2021-02-10

資生堂(4911)のQ4.2020-12決算発表:最終赤字を脱せず

Grüß Gott / Hello

Feb.09(TYO-AMC) 資生堂(4911)がQ4.2020-12の決算を発表しました。

通期最終赤字も会社予測は上回り、営業利益は黒字の着地。中長期経営戦略を発表しています。

  目 次



  資生堂(4911):Q4.2020-12決算発表


📌 Q4.2020-12 / Full.2020-12
Q4.2020-12実績前年比
単独億/円増減億/円
売上2,672-6.21%2,849
営業利益60-42.86%105
最終利益2081.82%11
EPS5.0382.25%2.76
Full/2020-12実績前年比対市場予測
累計億/円増減億/円Surprise市場
売上9,208-18.62%11,315Miss-1.1%9,313
営業利益149-86.91%1,138
最終利益-116-115.78%735Beat39.6%-192
EPS-29.19-115.85%184.18Beat41.1%-49.52
- 通期:減収減益,最終赤字
- Q3時の会社予測からは改善,営業利益は赤字予測から黒字転換
- 日本,アジア,欧米と全地域で減収も中国のみ増収

📌 Full.2021-12 Guidance
Full.2021-12会社予測前年同時期予測
Guidance億/円前年比億/円
売上11,00019.46%down12,200
営業利益350134.90%down1,170
最終利益115199.14%down775
EPS28.79198.63%down194.02
年間配当5025.00%down60
- 来期ガイダンスを提示…COVID-19はY21下期~Y22上期に収束と予測
- 増収増益を見込むも中国以外はFY19の売上に届かない見通し
- 来期配当は50円(+10円増配)を予定…参考:FY20=40円,FY19=60円

📂
WIN 2023 and Beyond - 中長期経営戦略を発表

- 高収益構造への転換 / スキンビューティーへ注力 / 成長基盤の再構築
- 営業利益率:10%(FY19)→15%(FY23目標)
- Eコマース売上比率:35%(FY23目標)
- プレミアムスキンビューティー売上構成:60%(FY19)→80%(FY23目標)



- 発表後の株価は最大-4.25%,終値-2.72%の下落



  業績と株主還元データ


(🔎 グラフはクリックすると大きくなります)

📍 売上と営業利益

  📍 キャッシュフローと配当性向

📍 配当実績

 
  • 配当利回り
    - 5年間平均:0.63%
    - 配当落日の最高:0.77%
    - 配当落日の最低:0.50%
  • 増配率
    - 2020-2021:25.00% (予定)
    - 5年間平均:25.23%
  • 自社株買い
    - 2020:0.12億
    - 5年間平均:5億

  わたしの思うところ


業種、事業によって実経済と株価の乖離が取り沙汰される今日この頃ですが、資生堂(4911)もその対象になるのかな。

人々の働く環境、生活の環境が変わることで、たとえパンデミックが収束しても従来のままでは苦しいと思う。

今回発表された「WIN 2023 and Beyond - 中長期経営戦略」、先日発表された「パーソナルケア事業の売却」から、高級路線で勝負を賭けるようです。

また、2023年の目標では営業利益率を引き上げているものの、売上はほとんど変わらない点がちょっと気になりました。


💸 投資計画
ソニー(6758)とともにわたしのポートフォリオの最古参メンバー。

現在のインカム重視では利確はあれど買い増しをすることはないと思いますが、全放出もまたないと思います。




というわけで、とりあえず来期は10円増配の予定、復活に向けて頑張って!

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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