2021-11-06

総合商社のQ2.2022-03決算発表:好決算&増配も売られる

Grüß Gott / Hello

Nov.02-05(TYO) 大手総合商社のQ2.2022-03決算が出揃いました。

いずれも増収増益&上方修正さらに増配という好決算も、三強に待っていたのは"材料出尽くしの売り"でした。

  目 次



  三井物産(8031):Nov.02(TYO)


📌 Q2.2022-03
Q2.2022-03実績前年比
累積(6M)億/円増減億/円
売上54,16146.18%37,050
最終利益4,046267.82%1,100
EPS246.22277.87%65.16

📌 Full.2022-03 Guidance
Full.2022-03 会社予測前回予測対市場予測
Guidance億/円前年比億/円Surprise市場
売上-94,509
最終利益7,200105.54%up6,400Beat4.97%6,859
EPS441.26121.43%up389.73Beat3.98%424.38
配当95.0011.76%up90.00

  📚 情報元:三井物産 - 投資家情報
      ➤2022年度3月期第2四半期決算: 2021年11月4日開催


- 発表後の株価は最大-5.08%,終値-4.01%の下落


📍 配当実績

 
  • 配当利回り
    - 5年間平均:4.12%
    - 配当落日の最高:5.10%
    - 配当落日の最低:3.35%
  • 増配率
    - 2021-2022(予):11.76%
    - 5年間平均:11.91%
  • 連続増配
    - 5年連続減配なし (2017減配)
  • 自社株買い
    - 2021:713億
    - 5年間平均:450億

  住友商事(8053):Nov.04(TYO)


📌 Q2.2022-03
Q2.2022-03実績前年比
累積(6M)億/円増減億/円
売上25,43018.41%21,477
最終利益2,410-602
EPS192.75-48.15

📌 Full.2022-03 Guidance
Full.2022-03 会社予測前回予測対市場予測
Guidance億/円前年比億/円Surprise市場
売上55,349
最終利益3,800-31.03%2,900Beat18.56%3,205
EPS304.02-31.04%232.01Beat18.50%256.56
配当90.0028.57%28.57%70.00

  📚 情報元:住友商事 - 投資家情報
      ➤第2四半期決算発表(2021年11月4日)


- 発表後の株価は最大+4.09%,終値+1.47%の上昇


📍 配当実績

 
  • 配当利回り
    - 5年間平均:4.45%
    - 配当落日の最高:6.22%
    - 配当落日の最低:3.28%
  • 増配率
    - 2021-2022(予):28.57%
    - 5年間平均:13.02%
  • 連続増配
    - 5年連続増配中
    - 9年間減配なし (2013減配)
    …増配回数は7回(78%)
    *記念・特別配当は除外

  伊藤忠商事(8001):Nov.05(TYO)


📌 Q2.2022-03
Q2.2022-03実績前年比
累積(6M)億/円増減億/円
売上58,74719.46%49,177
最終利益5,00698.26%2,525
EPS337.0598.79%169.55

📌 Full.2022-03 Guidance
Full.2022-03 会社予測前回予測対市場予測
Guidance億/円前年比億/円Surprise市場
売上114,956
最終利益7,50086.85%36.36%5,500Beat11.14%6,748
EPS504.9587.14%36.36%370.31Beat10.96%455.08
配当110.0025.00%17.02%94.00

  📚 情報元:伊藤忠商事 - IR(投資家情報)
      ➤決算公表資料(短信等) 2021年度


- 発表後の株価は最大-3.83%,終値-3.09%の下落


📍 配当実績

 
  • 配当利回り
    - 5年間平均:3.42%
    - 配当落日の最高:4.14%
    - 配当落日の最低:2.46%
  • 増配率
    - 2021-2022(予):25.00%
    - 5年間平均:15.36%
  • 連続増配
    - 8年連続増配中
    - 9年連続減配なし (2013減配)
    …増配回数は8回(89%)
  • 自社株買い
    - 2020年:620億
    - 5年間平均:350億

  三菱商事(8058):Nov.05(TYO)


📌 Q2.2022-03
Q2.2022-03実績前年比
累積(6M)億/円増減億/円
売上77,26734.89%57,283
最終利益3,605316.28%866
EPS244.25316.24%58.68

📌 Full.2022-03 Guidance
Full.2022-03 会社予測前回予測対市場予測
Guidance億/円前年比増減億/円Surprise市場
売上156,286
最終利益7,400328.99%94.74%3,800Beat3.29%7,164
EPS501.27328.95%94.72%257.43Beat3.21%485.67
配当142.005.97%5.97%134.00

  📚 情報元:三菱商事 - 投資家情報
      ➤2021年度 決算


- 発表後の株価は最大-3.66%,終値-2.97%の下落


📍 配当実績

 
  • 配当利回り
    - 5年間平均:4.86%
    - 配当落日の最高:5.55%
    - 配当落日の最低:3.29%
  • 増配率
    - 2021-2022(予):5.97%
    - 5年間平均:12.85%
  • 連続増配
    - 6年連続増配 (2016減配)
  • 自社株買い
    - 2021年:2897億
    - 5年間平均:600億

  わたしの思うところ


久しぶりに総合商社の決算をレポート。

軒並み上方修正つきの好決算、そして増配とこれ以上ない内容でしたが、物産(8031)伊藤忠(8001)商事(8058)の三強は狙いすまされていたかのような売りでした。

上昇したのは住商(8053)と上にはありませんが丸紅(8002)、どちらかというと地味なところが買われたかんじ。

三強の売りは"材料出尽くし"という見解が多いようです。

アメリカのテーパリング開始でそろそろ資源インフレ懸念もピーク、海運が下落したことも投資家心理に影響しているのでしょうか。


あくまでわたしの印象ですが、外国人は総合商社を鉱山や石油などの資源セクターだと思っている気配があります。

エクソン・モービル(XOM)BHPビリトン(BHP)みたいな。

だから今回のような逆向きの激しい動きになるのかなと・・・

まあ、お金をいっぱい動かす人たちには適いません、という結論です。


それにしても、三強の純利益首位争いはレースを見ているかのようで凄かったですね。

決算発表の時系列順に首位が入れ替わるかんじでした。

下期、そして来期も切磋琢磨して頑張ってほしいところです。


そして何はともあれ、"増配"に感謝!


💸 投資計画
過去の実績を見ると、総合商社は減配しても復配力が強いので、意外とインカム投資には向いていると思っています。

大手総合商社中、コロナショックではっきり減配したのは丸紅(8002)だけで、その丸紅(8002)も今回の増配で減配前の配当額を一気に取り戻し上回っています。

わたしは三井物産(8031)三菱商事(8058)住友商事(8053)を保有していますが、普段はあまり積極的に買い増しすることはありません。

全体の悲観相場が来た時に拾うかんじです。

バフェットさんブームが来たことで、普段買いはますます遠くなりました。

(投資は自己責任で)





というわけで、好決算で売られた総合商社ですが、増配には心から感謝。


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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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