「配当貴族」の称号は得られなくても、それに優るとも劣らない配当実績を誇る「配当騎士」から10銘柄をピックアップしてみました。
「配当騎士」とは、わたしが勝手に名付けたもので本当にある称号ではありません。。。
「配当騎士(Dividend Knights)」
先日、アメリカ株の「連続増配年数に潜むからくり」に思うことを書きました。
それに関連して、"25年以上連続増配"の「配当貴族」条件は満たしてはいないけれど、"25年以上減配していない"に当てはまる「配当騎士」を探してみました。
ここでは"25年以上減配していない"銘柄のことを「配当騎士」と勝手に名付けて話を進めます。
するとS&P500からはこの「配当騎士」に該当する銘柄が70~80ほど見つかります。(このリストについてはきちんと整理したら改めて紹介したいと思っています)
「配当騎士」から10銘柄をピックアップ
「配当騎士」の中からさらに増配回数率が75%以上(4年に3回)を有し、一定の業績・財務状況を目安にスクリーニングしたのが以下の10銘柄です。
📌 配当騎士からわたしが選んだ10銘柄
Pay.Rは配当性向,5Y-DGRは5年間の平均増配率
Yrsは連続増配年数,eYrsは減配していない年数(*はそれ以上の可能性有)
Inc.はeYrs期間の増配回数率
※比較対象として、配当王からP&G(PG)、配当貴族からキャタピラー(CAT)をリストしています。
《スクリーニング条件》
◆配当実績から
・減配していない年数:25年以上
・増配回数率:75%以上(2000年以降も75%以上であること)
・配当性向:80%以下
◆業績・財務状況から(目安)
・ROA:10%以上
・ROI:10%以上
・FwdP/E:20倍未満
・営業利益率:10%以上
◆その他
・S&P500に採用されている銘柄
・時価総額:$10bin以上
・わたしなりの贔屓:条件に達していなくても良い・・・
「配当騎士」は「配当貴族」に負けていない
このスクリーニングをしていて思ったことです。
①「配当騎士」の方が無理のない配当実績を残しているように見える
具体的には配当性向(Pay.R)や5年間の平均増配率(5Y-DGR)からです。
"連続増配"に拘るよりも"減配しない"を守り抜き、その代わり利益が出た時は株主に還元する、配当性向を多少意識した配当方針の方が結果として無理のない配当実績を築いていけるのかな、と思いました。
上のリストにあるように、配当王のP&G(PG)、配当貴族のキャタピラー(CAT)の方が過去5年の売上推移が悪いです。また、リストにはありませんが、EPSの過去5年推移もキャタピラー(CAT)が-9.30%と一番悪いのです。
売上高や最収益が落ち込んでいる状況で増配を強いられるのは、やはり無理をしているように素人目には見えてしまいます。
②10銘柄中4銘柄が大手食品株
ゼネラルミルズ(GIS)、ハーシーズ(HSY)、ケロッグ(K)、JMスマッカー(SJM)という大手食品株が10銘柄中4銘柄を占めています。
③増配回数率は80%を超えている
増配回数率は75%以上を条件にしていましたが、ピックアップした10銘柄はいずれも80%を超えていました。
それなりの業績と財務状況でスクリーニングすると、配当実績もついてくるのかもしれません。
なお、"eYrs"の項で"*"がついている銘柄は会社のホームページなどから確認できる最長の年数です。10銘柄中6銘柄が表示年数よりももっと長い可能性があります。
「配当騎士」は目立たないからこそ魅力がある
「配当王」や「配当貴族」となれば必要以上に注目され、それをテーマにしたETFなどにも拾われるので、割安で放置されることが少ないでしょうか。
「配当王」の代表格であるコカコーラ(KO)などは、ずっと見てますけど他と比べて割安と思うレベルには落ちてこないです。(それはそれで魅力ですけど)
その点、「配当騎士」は目立たないから、割安と思うレベルに放置されることが多いのではないかと想像しました。
今回ピックアップした10銘柄について、増配した年としなかった年、長期的な株価の動きとの関連性など、わたしなりにもっと調べてみたいと思いました。
ここで紹介したデータは内容を保証するものではありません。投資される場合はご自身でも必ず確認してくださいね。
(投資は自己責任で)
というわけで、今週はここまでのところ比較的落ち着いたマーケットのようですね。
LINK
アメリカ株の長期配当データがわかるサイト
➤Yahoo! Finance
➤Macrotrends (www.macrotrends.net)
➤The DRiP Investing Resource Center (www.dripinvesting.org)
米国株のスクリーニングができるサイト
➤FINVIZ.com
➤Yahoo! Finance
➤Macrotrends (www.macrotrends.net)
➤The DRiP Investing Resource Center (www.dripinvesting.org)
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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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