アメリカを中心に過去に無いような長期的な好況が続いています。
『リーマンショック』直前の状況と比較されることがありますが、わたしは同じ状況とは思いません。
でも、それは「大丈夫」という意味でもありません。
いつも努めて思うようにしていることは、
「落ちる時はとことん落ちる、その時は必ず来る」
「原因は既に見えている、でも落ちた後に気づく」
ということ。
『リーマンショック』の記憶をふりかってみます。
リーマンブラザーズが破綻した時点では、あまり慌てた記憶はありません。
「『サブプライムローン』に関わってた人たち可愛そうに」と同情するくらいでした。
「10年に一度のリセッションが今起きているんだ」と「冷静」を装っていました。
ちょうど「嵐が過ぎ行くのをじっと待つ」感覚でしょうか。
ところが、ある時点から「言い知れない恐怖」を覚え始めました。
NYダウが下落し続け、『ITバブル崩壊』でつけた底値に近づいてきた時ですね。
もしかしたらこれは「10年に一度」ではなく「100年に一度」なのかも・・・と思い始めてしまった「恐怖」です。
わたしなりに過去に起きた『大きなリセッション』は研究し備えもしていたつもりでしたが、「前回リセッションでつけた底を大きく割り込む」というのは、あの『世界恐慌』しか無いのです。
生来のチキンハートぶりが顔を出し、わたしは怪我する前に『撤退』を決め、ほとんどの持ち株を泣く泣くリセットしました。
わたしは、『リーマンショック』で「冷静」を最後まで保つことはできなかったのです。
ディフェンシブのブルーチップでポートフォリオを固めても『世界恐慌』を意識してしまったら無理でした。
『世界恐慌』の下落率は86%です。取り戻すのに25年を要しました。
■参考
NYダウの『世界恐慌』時代からのチャートがあります。
➤The Dow’s tumultuous history, in one chart (MarketWatch, Inc.))
NYダウのリセッション別の変動率がわかります。(PDF)
➤Market Bulletin September18,2018 (JPMorgan Chase & Co.)
『大きなリセッション』とは「言い知れない恐怖」との闘いでもあると思います。
少なくとも『世界恐慌』を体験した投資家は「米国株は安全な投資先」とは言わなかったでしょう。
日本の『バブル崩壊』の下落率は82%です。28年を経過しても未だ戻っていません。
わたしたちが今、「日本株は安全な投資先」と言わないのと同じじゃないかな。
おそらく次の『大きなリセッション』が来たら「またチキンハートが顔を出すんだろうなぁ」と、どこかで諦めています。
せめて大底から抜けた時、「反撃のためのキャッシュだけは十分残しておこう」と備えるのが精一杯の抵抗です。
今日はネガティブなお話になってしまい申し訳ないですが、最後に、それでもわたしが今も投資を続けられているのは、手元に残った銘柄くんたちが一生懸命頑張ってくれたからです。
それが現在の➤銘柄選び(チキンハートな銘柄選び:わたしの基準は~)にも繋がっているでしょうか。
というわけで、窮地を救ってくれる銘柄を日々捜し続けるチキンハート(CH)です。
LINK
➤Yahoo! Finance - Dow 30
➤Yahoo! Finance - Nikkei 225
NY Dow' History
➤MarketWatch, Inc.
- The Dow’s tumultuous history, in one chart
➤JPMorgan Chase & Co.
- Market Bulletin September18,2018
➤Yahoo! Finance - Nikkei 225
NY Dow' History
➤MarketWatch, Inc.
- The Dow’s tumultuous history, in one chart
➤JPMorgan Chase & Co.
- Market Bulletin September18,2018
Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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