2018-12-28

悲観相場の最高の避難先は買収を受けることが決まっていた銘柄かも?:レッドハット(RHT)ほか

Grüß Gott / Hello

レッドハット(RHT)の株価の動きを見ては今さらなのですが、考えてみれば、買収を受けることが決まっていた銘柄は悲観相場の最高の避難先なのかもしれません。


  レッドハット(RHT)の株価は下落していない



10/29にIBMから買収されることが決まったレッドハット(RHT)の株価はプレミア分近く急騰(≒45%UP)しました。

レッドハット(RHT)のホルダーにとっては投資的にはとてもラッキーなお話だったかと思います。

さらに今回の悲観相場でも、買収額が固定(1株あたり$190)で決まっているので、レッドハット(RHT)の株価だけは下落していません。

この先、二段目の悲観相場が待ち受けている可能性がありますが、買収による株式処理が確定するまでRHTの株価は基本的に現在の水準を維持するものと思われます。

現金償還とIBM株への振替の比率で状況は異なるかと思いますが、IBMのホルダーはレッドハット(RHT)株式に一旦避難するという選択肢があったのかもしれません。

悲観相場がどこまで続くかという読みと、配当を放棄するという問題はありますけど・・・

  買収が決まっていた他の銘柄のケース


  • シーズ・ホールディングス(4924)の株価も下落していない

    10/24にジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)からのM&Aが発表された日本のシーズ・ホールディングス(4924)も同じく、この悲観相場の中で株価はまったく下落していません。

    こちらは1株5900円のTOBですから当然ですね。

  • シャイアー(SHP.L/SHPG)の株価は?

    武田薬品(4502)に買収されるシャイアー(SHP.L/SHPG)については、既に1株あたり$30.33の現金償還と武田薬品(4502)株への0.839株振替の株式処理案が提示されていたので株式振替分については武田薬品(4502)の株価変動が影響します。

    シャイアー(SHP.L/SHPG)が採用されている、FTSE100とNASDAQ100のインデックス除外を見込んだ材料や為替の動きも影響しているものと思われます。
📍 情報元:Takeda Pharmaceutical Company Limited. (www.takeda.com)
    ➤Takeda Announces Listing of American Depositary Shares on the New York Stock Exchange


  もし買収される側のホルダーだったら


わたしがもし買収される側のホルダーだったら、このような事情を先読みした思い切りの良い取引が出来る自信はまったくないですが、「買収される側は悲観相場の避難先になる」という事実はおさえておきたいと思います。

ボラティリティの高い相場では、黙って振替を待つよりは局面を見極めたタイミングで自ら動いて切り替えた方が良い結果を得られるケースもあるかと思います。

もっとも局面の見極めが一番難しいことであり、そもそも買収する側の株式を持ちたいかどうかは別な話とは思います。

(投資は自己責任で)


というわけで、今日は長期投資にはあまり相応しくないお話でした。。。

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