4/23 キヤノン(7751)がQ1.2020-12期の決算を発表しました。
減収減益、COVID-19影響の見通し困難で通期ガイダンスを撤回未定としました。
目 次
キヤノン(7751):Q1.2020-12決算発表
📌 Q1.2020-12
- オフィス:出荷台数大幅減も増益を確保
- イメージング:カメラ売上減(-27%),テレワーク需要でインクジェットは売上増
- メディカル,大型産業機器:COVID-19影響による設置作業の延期響く
📌 Full.2020-12 Guidance
- Q2はQ1以上の落ち込みを示唆
- 発表後の株価は最大-3.40%,終値-1.26%の下落
📚 情報元:Canon Global - Investor Relations
➤Quarterly Earnings
➤Quarterly Earnings
💬 わたしの思うところ
COVID-19影響で最悪赤字に陥るのではないかとさえ心配しましたけど、とりあえず昨年同期比の減率よりは良かったこと、翌日決算発表したファナック(6954)さんが売上20.0%減,営業利益45.9%減だったことを見れば、まずまず頑張った決算だったのかなとホッとしました。
Q2はQ1より落ち込むということなのでちょっと心配です。
COVID-19影響で最悪赤字に陥るのではないかとさえ心配しましたけど、とりあえず昨年同期比の減率よりは良かったこと、翌日決算発表したファナック(6954)さんが売上20.0%減,営業利益45.9%減だったことを見れば、まずまず頑張った決算だったのかなとホッとしました。
Q2はQ1より落ち込むということなのでちょっと心配です。
心配なのはカメラよりオフィス
📍 事業別売上と営業利益(Q1.2020/Q1.2019/Q1.2017)
(🔎グラフはクリックすると大きくなります)
過去最大の売上を記録した2017年12月期のQ1から比較すると、カメラの売上がおよそ半減しています。
キヤノンといえばもちろん"カメラ"なのはわかりますが、カメラの売上は既に主ではなく、新規事業のメディカルやNWカメラの売上の方が大きくなっています。
また、Y17.Q1でさえ営業利益ではオフィス部門が50%を支えていました。
キヤノン(7751)自身も早くからカメラ需要の衰退を見込んでおり、2015年頃から新規事業に注力してきました。
つまり、「カメラ事業の売上減」は既知のことで、毎度決算時に騒がれるほどキヤノン(7751)の投資判断になるものではない、と考えます。
心配なのは、むしろオフィス部門の売上減が新規事業の売上増のペースを上回ってしまうことだと思います。
今回のCOVID-19でテレワークが想像以上のペースで進むと、複合機やLPなどのオフィス製品の需要減傾向が早まってしまう可能性があります。
COVID-19影響で設置延期のメディカル、大型産業機器が相当数先送りされているかとも思いますが、収束以降に事業別売上がどのように変化し影響を受けるかに注視したいです。
もっとも、テレワークの冷静な評価はこれからでしょうし、その先にある人々の就業環境がどのように変化するかは不確実な面もあります。
テレワークという環境で逆にイメージング事業が見直される領域もゼロではないでしょう。現実にインクジェットの小型プリンターはこのQ1で売上増だそうです。
(投資は自己責任で)
XRX
『ゼロックス(XRX)がHP(HPQ)を敵対買収する』というニュースが出ましたが、COVID-19の影響で断念したとのことです。
HP(HPQ)のプリンターにおける部品供給がゼロックス(XRX)に独占されるとキヤノン(7751)にとっては痛い状況でしたが、とりあえずこの件は消えて良かったです。
時価総額では圧倒的に劣るゼロックス(XRX)がHP(HPQ)喧嘩を仕掛けるのですから、あいかわらずアメリカは凄いですね。
HP(HPQ)のプリンターにおける部品供給がゼロックス(XRX)に独占されるとキヤノン(7751)にとっては痛い状況でしたが、とりあえずこの件は消えて良かったです。
時価総額では圧倒的に劣るゼロックス(XRX)がHP(HPQ)喧嘩を仕掛けるのですから、あいかわらずアメリカは凄いですね。
業績と株主還元
📍 売上と営業利益
📍 配当実績
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剰余金
キヤノン(7751)は3月の株主総会で今期配当について、利益剰余金(内部留保)で配当を維持する姿勢を示してくれたようです。
キヤノン(7751)の利益剰余金は昨期時点でおよそ3兆5千億あります。昨期売上に相当し、営業利益、配当総額に換算すると20年分あります。
参考までに、JT(2914)は2兆7千億、武田薬品(4502)は1兆6千億の利益剰余金(内部留保)があります。
業界が違うと単純には比較できないでしょうけど、売上etc.の比率ではキヤノン(7751)が一番強固なようには見えます。
キヤノン(7751)の利益剰余金は昨期時点でおよそ3兆5千億あります。昨期売上に相当し、営業利益、配当総額に換算すると20年分あります。
参考までに、JT(2914)は2兆7千億、武田薬品(4502)は1兆6千億の利益剰余金(内部留保)があります。
業界が違うと単純には比較できないでしょうけど、売上etc.の比率ではキヤノン(7751)が一番強固なようには見えます。
というわけで、製造業は最大の耐え時を迎えています。なんとか乗り切って!
LINK
Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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