2019-11-07

総合商社のQ2.2020-3決算発表:業績低調も増配死守へ

Grüß Gott / Hello

三井物産(8031:10/30)、住友商事(8053:11/1)、三菱商事(8058:11/6)の決算が出揃いました。

気になる年間配当は三社三様の発表でしたが、いずれも増配は死守すると見込みます。


  目 次



  三井物産(8031):Q2.2020-3決算発表


📌 Q2.2020-3
H1.2020-03
実績前年比
億/円増減億/円
売上34,1126.16%32,133
最終利益2,3415.07%2,228
EPS134.615.05%128.14
- 増収増益

📌 Full.2020-3 Guidance
Full.2020-03 会社予測前回予測対市場予測
Guidance億/円前年比億/円Surprise
市場
売上72,087
最終利益4,5008.64%-4,500Miss-3.81%4,678
EPS258.858.69%-258.85Miss-5.15%272.91
- 通期予測に変更なし
- 年間配当は増配未定の据え置き(80円)のまま
- 上限500億規模の自社株買い計画を発表

  📚 情報元:三井物産 - 投資家情報
      ➤2020年3月期第2四半期決算

💹 ザラ場14:00発表後の株価は最大+1.48%,終値+0.55%の上昇

《売上と配当》

📍 売上と最終益


📍 配当推移

  • 配当利回り
    - 5年間平均:4.14%
    - 配当落日の最高:4.65%
    - 配当落日の最低:3.35%
  • 増配率
    - 2018-2019:14.29% (2020は未定)
    - 5年間平均:7.19%
  • 連続増配
    - 2年連続増配中 (2017減配)
  • 自社株買い
    - 2019:500億(予定)

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  ➤三井物産(8031):株主総会レポート

  住友商事(8053):Q2.2020-3決算発表


📌 Q2.2020-3
H1.2020-03
実績前年比
億/円増減億/円
売上26,3666.32%24,799
最終利益1,524-15.00%1,793
EPS121.91-15.03%143.48
- 増収も資源価格下落による影響で減益

📌 Full.2020-3 Guidance
Full.2020-03会社予測前回予測対市場予測
Guidance億/円前年比億/円Surprise
市場
売上54,247
最終利益3,000-6.40%down3,400Miss-7.46%3,242
EPS240.22-6.31%down272.30Miss-7.62%260.04
- 通期予測を下方修正…資源価格の下落,資源需要減
- 予定増配を縮小,記念増配を含めて前年比からの増配+5円(6.67%)を確保

💬 来期の配当で配当継続力を試される

  📚 情報元:住友商事 - 投資家情報
      ➤2019年度 - 第2四半期決算発表

💹 ザラ場14:00発表後の株価は最大-6.92%,終値-5.64%の下落

《売上と配当》

📍 売上と最終益


📍 配当推移

  • 配当利回り
    - 5年間平均:3.98%
    - 配当落日の最高:4.90%
    - 配当落日の最低:3.28%
  • 増配率
    - 2019-2020:6.67% (記念+10含)
    - 5年間平均:10.33%
  • 連続増配
    - 7年間減配なし
      …増配回数は5回(71%)
  • 自社株買い
    - 2018:600万
    - 5年間平均:300万

  三菱商事(8058):Q2.2020-3決算発表


📌 Q2.2020-3
H1.2020-03
実績前年比
億/円増減億/円
売上77,238-2.76%79,432
最終利益2,423-21.66%3,093
EPS154.97-20.53%195.01
- 減収減益、資源価格下落,コスト増の影響
- 原油デリバティブ取引の損出を計上

📌 Full.2020-3 Guidance
Full.2020-03会社予測前回予測対市場予測
Guidance億/円前年比億/円Surprise市場
売上161,308
最終利益5,200-11.97%down6,000Miss-7.67%5,632
EPS339.33-8.67%down390.66Miss-9.44%374.72
- 通期予測を下方修正
- 自社株買い進捗に応じ、年間配当+7円(+5.6%)の増配
- 10末までに1860億規模の自社株買いの実施を報告

  📚 情報元:三菱商事 - 投資家情報
      ➤2019年度 決算 - 第2四半期

💹 ザラ場14:00発表後の株価は最大+3.70%,終値+3.65%の上昇

《売上と配当》

📍 売上と最終益

*2019年よりIFRS第15号の適用

📍 配当推移

  • 配当利回り
    - 5年間平均:3.33%
    - 配当落日の最高:4.07%
    - 配当落日の最低:2.58%
  • 増配率
    - 2019-2020:5.60%
    - 5年間平均:17.63%
  • 連続増配
    - 4年連続増配中 (2016減配)
  • 自社株買い
    - 2019:1860億(~10末)

  なんだかんだ三社とも増配の見込み


決算発表の配当計画をそのまま受け取ってしまうと、三井物産(8031)は据え置き、住友商事(8053)が減配、三菱商事(8058)が増配に見えるのですが、昨年からの比較で見るとなんだかんだ三社とも増配を見込んでいます。もちろん住友商事(8053)も増配です。


三菱商事(8058)年間7円(+5.60%)の増配予定を今回発表しました。

同社は"累進配当"を宣言しているので宣言どおりの増配となりました。加えて大量の自社株買いも実施しています。


住友商事(8053)は一部で"減配"と報じられていますが、年度始めに発表していた+15円の増配予定が+5円の増配予定に縮小したことによります。

大風呂敷を広げてしまった感がありますが、それでも増配率は6.67%なので実は三菱商事(8058)の増配率を上回っているのです。

ただし、記念配当が10円とされているので、これが今年だけの一過性なのか普通配当に準じるものなのか、来年の配当次第になると思います。来年以降、普通配当で80円を維持するなら実質今期増配と認めてあげて良いと思います。


三井物産(8031)は増配未定の据え置きと慎重ですが、過去の増配サイクルからするとおそらく期末の増配発表になると期待しています。

他社の増配率からすると+5円(+6.25%)くらいかなと予想しています。(+10円(+12.63%)だったら嬉しいけど。。。)


あくまで私見なのでご注意を。。。

(投資は自己責任で)



というわけで、資源ビジネスの業績ぶれは想定内、三社とも期末に前年比増配だったらOKです。

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