武田薬品(4502)は2019年前半にシャイアー(SHP.L/SHPG)の買収を完了する予定です。
今後の武田薬品(4502)の株価変動要因について、STOCKVOICEの中嶋健吉キャスターが指摘されたことになるほどと思いました。
武田薬品(4502)のシャイアー(SHP.L/SHPG)買収
今年5月に武田薬品(4502)がアイルランドのシャイアー(SHP.L/SHPG)の買収を発表しました。
武田社内では現在も反対意見が渦巻いていますが、買収計画がキャンセルされることはないと思われます。
買収規模を改めて整理すると
- 売上高にしてほぼ同規模の企業買収となり、買収完了後は世界第8位となる
- 買収額はおよそ7兆円で、武田薬品(4502)の「のれん代」は3兆円上乗せされ4兆円規模になる
シャイアー(SHP.L/SHPG)のインデックス除外による株価下落リスク
シャイアー(SHP.L/SHPG)は以下のインデックスに採用されています。
- 英国FTSE100
- NASDAQ100
買収が完了するとインデックスから除外され、シャイアー(SHP.L/SHPG)から武田薬品(4502)に替わった株式は機械的に売られる可能性があります。
もしかしたら、買収完了前に除外されるかもしれません。
シャイアー(SHP.L/SHPG)は複数の市場に上場していることもあり、影響を把握できないリスクがあります。
武田薬品(4502)の購入について考えること
《購入のタイミング》
武田薬品(4502)は日本株を代表する高配当銘柄です。配当利回りは4%を超えています。
📌 武田薬品と競合他社の配当比較
シャイアー(SHP.L/SHPG)のインデックス除外が決定すれば、機械的に株価下落=配当利回りの上昇が考えられます。
機械的な下落は業績とは関係ないものなので、買い機会になるのかもしれません。
《のれん代》
この買収で武田薬品(4502)の「のれん代」は4兆円規模に達します。
金額では現在のソフトバンク(9984)と同規模、売上比率ではJT(2914)を超えます。
📌 武田薬品(シャイアー買収前)と他社の「のれん代(Goodwill)」比較
相当な爆弾を抱えることになりますので、配当利回りに釣られて購入するのは恐いですね。
当のシャイアー(SHP.L/SHPG)、ファイザー(PFE)なども「のれん代」比率が高いので、医薬品セクターでは珍しいことではないのでしょうか?
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《同業他社のこと》
わたし的には、なんとなくアステラス製薬(4503)、塩野義製薬(4507)、田辺三菱製薬(4508)、外国株ならグラクソスミスクライン(GSK)の方に魅力を感じています。
決定的な理由はよく説明できないのですが、なんとなくです・・・
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というわけで、「よくわからないものには手を出さない」というバフェットさんの声も聞こえてきそうです。
LINK
➤武田薬品工業 - IR情報
➤日本経済新聞 - マーケット - 武田薬品工業
➤Shire PLC - Investor Relations
➤Morningstar - Stocks - Shire PLC
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➤Shire PLC - Investor Relations
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