2019-07-11

ボーイング(BA):2019年上期の納入機数が激減!

Grüß Gott / Hello

ボーイング(BA)の商用飛行機の2019年上期納入機数が激減というニュースがありました。

エアバス(AIR.PA)との勢力争いは、ほぼ10年周期に首位逆転が生じる過去があります。

  目 次



  ボーイング(BA)の納入機数が激減


2019年1~6月商用飛行機の納入機数が発表され、ボーイング(BA)前年同期比37%減の239機に激減しました。.

737MAXの事故による出荷停止と信頼性低下によるキャンセルで737シリーズは60%減、同社の納入機数比率(後項参照)を大きく崩し、想像を超える落ち込みです。

これに対し、ライバルのエアバス(AIR.PA)は389機、28%増とボーイング(BA)のシェアを奪い取っています。

このままの状態が続けば、2019年は決定的な差でエアバス(AIR.PA)が首位となりそうです。

  📰 情報元:日経新聞 - ニュース
      ➤米ボーイング、1~6月の納入37%減 主力機の停止響く


このニュースを受けてのボーイング(BA)の株価は今のところ大きな変化はありません。

3~5月のDowngrade連発で737による納入機減は織り込まれていたようです。(本当かなとちょっと疑う・・・)

今後のことはとりあえず7/24予定のQ2.2019決算(7/24予定)に注目です。

わたしが勝手に思っていることかもしれませんが、ボーイング(BA)は比較的強気のガイダンスを出してくるので、アナリスト予測との乖離から波乱もあるかもしれません。

  資料:商用飛行機の納入機数


📍 ボーイング(BA)の737の納入機比率


中型機全盛時代に737のこの落ち込みは痛いですね。

📍 ボーイング(BA)とエアバス(AIR.PA)の納入機数比較とボーイング(BA)の株価推移

※2019は1-6月時点

商用飛行機の納入機数は、2002年以前はボーイング(BA)、2003~2011年はエアバス(AIR.PA)、2012~2018年はボーイング(BA)と、二強の競争はほぼ10年周期に首位逆転が生じています。

今回は事故の影響もありますが、そろそろエアバス(AIR.PA)が首位奪還のサイクルだったのかもしれません。

ちなみにエアバス(AIR.PA)は2016年に買収を決定したボンバルディアのA220(旧CS100/300)をすべて加算すると、昨年(2018)既に実質首位を奪っているわけで、首位逆転自体は驚くことではありません。

  📌 情報元:日本航空機開発協会 - 資料・データ類
      ➤航空機関連データ(II. 民間航空機材の推移と現状)

  ボーイング(BA)の業績と配当


    (🔎 グラフはクリックすると大きくなります)

    📍 売上と営業利益

    📍 キャッシュフロー

    📍 ROAと配当性向

    📍 配当実績

    • 配当利回り
      - 5年間平均:2.32%
      - 配当落日の最高:2.80%
      - 配当落日の最低:1.93%
    • 増配率
      - 2018-2019:20.18%
      - 5年間平均:23.06%
    • 連続増配
      - 7年連続増配中
      - 48年間減配なし
        …増配回数は32回(67%), 1970年に減配あり
    • 自社株買い
      - 2018:5.55%
      - 5年間平均:6.29%

    - 昨年までは文句のつけようがない業績と財務
    - 一際強い増配率が魅力
    - 当面は737の行方にすべてが掛かっているかんじ・・・

  わたしの投資計画


今現在ボーイング(BA)は保有していません。

ボーイング(BA)については過去にアナリストに振り回された苦々しい記憶があるのですが、長い目でまた機会があれば参戦してみたいと思っています。

基本的には配当利回りが3.00%近くに来ることがあれば考えます。

まあ、そのうちいつか来るでしょう。。。

ちなみにエアバス(AIR.PA)は配当利回り低いし、フランスは課税も高いので投資は考えていません。

※欧州個別株は大手証券会社に依頼すれば手数料は高いと思いますが購入できるはずです。




というわけで、そろそろアメリカ株にも荒れた局面が来るかな~ なんて密かに予感したりします。

LINK

Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

0 件のコメント:

閲覧数が多い記事