三菱UFJ(8306)はインドネシアの子会社バンクダナモン(BDMN.JK)の"のれん代"償却の噂が浮上しており、4-6月期に赤字転落の可能性を指摘されています。
目 次
三菱UFJ(8306):バンクダナモン(BDMN.JK)の株価暴落で赤字転落も
三菱UFJ(8306)はこの4月にインドネシアのバンクダナモン(BDMN.JK)の発行済み株式94%を取得し子会社化を完了しました。
ところが、株式取得を完了した直後からバンクダナモン(BDMN.JK)の株価が50%近く暴落してしまい、6月末時点で株価が4700(IDR)を割った場合、日本円にして3000億円規模の"のれん代"償却の必要が生じる可能性があります。
この"のれん代"償却を計上した場合、三菱UFJ(8306)の4-6月期は赤字転落に陥る危険があります。
バンクダナモン(BDMN.JK)の株価は先週4600(IDR)台、6/12終値時点で4700(IDR)です。
バンクダナモン(BDMN.JK)の株価暴落を招いた原因は、三菱UFJ(8306)による子会社化でMSCIなどのインデックスから除外されたこと、加えて、流動比率が6%に低下した背景があります。
バンクダナモン(BDMN.JK)の業績そのものは同国セクター内では良好であり、三菱UFJ(8306)にとっては市場都合で買収プレミア分をいきなり償却しなければいけなくなった形です。
今後、株価が上昇すればそのまま含み益にもなりますが、流動比率6%では業績とは無関係に一掴みの機関投資家の意思で上にも下にも激しく動く可能性があり、上場させている意味がよくわからないですね。
本来であれば子会社化完了と同時に上場廃止で良いと思われますが、インドネシア側の意向もあり上場維持となっているようです。
三菱UFJ(8306)の業績と配当
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(🔎 グラフはクリックすると大きくなります)
- 配当利回り
- 5年間平均:2.91%
- 配当落日の最高:4.00%
- 配当落日の最低:2.38% - 増配率
- 2018-2019:13.64%
- 5年間平均:7.00% - 連続増配
- 10年間減配なし…増配回数は5回(50%) - 自社株買い
- 2018:1609億円
- 5年間平均:2539億円
📍 売上と最終利益 | 📍 キャッシュフロー |
📍 配当実績 | 📍 ROEと配当性向 |
- 増配する時の増配率が良い |
わたしの投資計画:銀行株について
銀行株についてはポートフォリオの比率は低いですけど、気がつけばグローバルに何かしら常に保有しています。
アメリカもそうですけど、銀行株は中期的に結構上下するので、下がったなぁというタイミングで買って、上がったなぁというタイミングで売っています。
もちろん、配当利回りは重視しますが、あまり長期投資という意識では保有していないです。(長期投資という点では保険株の方がいいと思う)
投資対象は各国を代表する大きな主要銀行だけに絞っています。
アメリカの利下げが始まったらそれなりの買い場が来るかもしれないですね。
各国の銀行事情を調べた時、規制が強くリーマンショックの影響がほとんどなかったカナダの主要銀行にはインカムゲインの魅力を感じたのですが、課税が高いので今のところ投資には至ってません。
今回の三菱UFJ(8306)に話を戻すと、
"のれん代"償却のリスク浮上はバンクダナモン(BDMN.JK)の業績悪化によるものではないので、もし、最終的にQ1赤字転落となり悲観売りが生じるようなことあったら、状況によっては狙ってみたいなと思っています。
6月と7月のFOMCの金利政策も見ながらになると思います。
三菱UFJ(8306)は今期+13.64%の増配予定を発表しており、配当利回りは≒5%の位置にあります。
三井住友FG(8316)と配当利回りが逆転するのはあまり見たことがないように思います。
噂される"のれん代"償却が生じたとしても、この件はキャッシュが無くなるわけではないので、予定どおりの増配をしてくれるのではないかなと期待しています。
というわけで、銀行株は近過ぎず遠過ぎずの距離感でつきあっていきたいです。
LINK
➤三菱UFJフィナンシャル・グループ - IR(投資家情報)
➤日本経済新聞 - マーケット - 三菱UFJフィナンシャル・グループ
➤Yahoo! Finance - PT Bank Danamon Indonesia Tbk (BDMN.JK)
➤日本経済新聞 - マーケット - 三菱UFJフィナンシャル・グループ
➤Yahoo! Finance - PT Bank Danamon Indonesia Tbk (BDMN.JK)
Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you
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