2019-05-08

3M(MMM):熊(ベア)に怯えながらも購入

Grüß Gott / Hello

Post-Itでお馴染みの3M(MMM)におそるおそる参戦しました。

クリスマスクラッシュ以来、4ヶ月ぶりのアメリカ株購入です。(早速落ちてるけど。。。)

  目 次



  3M(MMM)の購入を決めた理由


3M(MMM)さんは初めての購入になります。

この地合いでおそるおそるですが、購入しようと決めた理由は・・・

  • バークシャーのアマゾン(AMZN)購入を見て

    先週、バークシャー・ハサウェイ(BRK)がQ1(Jan-Mar)にアマゾン(AMZN)を購入していたことがわかりました。

    クリスマスクラッシュの下落でバークシャー(BRK)はアマゾン(AMZN)を適値と判断したことになります。

    バークシャー・ハサウェイ(BRK)は昨年アメリカの株式指標が好調だった時、企業の時価総額が総じて高いことから目指す事業買収が困難であるとし、膨らむキャッシュは自社株買いに向いていました。

    それが、このQ1(Jan-Mar)にアマゾン(AMZN)という景気敏感の株式購入に向いていたということは、バフェットさんも含めてバークシャー(BRK)は大きなリセッションの可能性が低いと判断しているのかなと思いました。

    (もっとも、巨額に達したキャッシュの行き先がアップル(AAPL)やアマゾン(AMZN)という対象しかないという見方もできますが。。。)

  • 大きなリセッションリスクを意識しながら攻める

    昨年のクリスマスクラッシュ以来、今も大きなリセッションを警戒して配当しっかりのディフェンシブ系ばかり追っているわたしです。

    でも、高値を取り戻したマーケットとバークシャー(BRK)の動きを見て、すこし弱気な自分の意識を修正すべきと思ったわけです。

    だからと言って、現時点でクリスマスクラッシュの底値から急上昇した銘柄を追う気にはなれません。

    そこで、大きなリセッションリスクを意識しながら、今から攻めることが出来る条件を整理してみました。

    1. NYダウ30採用銘
      …絶対的な出来高があり変な思惑が働きづらい
    2. 減配リスクの小さな配当王銘柄
      …塩漬けも受け入れられる
    3. クリスマスクラッシュの底値近辺を彷徨っている銘柄
      あそこで買ったと思えばよい

    この中で非ディフェンシブ系となると、おのずと3M(MMM)に絞られたということです。



そして一番大切なこと、3M(MMM)という企業について、わたしなりに調べてみました。

  3M(MMM):Q1.2019決算


Q1.2019
実績
前年同期比対市場予測
増減前年Surprise市場
売上$7.86B-4.38%$8.22BMiss-2.00%$8.02B
EPS$2.23-10.80%$2.50Miss-10.44%$2.49
- 米国以外(特に中国)の売上減少、現地売上では-1.1%
- コスト増,為替が影響

Full.2019会社予測修正前回予測対市場予測
売上-1% to +2%down1% to 4%Met$33.07B
EPS$9.25 to $9.75down$10.45 to $10.90Miss$10.52
- 通期ガイダンスを下方修正(Q決算期連続の下方修正)
- 悪決算の影響で投資CFも縮小の下方修正
- 2000名のリストラを発表

  📌 情報元:3M Company - Investor Relations
      - ➤Q1 2019 Highlights


- 発表後の株価は最大-13.46%(終値-12.95%)と下落
- 1987年ブラックマンデー以来の下落率を記録

  業績と配当


🔎 グラフはクリックすると大きくなります

📍 売上と営業利益

📍 キャッシュフロー

📍 事業別売上比率

📍 地域別売上比率

📍 配当実績

📍 ROAと配当性向

  • 配当利回り
    - 5年間平均:2.40%
    - 配当落日の最高:2.95%
    - 配当落日の最低:2.02%
  • 増配率
    - 2018-2019:5.88%
    - 5年間平均:11.13%
  • 連続増配
    - 60年連続増配中
  • 自社株買い
    - 2018:3.23%
    - 5年間平均:3.47%

- 今期の売上減予測も他社の不調時と比べれば小さい範囲
- 売上比からは工業景気とアジアからの影響が大きいように見える
- 連続増配60年を誇るだけあってCFはとても綺麗
- ROA好水準、過去の推移はいずれも安定
- 配当継続性の背景はP&G(PG)を凌ぐポテンシャル

📍 参考:3M vs P&G:40年間の配当と増配率推移比較




  "3M号"に搭乗


とにかくブラックマンデー以来の下落率とはすごいですね。

ここに来て米中貿易協議の不透明さも加わり、決算発表後の急落からさらに下落しています。

リアルタイムでは何もいい材料が見当たらない。。。

でも、「攻める」というのは悪材料一色に染まった時に入るということ。


よく見ると、現地売上の実態は株価の下落率ほど落ちていないし、中国の影響は素材に近い3M(MMM)が受ける先行影響かもしれません。

現にダウ(・デゥポン)(DOW/DWDP)も似たようなトレンドにあり、3M(MMM)自身に何か落ち度があったわけではないと思います。

期待が高いだけに高いところで買われていたということではないでしょうか。

連続増配60年を超える3M(MMM)を3%以上の利回りで買える時は歴史的に数回しかありません。

絶対利回りはわたしの理想よりちょっと低いけれど、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)を基準にすれば今が3M(MMM)と利回りが逆転している時。

🚀 "3M号"がクリスマスからわたしを待っていてくれた、と信じて搭乗します。

まずは一段目を投入、いつものように三段階で購入を計画しています。

(投資は自己責任で)


余談
オフィスの必需品となったPost-Itはよくホワイトボードにくっつけてミーティングとかするけど、あれって何も決まっていないのに整理した気になって仕事した気になるのよね。


というわけで、3M(MMM)を購入した瞬間に早速株価が下落しました。。。(わたしらしい)

LINK

Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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