2019-10-25

ボーイング(BA)と3M(MMM)の決算発表:内容は残念

Grüß Gott / Hello

10/23(BMO)にボーイング(BA)、10/24(BMO)に3M(MMM)がQ3.2019の決算を発表しました。

NYダウ寄与度の大きい両社ですが、BAは引き続き通期予測を提示出来ず、MMMは下方修正と残念な内容でした。

  目 次



  ボーイング(BA)


《Q3.2019決算発表》

📌 Q3.2019
Q3.2019
実績
前年同期比対市場予測
増減前年Surprise市場
売上$19.98B-20.56%$25.15BBeat1.58%$19.67B
EPS$1.45-59.50%$3.58Miss-30.62%$2.09
- Q2に続き言い訳できないくらいの大きな減収減益

📌 Full.2019 Guidance
Full.2019会社予測修正前回予測対市場予測
売上?$109.5 - $111.5$81.99B
EPS?$19.90 - $20.10$2.88
- 通期予測は今回も提示されず

  📚 情報元:Boeing - INVESTORS
      ➤Quarterly Reports

《納入機数》

📍 Q1-Q3.2019納入機数内訳
(🔎グラフはクリックすると大きくなります)

- Q3の納入機数はさらに減少

📍 対エアバス比較

- 2019はここまで納入,受注ともにエアバス(AIR.PA)に完敗
- ただし、エアバス(AIR.PA)も受注前年比は大きく減少傾向

  📚 データ元:日本航空機開発協会
      ➤航空機受注データ

《株価の動き》

📈 BA:1年チャート
- 発表後の株価は寄付マイナスも最大+1.52%,終値+1.21%の上昇

📍 BA:過去1年の決算と株価の反応

がY19.Q3)

《配当実績》

📍 配当推移

  • 配当利回り
    - 5年間平均:2.32%
    - 配当落日の最高:2.80%
    - 配当落日の最低:1.93%
  • 増配率
    - 2018-2019:20.18%
    - 5年間平均:23.06%
  • 連続増配
    - 8年連続増配中
    - 49年間減配なし
        増配回数は33回(67%)
        1970年に減配あり
  • 自社株買い
    - 2018:5.55%
    - 5年間平均:6.29%

💬 わたしの思うところ

737MAXの年内運航再開を目指すという声明はあったものの肝心の通期業績の見通しが示されず依然不透明な状況です。

発表後の株価は上昇していますが、これは10/21にUBSとCredit SuisseからDowngradeが出されての急落を受けての反発の範囲と思います。

ちなみにCitiとMorgan Stanleyは未だ"買い"を維持しています。

過去の配当実績から現時点の株価は割安とは思えないので、購入を検討するにはもうすこし状況を見守りたいです。



  3M(MMM)


《Q3.2019決算発表》

📌 Q3.2019
Q3.2019
実績
前年同期比対市場予測
増減前年Surprise市場
売上$7.99B-1.96%$8.15BMiss-2.08%$8.16B
EPS$2.580.00%$2.58Beat3.61%$2.49
- 売上減はAsia-Pacific=-5%, EuropeMEA=-4.1%

📌 Full.2019 Guidance
Full.2019会社予測修正前回予測対市場予測
売上-1.5% to -1%down-1% to +2%Met$32.30B
EPS$8.99 to $9.09down$9.25 to $9.75Miss$9.29
- 売上,EPSともに通期予測を下方修正
- 売上は前年比減収の見込み
- EPSはアナリスト予測を下回る

  📚 情報元:3M Investor Relations
      ➤Quarterly Earnings

《株価の動き》

📈 MMM:1年チャート
- 発表後の株価は最大-5.72%,終値-4.07%の大幅下落

📍 MMM:過去1年の決算と株価の反応

がY19.Q3)

《配当実績》

📍 配当推移

  • 配当利回り
    - 5年間平均:2.43%
    - 配当落日の最高:2.86%
    - 配当落日の最低:2.00%
  • 増配率
    - 2018-2019:5.88%
    - 5年間平均:11.13%
  • 連続増配
    - 61年連続増配中 (確認可能な記録)
  • 自社株買い
    - 2018:3.23%
    - 5年間平均:3.47%

💬 わたしの思うところ

Q3の対アナリスト予測Missは想定内としても、通期予測の下方修正は残念な結果でした。

特に通期売上で前年比マイナスを予測したことが株価急落に繋がったように思います。

わたし的には"割安"と判断し、引き続き買いを進めていくスタンスに変更はありません。

長い目で復活すると期待しています。



  NYダウ30銘柄の決算傾向


📍 NYダウ30銘柄の決算傾向

* Surprise:BA=-30.60%, TRV=-39.10%

- アナリスト予測が上にも下にも大きくはずれている銘柄が目立ち極端なばらつきが見られます。

※参考:前四半期


(投資は自己責任で)

というわけで、注目企業の決算発表が続きます。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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