アメリカの百貨店大手のメイシーズ(M)が1/10に業績下方修正を発表し、百貨店・小売セクターが軒並み急落しました。
前日1/9に小売セクターのJWN、URBNに"Upgrade"を打ったばかりのモルガン・スタンレー(MS)にとっては最悪のタイミングとなりました。
メイシーズ(M):業績下方修正
1/10にアメリカ百貨店大手のメイシーズ(M)が商戦期の売上低調と業績見通しの下方修正を発表しました。
同日、アパレルののエル・ブランズ(LB)も同じく商戦期の売上低調を発表し、マーケット全体がプラスに転じる中、百貨店・小売セクターは軒並み急落しました。
📍 1/10に下落した百貨店・小売セクター銘柄
メイシーズ(M)は昨年12月に中国市場からの撤退を発表しており、小売セクターにじわじわと米中関係の影響が出てきたのかもしれません。
ピエロになったモルガン・スタンレー(MS)
百貨店・小売セクターが軒並み急落する前日に、モルガン・スタンレー(MS)は百貨店のノードストローム(JWN)、アパレルのアーバン・アウトフィッターズ(URBN)に"Upgrade"を打ったばかりでした。
URBNにいたっては「買い」の"Overweight"でした。
アマゾン(AMZN)の予想を覆す商戦期の売上好調にあやかり、小売セクター全体が売上好調と安易に予測し、メイシーズ(M)やエル・ブランズ(LB)のレポート発表前日に打ってきたならばあまりに不用意であり、もはやギャンブルに近い意図的な格付け操作と疑われても仕方がありません。
もし、メイシーズ(M)やエル・ブランズ(LB)の売上が好調と出ていたら、他社への"Upgrade"が後付のように思われることを嫌い、変なプライドが働いたのかしら?
小売セクター全体の調査を幅広く実施していれば、ノードストローム(JWN)とアーバン・アウトフィッターズ(URBN)への"Upgrade"を打つタイミングも考えたことでしょう。
今頃あわてて損出しして、下で買い戻すという愚かなトレードをしているかもしれません。
要するに彼らの総合力の無さが露呈しただけで、こう言っては申し訳ないですが、ただのピエロです。
後追いするだけのバンカメ(BAC)
1/10のメイシーズ(M)の急落を受けて、バンカメ(BAC)はすかさずメイシーズ(M)に"Downgrade"を打ちました。「売り」の"Underperform"です。
急落してから"Downgrade"を打つのは誰でもできますよね。
慌てて"Downgrade"打ったのは、自分たちも売りたかったからでしょうか。
バンカメ(BAC)はアマゾン(AMZN)のレーティングでも商戦期の売上好調が発表されてから、後出しで目標株価を$100引き上げるという姑息なことをやっています。
わたし的には「後追いのバンカメ」のイメージが定着しています。
2019年はレーティング茶番にも注目
先日、予測を外しまくるゴールドマン・サックス(GS)のお話もしましたが、こういう集団が目先目先でFOMCに文句を言い、他人から掻き集めた大きなお金を動かしているわけです。
「しばらく様子見・・・」とか言いながら、ほら、真っ先に動いたでしょう?
さて、彼らが次にどのようなレーティング茶番を見せてくれるか、2019年は特に面白いと思います。
というわけで、最後に真面目な話、この小売セクターの状況から、同じセクターでも個別の業績に差が出てくる決算期になるかも、と思いました。
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