2019-07-09

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)以外の医薬品セクターの投資を考えてみる

Grüß Gott / Hello

わたしにはさっぱりわからない医薬品セクターのことですが、頑張ってすこし考えてみました。

  目 次



  医薬品セクターの企業比較


📌 営業利益率,配当実績などの比較
TickerM.Cap.Oper.M.ROADiv.Y5Y-Div.YDGR5Y-DGRYrs.eYrs.
ABT149.38B11.8%3.8%1.50%2.02%5.66%16.43%55
SNY107.01B18.3%4.1%3.89%3.88%1.02%2.25%??
JNJ378.07B20.8%9.6%2.70%2.66%6.63%6.45%5656*
PFE241.36B23.3%7.1%3.33%3.43%6.25%7.22%88
NVS229.10B26.6%8.7%3.12%3.31%1.79%3.08%??
GSK101.37B18.2%6.6%5.36%5.63%0.00%1.78%02
LLY108.93B12.5%14.8%2.31%2.50%8.17%2.83%451*
MRK216.32B24.4%10.0%2.62%3.04%5.29%2.85%744
BMY74.79B27.8%15.1%3.58%2.64%2.56%0.21%949*
TAK55.21B-0.6%0.8%4.64%3.44%0.00%0.00%030
※SNY,NVS,GSK,TAKは本籍国のデータから
※5Yは5年平均, DGRは増配率, Yrs.は連続増配年数
※eYrs.は減配していない年数(*はそれ以上の可能性あり)

📌 事業比率の比較
(🔎 グラフはクリックすると大きくなります)

※Vaccines事業はPharmaceuticalに計上
※アボット(ABT)の事業比率については区分けに自信が持てない・・・


比較対象としたのは、NY上場の時価総額上位のうち、医薬品開発以外の事業を持つ企業に絞りました。

医薬品セクターをこうして比較してみると、配当実績、一事業に依存しないリスク分散という点でも、いかにジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が投資先として魅力的であるかが改めてわかります。


配当利回り減配していない年数に目を向けてみると、イーライ・リリー(LLY)メルク(MRK)ブリストル・マイヤーズ(BMY)などに魅力を感じます。

ブリストル・マイヤーズ(BMY)セルジーン(CELG)という会社を買収することで株価が下落して高配当域にありますが、過去5年平均の配当利回りではジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)と同じくらいです。

セルジーン(CELG)の買収が成功すれば、過去5年の配当利回りに再び接近→株価上昇も期待できるでしょうか。


Pharmaceutical事業(事業比率の赤枠)に依存しないリスク分散という点では、利益率が薄いと云われるGeneric事業(桃枠)を除くと、アボット・ラボラトリーズ(ABT)グラクソ・スミスクライン(GSK)が魅力です。

グラクソ・スミスクライン(GSK)は高配当&配当非課税の英国という点も魅力ですが、常にConsumer事業(青枠)の売却、もしくはスピンオフするのではないかという噂が絶えず、リスク分散の事業比率を重視した場合は今後の動向には注意しないといけません。

アボット・ラボラトリーズ(ABT)は2013年にアッヴィ(AVVB)をスピンオフしたため、配当データについてはその影響を考慮する必要がありますが、現時点ではちょっと配当利回りが低いようです。


シャイアーを買収した日本の武田薬品(TAK:4502)も頑張ってほしいのは山々ですが、今期赤字&増配期待薄は痛いところ。来期の業績が見えてきたところでもう一度チェックしてみたいです。

  医薬品セクターに関する情報収集で参考にしているブログ


医薬品セクターは新薬開発の期待と失望が交錯して株価の動きが激しく、複雑なM&Aが多いので将来の業績予測がプロのアナリストでも難しいセクターと思います。

特に医薬品の特許期間が絡みますが、特許が切れた場合にそのお薬の売上、利益が事業全体としてどの程度の影響を受けるのかまったくわからないです。

医薬品専門のサイトでは特許期間の情報などは掲載されていますが、こと投資と結びつけて情報を提供してくれるサイトはほとんど皆無ではないでしょうか。


そんな中で貴重な情報を提供してくださるのはこちらのブログ

  ➤アメリカ株でアーリーリタイアを目指す
      (https://america-kabu.com/)

今さら紹介しなくても有名なブログーさんと思いますが、ヘルスケア業界の情報が豊富で、かつ投資という観点も入れて解説してくださるのでとても勉強になります。

投資ですから、情報の取り捨てと結果はあくまで自己責任ですが、わたし的にはそこらのプロのアナリストよりもはるかに注目しています。

(投資は自己責任で)

  わたしの投資計画


わたしのポートフォリオの保有率1位は日米合わせてもジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)です。

まったく知識がないと言いながら、このセクターの銘柄が1位っておかしいですよね。

最初に購入したのは2003年の夏、当時は業績とか配当とかまったく知らず考えず、ただ愛用していた"ベビーローションを作っている会社"というだけで購入しました。

以降、リーマンショックも乗り越えながらコツコツ買い増して、一時はジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)がポートフォリオの半分以上を占めることもありました。

さすがにポートフォリオのバランスとか、インカム投資を意識するようになってからは買い増しする機会はめっきり減り、最近は訴訟のこととかこの先の心配もあるので、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の保有比率を少し利確して下げることも考え始めています。

そういうこともあり、できれば医薬品セクターでリスク分散できる企業があればいいな~、と調査している次第です。


絶対譲れない条件はジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)より配当利回りが現時点で上回っていることですね。(でないとポジション替えの意味がない)

ブリストル・マイヤーズ(BMY)の今なら怪我が少ないかなと思っていますが、なにせチキンなのでGoサインを出せないでいます。

もうすこし勉強したいと思います。




というわけで、医薬品セクターの投資って本当に難しいです。。。

LINK

Danke schön und Auf Wiedersehen / Thanks and See you

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