2019-09-05

過去のNYダウは長いレンジ相場を抜けると上昇する

Grüß Gott / Hello

今日はポジティブなお話です。

過去のNYダウを見ると、長いレンジ相場を抜けると上昇トレンドに転じることが多いということ。

  目 次



  NYダウ:過去の長いレンジ相場


最初に断っておきますが、今日のお話はかなり都合のいいデータを抜き出しています。

📈 NYダウ:長期チャート

📍 NYダウ:過去の長期レンジ相場
    レンジ期間その後
    2018.01-
    2015.05-2016.10上昇
    2011.04-2012.11上昇
    2004.03-2005.10上昇
    2000.01-2001.09下落
    1997.07-1998.10上昇
    1994.01-1995.01上昇
    1991.03-1992.10上昇

多少の高値抜け、底割れを無視すると、90年代以降では上記の期間が長いレンジ相場に当たるかと思います。

長いレンジ相場を形成した場合、そこを抜けるとほぼ上昇トレンドに転じています。


下落に転じたのはアメリカ同時多発テロが起きた2000.01-2001.09のレンジ明けだけです。

ITバブルの崩壊はアメリカ同時多発テロが続いたことで最終的に高値から40%もの下落を記録した背景があります。

ITバブルの崩壊だけなら15%~20%の下落幅で動いたレンジ相場で終わった可能性もあります。


参考までに、リーマンショックはレンジ相場から転じたものではなく、上昇局面から一気に暴落が始まっています。

これは1987年のブラックマンデー、さらには1929年の世界恐慌にも当てはまることです。

  現在のNYダウはレンジ相場か?


現在のNYダウは2018.01から長期的なレンジ相場を形成していると見ることができます。

対数チャートで確認するとそう確信したくなります。

📈 NYダウ:対数25年チャート

(情報元:➤Yahoo! Finance)

そうであれば既に18か月以上が経過しており、40%超の下落を伴った過去の大リセッションの発生パターンとは異なる経過です。

昨年後半から逆イールドのこと、利下げサイクルのことなどで、近いうちにリセッション入りする兆候を懸念する声がありますけど、もっと前から始まっていた長期的なレンジ相場の一節で起きていることに過ぎないのかもしれません。

リセッションにも規模がありますから、今回のリセッションは長期的なレンジ相場そのものを指している、底値もその範囲内である、レンジを抜ければ上昇トレンドに転換する、と思いたいところです。


  もっとも長く続いたレンジ相場


1966.01-1982.07のいわゆるオイルショックから始まった長いレンジ相場は20年近くNYダウを抑えつけました。

この間のNYダウは700~1000で行ったり来たりを繰り返しただけで、1970年代半ばまでは底値を切り下げていく展開でした。

長いトンネルを抜け上昇トレンドに転じたのはレーガン大統領になってレーガノミクスが始まった後です。

奇しくもアメリカの長く続いたオイルショックレンジに日本の台頭があったことが、中国の台頭がある現在と重なります。

NYダウの現在のレンジ相場がオイルショックレンジのように長期化してしまうことがひとつの心配です。


一方で平成バブルが崩壊してから二度と夜明けが来ないかのように続いた日本のトレンドはオイルショックレンジから転じたあの頃のアメリカに似ているような気がします。

国をとりまく経済事情はまったく異なるでしょうけど、政治的な転換点とテクニカル的なチャートトレンドが似ているということです。


投資的には、都合のいい予測に一点張りするほど無謀なことはないので、いろんなシナリオに対応できるようバランスの良い投資をしていきたいです。

(投資は自己責任で)



というわけで、長いレンジ相場を抜けた後にきっと新しい夜明けが待っていると信じたいです。

LINK
長期チャートを調べる
  ➤TradingView (jp.tradingview.com)

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