Nov.02(TYO-AMC) 花王(4452)がQ3.2021-12の決算を発表しました。
主力トイレタリー事業の減収減益で進捗後退。通期目標達成に不安感漂う。
目 次
花王(4452):Q3.2021-12決算発表
📌 Q3.2021-12
- トイレタリー:減収減益
- 化粧品:増収確保も国内の回復鈍く進捗後退
- ケミカル:油脂誘導体製品堅調に増収確保,コスト増も凌ぎ増益
- Q1-Q3(9M):営業利益率+10.7%(前年同期比+11.9%)
📌 Full.2021-12 Guidance
- 発表後のADR株価は最大-4.36%,終値-3.27%
業績と株主還元データ
📍 売上と営業利益 |
📍 キャッシュフローと配当性向 | |
📍 配当実績 |
|
わたしの思うところ
後期業績回復への期待と不安が入り混じった状況で迎えたQ3決算でしたが結果は良くなかったです。
原材料のコスト高による利益圧迫はある程度折り込んでいたと思いますが、問題は売上が伸びなかったこと。
とりあえず、売上、利益とも通期ガイダンスは据え置きましたが、売上目標の進捗はQ4残して71%と微妙なところ。
一昨年の実績から売上の目標達成は不可能ではない範囲ですが不安が漂うのは否定できません。
米国ADRでの株価は3%超の下落。3日休場明けの4日の寄り付きは注意が必要です。
アメリカの場合はタイムリーに価格引き上げで対応してきますが、日本はなかなか価格引き上げが出来ない社会構造ですからね。
日本の根底にある問題は経済状況に合わせて賃金の引き下げやリストラが出来ないからでしょう。
日本では賃金を引き上げてしまうと簡単に下げられない。雇用してしまうと簡単に解雇ができない。
悪い時に柔軟に対応できないから好い時に思い切った還元もできない。
これがめぐりめぐって賃金上がらない、物価が上がらないスパイラルになる。
『成長と分配』が成り立つ社会構造とは何かを日本人は今一度、論理的によく考えた方が良い。
美味しいところだけ取れる社会なんてないのだから・・・
もちろん、この日本スタイルでいいこともあるんですけどね。
💸 投資計画
基本的に買い場をさぐるタイミングだとは思っていますが、慎重に購入目安を定めたいです。
配当性向は2010-2011の時期に65-75%まで上昇した過去もあるので、それに耐えうる配当継続力はあると判断しています。
アメリカの配当王企業にも必ず業績不振期間があり買い場がやって来るのと同じです。
基本的に買い場をさぐるタイミングだとは思っていますが、慎重に購入目安を定めたいです。
配当性向は2010-2011の時期に65-75%まで上昇した過去もあるので、それに耐えうる配当継続力はあると判断しています。
アメリカの配当王企業にも必ず業績不振期間があり買い場がやって来るのと同じです。
(投資は自己責任で)
というわけで、Q4でなんとか巻き返してほしい花王(4452)さんの決算発表でした。
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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