2020-01-28

次世代イノベーション:カーボンリサイクル(CCU)に掛かる期待

Grüß Gott / Hello

今日は未来に向けたちょっと真面目なお話。

CO2を再利用するカーボンリサイクル(CCU=Carbon capture and utilization)技術のことです。

  目 次



  地球温暖化問題をめぐる先進国目線の理想と現実に思うこと


地球温暖化問題がますます騒がれる今日この頃です。

説明するまでもありませんが、化石燃料から排出されるCO2が悪の根源とされています。

CO2排出そのものを抑制しようとする動きが高まり、その解決策は化石燃料の使用を否定する視点に向いています。


しかしながら、これは産業革命以降、およそ200年間化石燃料を使いまくってきた先進国ゆえの上から目線の価値観と思われても仕方がないところがあり、自分たちの生活レベルは維持しながら、これから近代化を目指そうとする発展途上国、未途上国に同じ行動を求めるのはいささか違和感を感じてなりません。

まあ、発展途上国が近代化しなければ先進国は先進国の地位であり続けられるので、地球温暖化問題解決の本意とは違う思惑を疑われても文句は言えないでしょう。

ちょうど現在のアメリカの政策、ブレグジットを決めたイギリスの政策に一定の理があっても、対立する立場からは行き過ぎた保護主義だと批判されるのと本質は同じかもしれませんね。

立場というのはなかなか譲れないし、ヒートアップするほどお互いの理など受け入れられなくなるものです。


産業革命以降のCO2排出量は1.5倍、地球の人口は7倍になっているそうです。

この状況の中で、化石燃料の使用を否定することが唯一の解決策だとするのであれば、訴えるだけではなく、産業革命以前の生活意識にすこしでも戻ろうとする姿勢が本筋ではないでしょうか。

衣食住に渡る経済の保障を求めることもやめ、スマホも捨てるべきでしょうけど、そこまでの決意や覚悟は伝わってきません。それこそが先進国の都合の範囲でしか動かない理想と現実かと思うのです。

かのマーク・トウェインが嘆いた「電話の発明は人のためにならない」が街行く人々の姿と重なって頭に浮かびます。


  カーボンリサイクル(CCU)


CO2排出の抑制手段として、誰にでもわかる「化石燃料の使用をやめる」という運動、目先を変えて「CO2を閉じ込める(CCS=Carbon capture and storage)」という方策が取り組まれてきました。

環境と経済、理想と現実がぶつかりあい、CCSについても様々な立場が敵対し見解が分かれています。


しかし、ここに来て"逆転の発想"とも言える「カーボンリサイクル=CO2を再利用する(CCU=Carbon capture and utilization)」という次世代イノベーションが起きはじめています。

化石燃料から生じたCO2を再度エネルギー源として循環利用しようとする技術です。

これが実現すれば化石燃料を使っても余計なCO2は排出されないわけで、これまでの地球温暖化問題に対する見解が180度変わる可能性を秘めています。

現時点では2030年を目標に結果を出していくことが計画されているようです。

📌 カーボンリサイクルに関する詳しい情報
      電力中央研究所
      ➤CCSを考える(6)注目を集めるカーボンリサイクル

      ➤Wikipedia (en) - Carbon capture and utilization

Wikipediaの「カーボンリサイクル(CCU=Carbon capture and utilization)」のページはまだ英語版とドイツ語版だけです。

地球温暖化(Global warming)のページにも紹介されていませんので、世に出てほやほやの次世代イノベーションだと思われます。


先進国目線の理想と現実の狭間で時間が経過していく中、やはり科学者といわれる人たちは偉大だなと思います。

科学がもたらしてしまった負の遺産は、やはり科学でもって正の進化に繋げるのが人類の歴史であってほしいものです。

火を使うことで人は人となり、火から逃げなかったその先に地球が丸くて動いていることを知り、アポロが月まで辿り着いた。


化石燃料の使用そのものが誤りで万策尽きているかのような考え方は個人的にはあまり好きになれません。

"カーボンリサイクル"には"負の遺産"に立ち向かう真のイノベーションとしての可能性を感じます。

その志にささやかながらわたしも投資していきたいと考えています。


余談
《地球史の中での気候変動》

地球史の中には氷河期という気候変動期があり、あの原因って一体何だったのでしょうか?

恐竜たちがみんなでカキ氷でも食べたのでしょうか?(今の地球温暖化はみんなでホットドッグ食べたから起きてるみたいだから)

そんなボケはどうでもいいとして、、、

地球や太陽って、人間ごときが100年200年で変えられるようなそんな軟な存在ではないと思うんですけどね。(あくまで地球史での大局の話です)


もし、"太陽の活動周期"とまでは行かなくても、瞬きのような変化によるものだったとしたら?

強靭かつ絶対的な自然の力の前で、人が人として挑むべきこととは果たして何なのかなと考えてしまいます。。。


あと、先人たちが太古から築いてきた価値観よりここ十数年の価値観の方が優れているかのような自信満々な現代の風潮もちょっと。。。



というわけで、今日のは感じたままです。あしからず。。。

LINK

Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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