット期待には届かず
- 通期EPS見通しは下限を上方修正, マーケット期待とほぼ同じ
- 発表後の株価は前場+も最大-2.09%(終値-1.55%)と下落
- ドミニオン・リソーシズ(D)
- 通期EPS予測に修正なし
- 発表後の株価は前場+も最大-2.09%(終値-0.99%)と下落
- サザン(SO)
- 発表後の株価は前場+も最大+2.44%(終値+1.65%)と上昇
* FOMCにゆれるマーケットで逆行高
《7/31 AMC》
- クアルコム(QCOM)
- AAPLとの訴訟問題解決と思いきや他でまた独禁法の大型訴訟
- Q4売上予測= $4.3B - $5.1B
- 発表後の株価は時間外-5.28%の下落
- エバーソース・エナジー(ES)
- EPS下段の市場予測はZacks
※決算内容は速報です。正確なものは企業のサイトでご確認ください。
というわけで、明けた日経は円安進み頑張ってるようです。NY先物は依然マイナス・・・
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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