2023-02-03

花王(4452)のQ4.2022-12決算発表:期末目標に遠く及ばず。連続増配は確保。

Grüß Gott / Hello

Feb.02(TYO-AMC) 花王(4452)がQ4.2022-12の決算を発表しました。

値上げ対策でQ4業績改善も目標には遠く及ばずの不安的中。来期ガイダンスも控えめに増配率低下。

  目 次


  • 花王(4452):Q4.2022-12決算発表
  • 業績と株主還元データ
  • わたしの思うところ

  花王(4452):Q4.2022-12決算発表


📌 Q4.2022-12
Q4.2022-12実績前年比
(単独3M)億/円増減億/円
売上4,2336.41%3,978
営業利益331-4.34%346
最終利益2770.36%276
EPS59.462.22%58.17
Full.2022-12実績前年比対市場予測
(累計12M)億/円増減億/円Surprise市場
売上15,5109.3%14,187Beat0.2%15,484
営業利益1,100-23.3%1,435
最終利益860-21.5%1,096Miss-14.9%1,011
EPS183.28-20.5%230.59Miss-14.8%215.20
- Q4:増収増益(営減)…大幅改善も会社目標には売上,利益ともに大きく届かず
- 通期:増収減益,営業利益大幅減…原材料費高騰,海外需要減
- 事業改革の遅れを認める

📌 Full.2023-12 Guidance
Full.2023.12会社予測前年同時期予測
Guidance億/円前年比億/円
売上15,8001.9%-14,900
営業利益1,2009.1%-1,600
最終利益8802.3%-1,170
EPS189.313.3%-246.90
年間配当1501.4%-148
- 来期ガイダンス:増収増益も2021年利益実績を下回る
- 増配を発表:+2円(+1.4%)…配当性向=79%(目標=40%)
* 前回増配は+4円(+2.8%)なので増配率は半減


  📚 情報元:花王グループ- 投資家情報
      ➤2022年12月期第4四半期


- 発表後のADR株価は最大-3.50%,終値-3.30%と下落



  業績と株主還元データ


(🔎 グラフはクリックすると大きくなります)

📍 売上と営業利益

  📍 キャッシュフローと配当性向

📍 配当実績
 
  • 配当利回り
    - 5年間平均:2.26%
    - 配当落日の最高:2.90%
    - 配当落日の最低:1.44%
  • 増配率
    - 2022-2023(予定):1.35%
    - 5年間平均:4.60%
  • 連続増配
    - 34年連続増配中(予定)
  • 自社株買い
    - 2022:500億
    - 5年間平均:≒400億

💬 増配率の低下が気になるところ・・・

  わたしの思うところ


Q3時の売り浴びせどおりの悪い期末結果となってしまいました。

ADRでは3%超売られたものの発表翌日の東証では前日比ほぼトントン、折り込み済みという市場評価でしょうか。


恒例の増配はなんとか確保したものの増配率は前年から半減

このインフレ騒ぎがおさまるまでしばらくは我慢我慢。

いつかはまた素晴らしい景色になると期待して待ちましょう。


アメリカ企業は「業績悪化を防ぐために値上げ」なのに対し、日本企業は「業績が悪化したから値上げ」

この根本的な順番が変わらない限り、今回の花王(4452)のような決算傾向は一定の繰り返しをするのが当たり前だと思います。


💸 投資計画
基本方針は変えず、配当利回り3%を優に超えてくるようなら買い増しを検討します。

あわてずに長い目で構えます。

(投資は自己責任で)



というわけで、とりあえずなんだかんだとはいえ増配確保には感謝しなくてはいけませんね。


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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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