2019-12-13

英国総選挙:保守党圧勝でブレグジット確実

Grüß Gott / Hello

12/12に実施された英国総選挙は与党保守党が過半数を獲得、来年1月末のブレグジットは確実となりました。

マーケットはポンド急騰FTSE100先物上昇とこの結果を支持しています。明けた日経も大幅高です。

  目 次



  英国総選挙


ブレグジットの行方を左右する注目の英国総選挙は12/12に行われ、EU離脱を目指すボリス・ジョンソン首相率いる与党保守党が過半数を大きく上回り圧勝しました。

戦前は保守党優勢が噂されていたものの「EU離脱の是非」を改めて問う総選挙でもあり、保守党+離脱党が過半数を獲得できるか慎重な予測が飛び交っていました。

しかし、ふたを開けてみれば与党保守党が単独過半数を獲得する結果となりました。

保守党の勝因は離脱党との選挙区協力とみられ、この結果、来年1月末期限のEU離脱は確実となりました。

  📊 情報元:BBC - News(選挙結果)
      ➤Election 2019


  マーケットの反応


保守党勝利の出口調査が出ると同時にポンドが急騰FTSE100先物も急騰しました。

明けて始まった東京も米中一部合意のニュースとSQも重なり、日経は場中+600を上回る今年一番の大幅高です。

EU離脱を支持したのか、決着を支持したのかの見解はあるものの、マーケットは保守党勝利=ブレグジットを支持したことになります。

📈 ポンドドル(1M)

📈 FTSE100(1M)

もっとも、EU離脱が決まった2016年6月の英国国民投票の際には悲観急落の後に一転反発に向った過去があるので、行き過ぎた仕掛けの反動にはしばらく注意が必要かと思います。

ドイツDAX、フランスCACの先物まで上昇しているのは少々違和感があります。

  ジャーナリストたちの敗北


今回の英国総選挙の結果とマーケットの反応から、最大の敗者はEU離脱を『愚かな選択』と揶揄してきたジャーナリストだったと思います。

丸めて皮肉ると「リベラルという名に隠れた社会主義者の敗北」でしょうか。

思想が先行したジャーナリストたちの空論とその世論煽動がいかにマーケットから嫌われているか、今回の選挙結果からもよくわかります。

彼らのわずかに残っていたEU残留派勝利による再国民投票の実施の希望は砕け散りました。お疲れさまです。

でも、ジャーナリストたちから敗北を認める弁など出るはずもなく、あいかわらず「『愚かな選択』は庶民側にある」と思っていることでしょう。


  チキンハートも白旗


正直なところ、わたしは保守党+離脱党でも過半数割れするのではないかと疑っていました。

サウジアラムコ(2222.SR)のIPOの日程のこともあり、中東マネーが英国総選挙の結果次第によっては一気に売りに傾くのではないかというシナリオを恐れていました。

今後も米中問題の行方、原油動向に引き続き一定の警戒が必要だという考えは変わりませんが、今回の英国総選挙の結果とマーケットのここまでの反応には白旗です。

投資生活において、こういった予測の大外しは素直に認めないといけない。

でないと、思想が先行したジャーナリストたちと同じですから。


  BBCの受信料廃止ニュースにNHKはだんまり


「EU離脱の是非」を問う総選挙ではありましたが、ジョンソン首相はその他に面白い公約を掲げていました。

そのひとつが「国営放送BBCの受信料廃止」の検討です。

国民から一律受信料を徴収する大きな放送局は日本のNHKと英国のBBCですが、NHKが模範にしてきたBBCで受信料廃止が検討されることは興味深い流れです。

ジョンソン首相の言う「受信料廃止」とは「スクランブル化して視聴する分だけを支払う」とのこと。



NHKの受信料についての賛否両論はあるとして、問題なのはこのニュースについて、英国BBCはきちんと報道したのに対し、日本のNHKは一切報道しなかったこと。

日本の主要メディアで報道したのは確認できる範囲ではテレビ東京日経時事通信のみでした。

都合の悪い報道は伏せてしまうNHK、これが本当に公共放送なのかと疑われても仕方がないです。

「ご都合主義」「臭いものに蓋」とは、政治家なんかよりマスメディアの方がはるかに酷い、日本のマスメディアこそ「情報統制」がお好きのようです。



というわけで、今日はわたしのマスコミ、ジャーナリスト嫌いが露呈したような記事ですみません。。。

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Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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