先週、2018.Q3のJT(2914)の決算発表がありました。
密かにサプライズを期待していたのですけど、結果は。。。
JT(2914) 2018.Q3決算
前年同期比では増収、営業利益増ですが、10月からのたばこ料金の値上げでの9月駆け込み買いがあったためと思われます。
この反動でQ4の落ち込みは必至と思われ、通期業績予測も下方修正されました。
サプライズを期待したのは『加熱式たばこプルームテック』の売上増だったのですが、残念ながら目標には大きく届かず、それどころか30%減の下方修正となりました。
このブログの記事から
➤JT(2914):プルームテックの反撃どこまで? 迎え撃つフィリップモリス(PM)は?
➤JT(2914):プルームテックの反撃どこまで? 迎え撃つフィリップモリス(PM)は?
悔しいですけど、わたしの予測はハズレです。
当面の買い場ではないと判断し、JT(2914)への投資はしばらく控え、ポートフォリオも見直してみようと思います。
迷ったらフィリップモリス(PM)
毎期のように減少する売上を見ると、これから10年、20年というレンジでは「たばこ株」は不安になりますが、とりあえず今のところの配当重視であれば、ポートフォリオに「たばこ株」を組み入れておきたくなります。
※PMはMOと分離(2008.3)以降、連続増配継続中
「迷ったら01銘柄」ではないですが、たばこ株ならやっぱりフィリップモリス(PM)かアルトリア(MO)なのかなぁ・・・
当面「たばこ株」はフィリップモリス(PM)をターゲットにウォッチしていきたいと思います。
※圧倒的な売上世界一の中国煙草総公司は非上場です。
頭の片隅に置いておきたいこと
① 過去に起きたこと
2000年代初期のアメリカで、たばこ会社は健康被害をめぐる大変な訴訟問題に巻き込まれ、アルトリア(MO)は「もしすべての賠償に対応したら会社は倒産する」と声明を出しました。
P/Eは5倍台を彷徨い、あの当時に「たばこ株」に投資するのはかなりのギャンブルだったと思います。
たばこに対する風当たりは今なお増してますので、再びかつての問題が再燃すれば株価は1/2~1/3になってしまうことを頭の片隅に置いておかなければいけないとは思います。
② たばこからの税収に限界?
たばこは増税の標的になりやすいですが、そろそろたばこからの税収期待も限界かなと思うところがあります。
「受動喫煙の問題」から「たばこを吸える場所の減少」も影響しているのか、JT(2914)の売上月報や市場調査結果を見ても喫煙人口の減少以上に一人あたりの売上本数の下落が激しく、この傾向は止まる気配がありません。
もはや増税によって価格を値上げしてもたばこからの税収確保は難しくなってきたように思います。
たばこは「売上が落ちても価格を上げれば良い」という論理は、増税のタイミングでできることですから、今後、税収に繋がらず増税も実施しないとなれば、値上げもしづらくなるということです。
例えは悪いかもしれませんが「客は生かさず殺さず」、このバランスが崩壊したら客は二度と戻って来ません。他の客を見つけけるか、お店が潰れるかのどちらかです。
たばこからの税収が期待できなくなると、そのしわ寄せはどこか(次の税収先)に出てくるものと思われます。
というわけで、チキンハート(CH)のJT(2914)への淡い期待は見事にハズレました。。。
LINK
➤Japan Tobacco Inc. - IR情報
➤日本経済新聞 - マーケット - Japan Tobacco Inc.
➤Philip Morris International Inc. - INVESTOR RELATIONS
➤Morningstar - Stocks - Philip Morris International Inc.
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➤Philip Morris International Inc. - INVESTOR RELATIONS
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