「投資は自己責任」とわかってはいても、思わず「ふざけるな!」と思いたくなる経験ってありませんか。
今日はボーイング(BA)をめぐって、アナリストに翻弄されたお話です。
ボーイング(BA):2015-2016のこと
ボーイングの中型旅客機『787』は就航開始からトラブルの連続でその信頼性が不安視されていました。
そこにきてエアバス『A350』との競争が激化。ボーイングのお得意様だったJALまでがエアバスに発注のニュース。
2015年にはボーイングの受注数はエアバスに抜かれ、株価も低迷しました。
このような状況にも反して、ボーイング社は『強気』の業績見通しを崩しませんでした。
- 新興国での航空機需要の増加が見込まれること
- 『787』の問題はほぼ解消していること
- 事業の20~30%が『軍需』という安定した収益があること
そして「20%の増配」を発表、配当利回りが3%を超えてきたのです。
ボーイングは配当据置の過去はあれど、調べた限り減配したことが無い。
チキンハート vs アナリストたち
2015年12月
チキンハートはここで、ボーイング(BA)に"ロックオン"
チキンハートはここで、ボーイング(BA)に"ロックオン"
同時にここからアナリストとの心理戦が始まったのです。
時のマーケットは『チャイナショック』の下落が一段階終わり、『原油下落』の先行き不透明感から二番底を伺う展開でした。
2015年12月
ウェルズファーゴがボーイングに対し"中立"へのダウングレード
ウェルズファーゴがボーイングに対し"中立"へのダウングレード
ウェルズファーゴがボーイングの業績見通しを不安視したのです。
この時は「各社それぞれ考えはあるわね」と気にもせず、チキンハートは『ロックオン』を継続。
2016年2月にマーケットはさらに落ち込み、ボーイングの「権利落ち後の売り込み」を確認し、配当利回り4%近くに到達したところで、
2016年2月
チキンハートは満を期してボーイング(BA)に" 参戦 "!
チキンハートは満を期してボーイング(BA)に" 参戦 "!
ところが参戦した翌日、
2016年2月
JPモルガンがボーイングに対し"中立"へのダウングレード
JPモルガンがボーイングに対し"中立"へのダウングレード
「1日早かったかな」という思いと「えっJPモルガンも?」という不安を胸にしながらボーイングを抱きしめていました。
ラッキーなことにマーケットは二番底を付けたらしく、ボーイングの株価も反発しました。
「良かったぁ、さすがボーイング」と安堵していた、まさにその矢先でした。
2016年4月
バンカメがボーイングに対し、なんと" 売り "のダウングレード
バンカメがボーイングに対し、なんと" 売り "のダウングレード
米国銀行ビッグ4のうち3社から立て続けにダウングレードされ、ましてや『売り』がつけられたとなると、さすがに不安はピークに達しました。
最近のGEもそうですけど、ディフェンシブでない銘柄というのは「落ちる時はとことん落ちる」という恐さは知っているので、「もうこの先は配当では返せない失望売りが始まるかも」と、
2016年4月
チキンハートはビビりまくり、アナリストの忠告に屈して" 撤退 "・・・
チキンハートはビビりまくり、アナリストの忠告に屈して" 撤退 "・・・
その後のボーイング(BA):BEAT! BEAT! BEAT!
その後のことはBAのチャートを見ればおわかりかと思います。
➤ボーイング(BA)の📈チャート (YahooFinance)
ボーイングはアナリスト予想を"BEAT"、"BEAT"、また"BEAT"。業績絶好調で株価急騰の「トリプルバガー」です。
JPモルガン、バンカメは手のひらを返したように『アップグレード』しました。
本当に悔しいのはボーイングの配当が、2017年に「30%増配」、2018年に「20%増配」です。配当利回り3%超えの高配当銘柄でこの増配率の連続は千載一遇の大チャンスでした。
あの時持ち続けていたら原価利回り何%になってるの・・・(考えたくもない)
「投資は自己責任」
ボーイングを信じ切れなかった、わたしが悪いのよ。
わかっちゃいるけど、あのアナリストたちのことはずっと忘れない。
ボーイングを信じ切れなかった、わたしが悪いのよ。
わかっちゃいるけど、あのアナリストたちのことはずっと忘れない。
というわけで、「アナリストは信じるな」を心に決めても、何度も何度も屈してしまうチキンハート(CH)なのです。
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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