2021-12-22

ゼネラル・ミルズ(GIS)のQ2.2022決算発表:アナリスト予測を下回る減益で株価は急落

Grüß Gott / Hello

Dec.21(BMO) ゼネラル・ミルズ(GIS)がQ2.2022の決算を発表しました。

通期の売上予測を増収転換となる上方修正も目の前のQ2利益圧迫で株価は急落。

  目 次



  ゼネラル・ミルズ(GIS):Q2.2022決算発表


📌 Q2.2022
Q2.2022
実績
前年同期比対市場予測
増減前年Surprise市場
売上$5.02B6.58%$4.71BBeat3.72%$4.84B
EPS$0.97-12.61%$1.11Miss-8.49%$1.06
※参考
前々年同期比
増減前年
13.57%$4.42B
2.11%$0.95
Q2.2022
実績
前年同期比
累積(6M)増減前年
売上$9.56B5.29%$9.08B
EPS$1.99-7.01%$2.14
- Q2:増収減益,コスト増影響
- パンデミック前の前々年6M比較では増収増益,営業利益+4%,EPS+6%
- Pet,Convenience Stores & Foodservice:二桁成長
- Retail:北米,欧州とも売上量減も価格効果で売上増を確保

📌 Full.2022 Guidance
Full.2022
会社予測
換算
修正
前回予測
対市場予測
Guidance 
売上
+4 to +5%
$19.02B
up
Higher end of
Beat
$18.27B
-3 to -1%
EPS
-2% to +1%
$3.82
up
Higher end of
Met
$3.78
-2% to 0
FCF95%-95%
- 通期ガイダンスは売上,EPSともに+視野の上方修正,減収から増収へ
* Q増配は見送り=据え置き

  📚 情報元:General Mills Inc. - INVESTORS
      ➤General Mills Second-quarter Fiscal 2022 Earnings Q&A Webcast


- 発表後の株価は最大-5.74%,終値-4.03%と急落

  過去1年の決算傾向と株価の動き


📈 GIS:株価1年チャート

📍 GIS:過去1年の決算傾向と株価の動き

*Change(%)はS&P500比
(🔎グラフはクリックすると大きくなります)



  業績と株主還元データ


📍 売上と営業利益

  📍 キャッシュフローと配当性向

📍 配当実績

 
  • 配当利回り
    - 5年間平均:3.67%
    - 配当落日の最高:5.03%
    - 配当落日の最低:3.01%
  • 増配率
    - 2020-2021:3.03%(0.00%/Q)
    - 5年間平均:1.88%
  • 連続増配
    - 39年間減配なし…増配回数は34回(87%)
    (確認可能な記録 / 120年という噂もあり)
  • 自社株買い
    - 2021:1.10% (Current)
    - 5年間平均:1.32%

  わたしの思うところ


株価の反応だけを見ると、嫌気された3四半期前のQ3.2021にも劣る売られぶりです。

先月、それまで苦戦していたJMスマッカー(SJM)が好決算を出したことで、ゼネラル・ミルズ(GIS)もと期待が集まっていましたが、この四半期は投資家の思惑どおりにはいかなかったようです。


売られた一方で通期ガイダンスはQ1に続きQ2でも上方修正。売上予測は減収から一転増収となり、EPS予測も上限増益となりました。

ゼネラル・ミルズ(GIS)はどちらかというと慎重なガイダンスを出す傾向が強いので、この上方修正は価値があると思います。


懸念材料はやはりインフレ下におけるコスト増による利益圧迫。

米国インフレ率は10月からふたたび上昇気味です。

9-11実績のゼネラル・ミルズ(GIS)には対応前の影響は大きかったかもしれません。

  📚 情報元:TRADING ECONOMICS
      ➤米国 - インフレ率

FRBはインフレ抑制に動いていますが、さてこの先どうなることでしょう。


💸 投資計画
今回の上方修正を無視するかのようなQ2決算の嫌気ぶりで買い増ししたい気持ちも多々生じましたが、以下の理由から控えると思います。
  • 安定した増配サイクルに戻っていないこと
  • 現時点の利回りが低い=株価が高い

インカム重視では現時点のゼネラル・ミルズ(GIS)の利回りは過去比較で低すぎると思います。

(投資は自己責任で)



というわけで、今後の市況と併せて注視したいゼネラル・ミルズ(GIS)の決算発表でした。


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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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