2020-04-24

ユニリーバ(UL)のQ1.2020決算発表:特需の売上は伸び悩む

Grüß Gott / Hello

4/23 ユニリーバ(UL)がQ1.2020の決算を発表しました。

COVID-19影響の特需も売上は微増にとどまり、通期見通しは白紙撤回です。

  目 次



  ユニリーバ(UL):Q1.2020決算発表


📌 Q1.2020


Q1.2020

実績
前年同期比
増減前年
売上12.44B0.24%€12.41B
USG*0.0%
UVG*0.2%
UPG*-0.2% 
* USG=Underlying sales growth (為替調整後)
* UVG=Underlying volume growth (売上量)
* Underlying price growth (UPG)
- Asia/AMET/RUB減収:中国市場は1月下旬~,印市場は3月中旬~悪影響
- TheAmericas/Europeは増収
- 外食需要減,家庭用食品&日用品需要増

📌 Full.2020 Guidance

Full.2020
会社予測

Guidance前回予測
売上withdrawn3% to 5% (USG)
- 通期ガイダンスは撤回し未提示
- COVID-19影響による需要変化に備える
- CashFlowは強固であることをアピール
- Q1配当は€ベースで据え置き,増配見送り

  📚 情報元:Unilever - Investor Relations
      ➤Quarterly results archive


💬 わたしの思うところ

Q1決算でEPSはわかりませんが、売上に関しては特需の背景があるにしては伸びなかったですね。

日用品メーカーの競合他社であるP&G(PG)+4.56%,キンバリークラーク(KMB)+7.99%の売上増を記録しているので、物足りないです。

新興国の売上比率が大きいのでその辺の事情も影響しているのでしょうか。


配当については通常なら増配期なのだけど見送りです。

欧州株なので、連続増配にはあまりこだわらなくていいと思います。


あと、アイスクリームの売上が振るわないようですね。

ふと思うと、こういう緊急事態の状況では冷蔵庫のスペースを食品が占めるため、アイスクリームやデザートは余計には買わない・・・かな。

冷蔵庫に入れなくてもよい飲料水やスナックとは違うかもしれないですね。


  株価の動き


📈 UL:株価1年チャート

- 発表後の株価は最大-2.76%,終値-2.66%の下落

  業績と株主還元


🔔 データは€ベースのUNA.AS

📍 売上と営業利益


📍 配当実績

 
  • 配当利回り
    - 5年間平均:2.90%
    - 配当落日の最高:3.23%
    - 配当落日の最低:2.20%
  • 増配率
    - 2018-2019:6.36% (5.99%/Q)
    - 5年間平均:7.58%
  • 連続増配
    - 12年連続増配中
  • 自社株買い
    - 2019:3.29%



というわけで、注目決算が続きます。

LINK

Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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