2018-09-19

パーム(PALM):夢と消えたわたしのITバブル崩壊の記憶

Grüß Gott / Hello

初めて株を買ったのは2000年の2月、オールドエコノミーの地味な某財閥の大型株でしたが全然動きませんでした。

時はIT相場、およそITとは無関係な銘柄でさえ『IT導入』などのニュースが出れば何でも上がるという状況でした。

  パーム(Palm Inc.)を手にIT最高!:2000年のこと


日本のヤフーが1株1億に達し、ちまたでは「株で1億かせぐ本」などが出回ってました。

この状況でIT持たないのは「馬鹿なの?」という空気感で、やがてわたしも『禁断の果実』に手を染めていくことになりました。

当時、手のひらサイズのPDA端末なるものが注目を浴び始めていて、『PalmOS』を開発するパーム(Palm Inc.)というナスダック上場企業が目に留まりました。

「どうせ持つなら本場アメリカのITよね!」ということで、メリルリンチに口座を開き、パーム(PALM)購入に動きました。
まだネットでポチッとクリックすれば買えるわけではなく、電話で担当の証券マンさんにお願いし高い手数料払って買ってもらうのです。

パームは購入直後からまあ上がるわ上がるわ、3か月足らずで株価は買値の3倍を超え4倍をうかがうところまでロケットのように上昇したのです。

P/Eは軽く80を超えて行ったと思いますが、「将来収益を期待されているからだ」と都合のいいように解釈し疑うことはなかったです。

担当の証券マンさんから「この会社どこで見つけたんですか?」と聞かれ、もう気分上々「IT最高!」と謳歌していました。(ここまではね・・・)

  そしてITバブル崩壊・・・


配当も出ないこのような急騰株は我慢しても2倍になった時点で半分は確定しますよね。
でも、若葉マークのわたしは「虎の子パームちゃんがヤフーになる」と思っていたので大事に大事に持ち続け、やがてITバブル崩壊を迎えるわけです。

ITバブルの崩壊はITの将来を疑われたわけではなく、その時点の「異常な買われすぎ」が原因と見解は一致してますが、では、何をきっかけに崩れ始めたのかはあまり明らかにはなってないですよね。

私のたどたどしい記憶では「マイクロソフトに独禁法抵触の調査入る」みたいなニュースがちょこっと出ましてそこからだったと思います。

実際、マイクロソフトの業績を揺るがすような問題があったわけではなく「まさかこんなニュースから落ち始めるの?」なんですけど、とにかく「小さなことでも待ってました、と大きなお金を動かす奴らがいる」というのが相場で起こる事実と思います。

そこからはパームもまあ下がるわ下がるわ、じわじわと高値から転がり落ちまして、そこでわたしが取った行動は愚かそのもの、次々と『ナンビン』したんですね。(これは軽い調整、まだヤフーになると思ってたから)

結局、$●万くらいつぎこんだパームの株価は買値を下回るばかりか1桁代に割りこみ、ついには2ドルを割り込み、20:1の株式併合となる始末。

ここでようやく目が覚めて諦めました・・・二束三文で放出・・・夢が潰えた瞬間です。

驕れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し

パームだけでなく、メリルのIT中心の投資信託なんてのも小口ですが買っておりましてそちらも玉砕でしたね。

2001年の9.11の悲劇も重なり、しばらくはパームの損失を取り返すための投資活動になってしまいました。(つらかった)

ちなみに初めて買った某財閥の大型株はITバブル崩壊後も何事もなかったかのように安定した株価の推移でした。
「馬鹿なの?」と思われても仕込み買い増すべきはこっちだった。。。


というわけで、パーム(PALM)でパーしたチキンハート(CH)でした。参考になることあったでしょうか?

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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