2019-06-05

ティファニー(TIF)のQ1.2019決算:微妙なかんじだけど株価は上昇

Grüß Gott / Hello

6/4(BMO) ティファニー(TIF)がQ1.2019の決算を発表しました。

前四半期に続き微妙な決算が続いていますが、マーケットは一応好感のようです。

  目 次



  ティファニー(TIF):Q1.2019決算発表


Q1.2019
実績
前年同期比対市場予測
増減前年Surprise市場
売上$1.00B-2.91%$1.03BMiss-1.96%$1.02B
EPS$1.03-9.65%$1.14 Beat+1.98%$1.01
- 北米は外国人旅行者の支出減により4%の売上減
- 海外は売上増も為替影響響く
- 増配+5.45%を発表(増配率は前回+10%から縮小)

Full.2019会社予測修正前回予測対市場予測
売上low-single-digit-low-single-digitMet$4.56B
EPSlow-to-mid-single-digitdownmid-single-digitMet$4.98
- 米中影響でEPSの下限を下方修正も増益予測は崩さず
- 自社株買いの実施を示唆

📌 情報元:Tiffany & Co. - Investor Relations
    - ➤Tiffany Reports First Quarter Results


- 発表後の株価は最大+6.30%(終値+2.60%)の上昇
- 通年予測の増収増益の強気姿勢を好感

  業績と配当


(🔎 グラフはクリックすると大きくなります)

📍 売上と営業利益

📍 セグメント別売上比

- 一定の売上と利益率水準を確保
- 日本の売上比が高く、東京銀座は単独項目で報告書掲載

📍 キャッシュフロー

📍 ROAと配当性向

- 2019 FCFは$0.4binに改善の見込み
- ROAは10%弱の水準で推移
- 近年は平均10%以上の好増配を記録

📍 配当実績

  • 配当利回り
    - 5年間平均:2.05%
    - 配当落日の最高:2.67%
    - 配当落日の最低:1.38%
  • 増配率
    - 2018-2019:6.51%
    - 5年間平均:9.14%
  • 連続増配
    - 16年連続増配中
    - 31年間減配なし
      …増配回数は26回(84%)
  • 自社株買い
    - 2018:4.24%
    - 5年間平均:1.79%

  わたしの投資計画


《ティファニー(TIF)をどう見ているか》

Q1.2019の決算内容を見た瞬間は、売上がマーケット予測を下回ったこと、通期EPS予測の下限を下方修正したことから「微妙に悪い。。。」という印象でした。

実際、決算発表直後の寄り前の時間外ではマイナスをつけていましたし、寄り後もマイナスに振れた局面がありました。

しかし、ティファニー(TIF)の株価は最大+6.30%(終値+2.60%)と強く上昇しました。結果としては決算の内容は好感された形です。

この決算期でファッション関連の他の企業が軒並み減収減益の予測を出す中、ティファニー(TIF)は増収増益の強気姿勢を崩さなかったことが好感されたというわけです。


長らくティファニー(TIF)のホルダーでもあることから決算発表にはいつも注目してきましたが、ティファニー(TIF)の経営陣はどちらかというとポジティブなような気がします。

前四半期(Q4.2018)も売上がマーケット予測に届かない微妙な決算でしたが株価は上昇しました。

ティファニー(TIF)の場合は、基本的にその製品が "Made in USA" なので他のファッション関連企業ほど外的要因に左右されない面があること、孤高のブランド力からM&Aとは無縁でのれん代がゼロであることなど、会社予測がそのまま信頼される背景があるのかもしれませんが、実は経営陣のこの一貫したポジティブな姿勢こそが一番株価を動かしているのかもしれないと思う時があります。


もちろん、期待を裏切り業績が悪化すれば、その分株価が大きく下落するリスクもあるわけですが、そもそも経営陣が弱気になればアナリストも投資家もネガティブになってしまいます。

何事も高い目標を掲げることで高い水準に辿りつけるわけで、目標を下げてしまえば下げた目標にも辿りつけないことは世の中よくあることです。

ティファニー(TIF)のいつの時もポジティブであろうとする経営姿勢は素晴らしいと思います。

景気動向が、米中関係が、為替がどうのこうのとネガティブ材料をほのめかし、業績悪化の予防線を張りたがる日本の企業などは見習ってほしいところです。


💬 わたしの個人的な印象ですが、ポジティブな経営陣として他に思い当たるのはボーイング(BA)かな。


《ティファニー(TIF)への投資について》

ティファニー(TIF)の投資については、たまに配当利回りが3.00%近辺にくることがあるので、そのタイミングで買い増しを検討します。

逆に株価が好調な時は配当利回りが2.00%を割ってくることがあるので、そんな時にすこし利確してまた株価が下がる時を待ちます。

そんなかんじでこれまで続けています。


余談かもしれませんが参考までに、全体のマーケットの動きや、ティファニー(TIF)自身の材料とは無関係に「何があったの?」と思うほど大きく株価が動くことがあります。

たぶん、大きなお金を動かす人たちがティファニー(TIF)を好んで売買することがあるのだと思います。(そんなことがあっても驚かないように・・・)




というわけで、とりあえずティファニー(TIF)の決算が好感されたようでホッとしています。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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