2018-11-08

わたしがETFを嫌う理由:それでもHDVとSPXLには魅力を感じる

Grüß Gott / Hello

わたしは基本的にETF(投資信託)が嫌いです。

そんなわたしでも、HDVSPXLの2銘柄については購入を考える時があります。


  わたしがETF(投資信託)を嫌う理由


基本的にアクティブ型のETF(投資信託)の話になるのですが、

① 過去の痛い経験

一番の理由は昔(ITバブルの頃)、投資信託で失敗した経験があること。


個別銘柄もETF(投資信託)も突き詰めれば他人にお金を託す点では一緒とは思いますが、ETF(投資信託)に託したお金の行方にはどうしても不信感を持ってしまいます。

「不信感」を持つなら最初から買わない方が良かったということです。

「不信感」の元は、ETF(投資信託)は成績が上がろうが下がろうが、とにかく取引を繰り返せば運用会社に手数料が入り、その手数料こそ彼らの利益になるという、そのしくみに対してです。

「AI運用」と称されるものも同じだと考えます。所詮は人が作ったアルゴリズムで動いているわけですから、必要もないのに無駄な取り引きしているかもしれません。

極論ですが、本当に儲かるなら自分たちだけでやってるんじゃないかなと思います。

都市伝説
個人投資家向けの投資信託というものは、新人かB級以下のファンドマネージャーが運用していて、そこで実績を上げるとA級ファンドマネージャーとして認められ、自社の企業年金の運用チームに配属される。

信じるか信じないかはあなた次第です。

「購入価格から下落したら手数料は取らない、上昇した場合は上昇率に応じた手数料を取る」、そんな成功報酬型のETF(投資信託)が主流になれば良いのにと思います。それがプロフェッショナルな仕事だと思うのですけどね。


② 持ちたくない銘柄が入る

ETF(投資信託)には自分が持ちたくない銘柄が多数含まれます。持ちたくない銘柄が後から入りこみ、その比率が上がることもあるわけです。

そこで「売り」を考えなければいけないなら、そもそも長期投資という目的には合わないし、持ちたくもない銘柄を原因に売り買いするのは虚脱感だけが残ります。

  それでもETFを考える時


そんなETF(投資信託)嫌いのわたしでも次の2銘柄については魅力を感じています。

もちろん、今現在保有はしてはいません。

① HDV (iShares Core High Dividend ETF)

iシェアーズの米国高配当株ETFです。(経費率は0.10%)

このETFに注目するのは、「高配当株」の組入銘柄中、「ヘルスケア」の比率が高い点です。

素人には理解できないことが多い医薬品セクターを補充するのにこのETFは良いかなと思います。

ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)やグラクソスミスクライン(GSK)のように医薬品開発だけに頼らない企業経営なら個別に買えるのですが、医薬品開発に特化した企業になると、わたしの頭ではまったく理解できない専門的なことの影響が大きすぎて、個別に買うのが恐いのです。

特に難しく感じるのは、特許期限による業績への影響が先読みできないこと、M&Aの内容が複雑なことなどです。

それでも、このセクターは将来性も感じますし、主要企業の中に高配当銘柄も多いです。

具体的な銘柄を挙げると
・PFEPfizerHDV組入銘柄
・MRKMerckHDV組入銘柄
・BMYBristol-Myers SquibbHDV組入銘柄
・ABBVAbbVie
・GILDGilead Sciences,
・AZNAstraZeneca
といったところです。

「ヘルスケア」中心、あるいは「高配当株」のETFは他にもあるようですが、わたしが求めるものにはHDVが一番近いと思いました。

HDVと他の高配当株ETF,ヘルスケアETFとの比較
TickerG.E.R.Div.YHLDHealthCare%Memo
HDV0.10%3.39%8020.79%
VYM0.08%2.84%40013.80%組入銘柄が多過ぎる
SPYD0.07%4.03%803.95%ヘルスケア比率が低い
VHT0.10%1.15%350100.00%利回りが低い
※G.E.Rは経費率, HLDは≒組入銘柄数

このアメリカ中間選挙の結果でオバマケアが継続されそうなこともあり、なおさら興味をひくのですが、長期的に「ヘルスケア」の比率が必ずしも維持されるわけではないと思うので、その点が微妙ですね。


② SPXL (Direxion Daily S&P500 Bull 3X)

S&P500のレバレッジ3倍のETFです。(経費率は0.95%)

インデックス連動型はファンドマネージャーが余計なことをしないので、わたしがETF(投資信託)を嫌う理由がかなり排除される点は良いと思います。

もしマーケットに大暴落が起きてS&P500が高値から30%~40%下落することがあったら、そのレバレッジを買っておくのもひとつと思うわけです。

ちなみに、Bullの"SPXL"の逆にあたるBearの"SPXS"というのもあります。

レバレッジ無しの通常のS&P500のETFには以下があります。
・SPYSPDR S&P 5000.09%
・IVViShares Core S&P 5000.04%
・VOOVanguard S&P 5000.04%

ウォーレンバフェットさんは「私に何か起きたらS&P500を買いなさい」とご家族に伝えた話はよく知られていますね。

  インデックスとの比較はナンセンス


ETF(投資信託)の運用会社は、よく「S&P500を上回った」などと実績をアピールしますが、あれほどナンセンスな自慢話は無いと思います。

インデックスであれ、グロースであれ、バリューであれ、高配当であれ、求めるゲインの質と規模、許容できるリスク、想定する期間が異なるものを都合のいい起点から比較してもまったく意味が無いです。

そもそもグロース銘柄に投資する人はインカムゲインを当てにしていないでしょうし、逆に高配当銘柄に投資する人はキャピタルゲインを当てにしてはいないでしょう。

リーマンショックの高値を起点に比較したら、しばらくはみんな「定期預金」に負けたことになります。

リスクも気にせず短時間で大きく儲けることが勝ちなのであれば、競馬場に行った方が早いです。

わたしはインデックスや誰かと競争しているわけではありません。

(投資は自己責任で)


というわけで、「投資ファンドが盛り上がる時は要注意」と思うのは過去のトラウマでしょうか。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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