2021-08-27

JMスマッカー(SJM)のQ1.2022決算発表:コストインフレ懸念で売られる

Grüß Gott / Hello

Aug.26(BMO) JMスマッカー(SJM)がQ1.2022の決算を発表しました。

アナリスト予測と近似もコストインフレの通期影響を懸念されて株価は下落しました。

  目 次



  JMスマッカー(SJM):Q1.2022決算発表


📌 Q1.2022
Q1.2022
実績
前年同期比対市場予測
単独増減前年Surprise市場
売上$1.85B-6.09%$1.97BBeat4.52%$1.77B
EPS$1.90-19.83%$2.37Beat3.26%$1.84
※参考
前々年同期比
増減前年
4.52%$1.77B
20.25%$1.58
* SJMのQ1は5-7月実績
- 北米事業は減収減益,海外は増収増益
- PetFoods,ConsumerFoodsの事業売却を除く本源は増収

📌 Full.2022 Guidance
Full.2022
会社予測
対市場予測
Guidance前年同時期予測
売上-2.5% to -1.5%up-3% to -2%Beat$7.74B
EPS$8.25 - $8.65down$8.70 - $9.10Miss$8.84
FCF$800Mdown$900M
- 通期ガイダンス:マイナス幅ながら売上は上方修正,
-  EPS下方修正,要因はコストインフレ

  📚 情報元:J. M. Smucker - Investor Relation
      ➤The J.M. Smucker Co. Announces Fiscal 2022 First Quarter Results


- 発表後の株価は最大-4.45%,終値-2.64%の下落

  過去1年の決算傾向と株価の動き


📈 SJM:株価1年チャート

📍 SJM:過去1年の決算傾向と株価の動き

* Change(%)はS&P比



  業績と株主還元データ


📍 売上と営業利益

  📍 キャッシュフローと配当性向

📍 配当実績

 
  • 配当利回り
    - 5年間平均:2.92%
    - 配当落日の最高:3.49%
    - 配当落日の最低:2.22%
  • 増配率
    - 2020-2021:6.18% (10.00%/Q)
    - 5年間平均:5.90%
  • 連続増配
    - 24年連続増配中
    - 28年間減配なし…増配回数は27回(96%)
  • 自社株買い
    - 2020:0.05%
    - 5年間平均:1.23%

  わたしの思うところ


JMスマッカー(SJM)7月実績を含む四半期決算として注目されます。

ピーナッツバターやペットフードに有名ブランドを持っていることも注目される理由です。

個人的に残念なのは食用油の"Crisco”ブランドを昨年末にB&Gフーズ(BGS)に売却したこと。

製粉,製油,製糖は食料品セクターの動向を見る上では重要ですから、持っていて欲しかったです。


さて、肝心の今決算ですが、完全に特需効果は無くなり比較対象は一昨年同期になりつつあります。

一昨年同期比ではしっかり増収増益。

コスト高を理由に株価が下落し過去の利回りを適度に上回ってくるようならチャンスではないでしょうか。

そもそも、生活必需品セクターにパンデミック前の株価を下る理由はないと思うんですけど。

企業としての健全性は問われるものの、特需があった分、負債を返済できたなど財務は強化されているはずです。


パンデミックの打撃をまともに負で受けたサービスセクター、また競争が一層加熱したハイテクなどのセクターは今期待先行で買われていますが、長期的にはいずれツケが回ってくると思います。

ハイテクの負け組など掴んだら投資家として取り返しがつかないことになります。。。


インカム投資を続けるなら、重要なキャッシュをまんべんなく蓄えられたセクターがどこだったかということです。

生活必需品セクターの内、健全な経営を続け、過去の平均利回りと平均増配率を適度に上回ってくる企業を見つけたいですね。

一か月ずれるJMスマッカー(SJM)さんの決算は銘柄選びの参考になると思います。

(投資は自己責任で)


というわけで、やけに売り込まれたと思うJMスマッカー(SJM)さんの決算でした。


LINK

Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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