2019-06-17

わたしが注目している経済指標:ハードデータとソフトデータのこと

Grüß Gott / Hello

毎週のように何かしらの経済指標が世界中で発表されています。

いっぱいありすぎてよくわからないですよね。。。

  目 次



  経済指標:ハードデータとソフトデータ


経済指標にはハードデータとソフトデータがあります。

《ハードデータ》

ハードデータは実績ベースの指標で主なものには

  • GDP
  • 貿易収支
  • 各種物価(価格)指数
  • 雇用統計
  • 住宅着工件数
  • 小売売上
  • 訪日外国人客数

※各国中央銀行の政策金利もハードデータになるようですけど、ちょっと性格が違うのでここでは外しておきます。

実績データは集計に時間が掛かるので、1~3か月ほど遅れて出てきます。

景気を先読みする株価は予測をもとに実績を折り込んでいるものですが、そこは毎度予測を外しまくるアナリストさんたちですから、実績そのものの良し悪しよりも彼らの予測のハズレショック具合が必要以上に株価に影響を与えがちです。


《ソフトデータ》

ソフトデータはアンケートベースの指標で主なものには

  • 各種PMI(景気指数)
  • 日銀短観

各種PMI(景気指数)はその呼び名は違えど様々な機関からいろいろ発表(乱発)されています。

企業、消費者の先行き心理が反映されるアンケート統計なので、株価に先行する指標とされていますが、最近は企業、消費者の心理が株価に影響されてしまう傾向があり、株価の後追いをするだけの指標と見るアナリストもいます。

日本の場合はマーケットへの意識が低いこともあり、個人経営者や消費者も日経平均に左右されてアンケートに答えることはないと思うので、アメリカのソフトデータよりは信頼できるのかもしれません。

  経済指標に思うところ


《わたしが注目している経済指標》

ハードデータで売上に直結するもの

  • 小売売上
  • 住宅着工件数
  • 来訪外国人客数

次の決算期に直結してくるデータだと思うし、株価に左右されない本当のマインドが反映されていると思うからです。

人々の日常生活の短期・中期・長期のお財布事情が反映されているというところでしょうか。

この数値が前年比、対予測比で悪く出ると気なりますね。

  • 雇用統計

雇用統計には一応注目しますが、これについての良い悪いの判断は絶対水準値であり、対前月比、対予測ではないと思うのですけど。


《その他のハードデータについて》

物価(価格)指数の方はあまり注目しては見ていないです・・・(深刻な場合は原油の方がリアルタイムに動くと思うから)

GDPや貿易収支などは現在の複雑な経済のしくみの中ではどこまで実態を反映できているのか疑問であること、どちらかというと政治的、経済的な駆け引き材料に持ち出された後の要人発言の方に注目すべきかと思います。

トランプ砲の方がよほど影響力があります。


《ソフトデータについて》

わたしの個人的な印象になりますけど、ソフトデータは投機家たちに利用(悪用)される指標という印象が強いです。

発表されたデータの意味よりも、株価を吊り上げたり、叩き落したりするきっかけにされているということです。

最近は株価の後追いとも指摘されているので、ソフトデータと株価の動きは上下向きも幅も、投機家たちのさじ加減でその都度結果が違うような気がします。


《その他》

半導体
企業の設備投資の状況、特に半導体の製造出荷状況は重要だとは思います。

注目度は低いですけど、SEMIという組織が色々なデータを発表しているみたいです。

🌏 情報元:➤SEMI (www.semi.org)

  結局のところ原油に現れる


このブログではたびたび話題にしますが、結局のところ色んな経済指標を包括してその重要度が真っ先に現れるのが原油なのかなと思うところがあります。

原油が動かなければ大したことない、あるいは折り込み済みということでしょうか。

論理はよくわからないのですが、やはり大きなお金を動かす人たちは原油を取り引きしており、その人たちのリスクオン・オフが株式に連鎖してくるのかなと想像します。

株価が衝撃的な動きをする直前(ほぼ同時)には必ず原油が暴れていると思います。動く方向は株価と同じとは限りません。

エクソン・モービル(XOM)が転換期にたびたび時価総額第1位になるのも無関係ではないのかも・・・

📈 原油(WTI)チャート




(投資は自己責任で)


というわけで、今週、いよいよFOMCですね。どうなることやら。。。

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